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「最新VRヘッドセット」何を買うべき?

メタクリエイターのすむてみです。VRSNSを始めてもうすぐ2年、様々なVRヘッドセットの使用や情報集め、実際の使用者の感想を聞いてきました。今回は、2025年6月時点でのVRヘッドセットの選び方についてお話します。

結論から言うと、コストパフォーマンスから見て、「Meta Quest 3」を選んでおけば、基本的にどの環境でも問題なく遊べるというのが私の結論です。

Meta Quest3

理由は簡単に言うと「無難」だからです。
VRヘッドセットを選ぶ上で、画質や装着感、値段など様々な比較ポイントがありますが、Meta Quest 3は総合的に見て完成度が高い点が決め手となります。

逆に言えばMeta quest3以外の選択肢を選ぶ場合は「特質した理由」がある時に決め手になるという認識になります。


ここからは、まず無難で完成度の高い「Meta Quest 3」について解説し、その上で、それ以外の選択肢となり得るおすすめのヘッドセットをいくつか紹介したいと思います。

Meta quest3

Meta quest3とはMeta社(元Facebook社)が開発・販売しているVRヘッドセットです。
基本的な仕様は以下の通りです。Wikipedia様参考(抜粋)

Meta Quest 3

Meta Quest 3 512GB

  • 値段:¥81,400 (2024年7月1日時点、Amazon)

  • ストレージ:512GB

  • 解像度(片目):2064 x 2208

  • 視野角:水平110度、垂直96度

  • 重量:515g

  • アイトラッキング:無し

細かいスペックが並んでいても分かりにくいと思うので、私の主観で判断すると、以下のようなイメージになります。

  • 画質: 〇。基本的に問題ないレベルで、かなり綺麗です。

  • 重量: △。やや重いですが、追加パーツを購入すれば気にならない程度でしょう。

  • 値段: 〇。8万円は高く感じるかもしれませんが、性能や他社製品と比較すると妥当、もしくは安めの価格設定と言えます。

  • 性能: 〇。PCゲーム、本体のみでのプレイ、MR機能など、使用する上で安定した動作が期待できます。ただし、今後登場するアイトラッキング機能などには対応していません。

簡単にまとめると上記のようになります。もう少し軽く、安ければ良いなと思う部分もありますが、全体的に見て非常に高いレベルでまとまっていると言えるでしょう。
とりあえずこれを買っておけばいいよねと言われるほどには高品質にまとまっています。エントリーモデルとしても最適です。

ここからは、「Meta Quest 3」と比較して優れている点があり、選択肢となり得るヘッドセットをいくつか紹介します。

先にヘッドセットごとの画面の解像度の比較が ばーちゃる美少女ねむさん(X@nemchan_nel)のVRゴーグル解像度マップが分かりやすいので引用させていただきます。


中間くらいにある緑がQuest3(2064×2208)

PIKO4 ultra

まず、「Meta Quest 3」の同格のライバル機である「PICO 4 Ultra」です。このヘッドセットは、簡単に言えばMeta Quest 3と同様に、無難で完成度の高いヘッドセットとなります。

PIKO4 ultra

PIKO4 ultra 256GB

  • 値段:¥89,800 (2024年7月1日時点、Amazon)

  • ストレージ:256GB

  • 解像度(片目):2160 × 2160

  • 視野角:水平105度、垂直105度

  • 重量:580g

  • アイトラッキング:無し

  • フルトラッキング:別売

本体性能に細かな違いはありますが、初心者がMeta quest3との差を感じれるほど 画質・性能等 に大差はありません。その上でMeta quest3と比べ良い点・悪い点を上げていきます。

  • 画質: 〇。Quest3とほぼ同じ画質です。

  • 重量: 〇。装着感はとても良いです。

  • 値段: 〇。8万円は高く感じるかもしれませんが、性能や他社製品と比較すると妥当の価格設定と言えます。

  • 性能: ◎。PCゲーム、本体のみでのプレイ、MR機能など、使用する上で安定した動作が期待できます。専用フルトラデバイスが存在します。

まず、開発元についてです。「PICO 4 Ultra」は、中国のインターネット企業ByteDance(バイトダンス)傘下のPICO(ピコ)社が開発・製造しているVR/MRヘッドセットです。つまり、中国製ということになります。中国製であること自体は問題ではありませんが、この点が遊べるコンテンツにおいてMeta製品との大きな違いを生み出しています。

アメリカのMeta社と中国のPICO社では、公式に提供しているゲームなどのコンテンツが大きく異なります。どちらが良いかは一概には言えませんが、Metaが提供しているコンテンツの方が数が多く、クオリティの高いものが多い印象です。この点が、私がMeta Quest 3をPICO 4 Ultraより評価する理由の一つです。

しかし、PICO 4 Ultraを好んで使用する方ももちろんいます。Quest 3よりもPICO 4 Ultraが選ばれる最大の理由は「装着感」です。これは個人差があるものの、アジア圏に属する日本人にとってPICO 4 Ultraの装着感はかなり良いです。PICO 4 Ultraはバッテリーを標準で後頭部に配置している設計のため、前後の重量バランスが良く、重さを感じにくいという点で装着感を良好にしています。

また、「PICO 4 Ultra」を選ぶもう一つの重要なポイントは、「フルトラ」をしたいかどうかです。フルトラ(フルボディトラッキング)とは、主にVRSNS(VRChatなど)において、頭と手だけでなく足までアバターに同期・追従させる機能のことです。このフルトラを実現する追加デバイスは多種多様にありますが、「PICO 4 Ultra」には専用のフルトラデバイスが存在します。

PICO Motion Tracker

この専用フルトラデバイスは低価格かつ高品質であり、VRヘッドセットとフルトラデバイスの組み合わせとして考えると、Meta Quest 3よりも評価が高くなります。「PICO 4 Ultra」にはこの専用デバイスとのセット販売もあり、フルトラを前提としてVRを始める場合には、こちらをおすすめします。

これ以降に紹介するVRヘッドセットは一部が尖った性能を持っており、かつおすすめできるものを紹介していきます。

Meta quest2

次に、Meta Quest 3の前世代機である「Meta Quest 2」を紹介します。今となっては古いモデルですが、この機種を選択する理由は明確です。それは圧倒的な「安さ」です。つまり、非常にお手頃な価格で購入できるということです。この記事執筆時点では、¥38,800で販売されています。

Meta Quest2
  • 値段:¥38,800 (2024年7月1日時点、Amazon)

  • ストレージ:128GB

  • 解像度(片目):1832 × 1920

  • 視野角:96度

  • 重量:503g

  • アイトラッキング:無し

  • 画質: △。めっちゃ低いです。

  • 重量: 〇。性能の割には重いですが悪くないです。

  • 値段: ◎。安すぎる。販売中止しているので中古しかないかもです。

  • 性能: △。価格相応です。値段からしたら〇です

「Meta quest2」はMeta Quest 3の性能を大幅に落としたモデルと考えていただいて差し支えありません。性能は価格相応であまり高くはありませんが、十分に動作する機種です。「VRがどんなものかよくわからない」「いきなり高価な機種を買うのは抵抗がある」といった理由がある方は、このモデルを購入してまずはVRを体験してみるのが良いでしょう。エントリーモデルとして最適です。

Meta Quest3S

ただし、Meta Quest 3の劣化版価版モデルには「Meta Quest 3S」という機種も存在します。しかし、これは正直おすすめできません。性能は文字通りQuest 2とQuest 3の中間程度ですが、価格を優先するならQuest 2、しっかりとしたモデルを購入するならQuest 3となるため、Quest 3Sは性能・価格ともに中途半端なモデルであり、あまり魅力がないと私は考えています。

Play Station VR2

「Play Station VR2」とはゲーム機のプレステで使うVRヘッドセットです。価格もそこそこでプレステ本体も必要な機種ですが明確に遊びたいソフトがあある場合はこちらも採用圏内に入るかなといった機種となります。

PlayStation VR2
  • 値段:¥69,000 (2024年7月1日時点、Amazon)

  • ストレージ:無し

  • 解像度(片目):2,000 × 2,040

  • 視野角:水平110度

  • 重量:560g

  • アイトラッキング:無し

  • 画質: △。十分ですが他の機種に比べると低いです。

  • 重量: 〇。性能の割には重いですが悪くないです。

  • 値段: △。VRヘッドセットとは別にPlayStation本体が必要です。

  • 性能: 〇。他の機種と比べても標準的です。

「Play Station VR2」は他の機種と違いPlayStationの機器なので遊べるゲームがまったく異なります。PlayStationの提供するVRゲームを遊びたい場合はこれを採用する必要がありますね。

本来なら全く別カテゴリーなVR機器ですが、ある時からこのPlay Station VR2がPCVRに対応しsteamで遊べるPCVRゲームを使用できるようになったので他のヘッドセットと同様に遊べるようになりました。

ただ、やはりもともとPCVRとして発売されなかったためか、値段の割に性能は他の機種より劣っており、新しく買うのは微妙かなという印象です。
PCVRをできるようになったことはいいことかもしれませんが、それで売れる製品になったわけではないように感じます。

Meta Quest Pro

「Meta Quest Pro」を紹介します。このヘッドセットはMetaが開発していたヘッドセットで今はもう公式では販売していませんが、今でも人気のあるヘッドセットのひとつとなっています。

Meta Quest Pro
  • 値段:約¥173,000 (2024年7月1日時点、Amazon)

  • ストレージ:256GB

  • 解像度(片目):1832 × 1920

  • 視野角:106度

  • 重量:722g

  • アイトラッキング:有り

  • 画質: △。Quest2と同程度です

  • 重量: △。性能の割には重いかなという印象です

  • 値段: 〇。現在の17万円は当初であれば妥当でしたが、後継機の発売に伴い、比較して割高になりました

  • 性能: ◎。総合的に見て十分な性能です。

「Meta Quest Pro」は、Quest 2の超強化版という位置づけで当初発売されました。小売価格が頻繁に変動し、色々と話題になったヘッドセットです。
このヘッドセットを選ぶ理由のほとんどは、「Questシリーズでアイトラッキング機能を使いたい」という点に尽きるでしょう。最新モデルのQuest 3の方が値段、性能ともに上回りますが、アイトラッキング機能は搭載されていません。そのため、アイトラッキング機能が必須であり、かつMetaのヘッドセットを使いたいという方が、現在も現役で使用しているという状況です。

それ以外の性能は、Quest 2の強化版という位置づけの通り、総合的にQuest 3よりも低い印象です。一世代前のモデルなので仕方のないことですが。
とは言え、VRを楽しむ上では特に問題なく、十分に選択肢となり得るヘッドセットと言えるでしょう。

VIVE Focus Vision

古くからVR機器を開発しているHTC社(台湾)の最新モデル「VIVE Focus Vision」を紹介します。

VIVE Focus Vision
  • 値段:¥169,000 (2024年7月1日時点、Amazon)

  • ストレージ:128GB

  • 解像度(片目):2,448 × 2,448

  • 視野角:水平120度

  • 重量:785g

  • アイトラッキング:有り

  • フェイストラッキング:別売

  • フルトラッキング:別売

  • 画質: ◎。かなり綺麗です。

  • 重量: △。全てにおいて性能向上させた分重いです。

  • 値段: 〇。17万円は高いと思いますが、総合的に見てまあ妥当から高いかなといった評価です。

  • 性能: ◎。申し分ないほどの性能を持っています。

VIVEトラッカーやVIVE製ヘッドセットを数多く手掛けているHTC社のヘッドセットです。性能は、まさに専門メーカーが作ったヘッドセットといった印象で、Meta Quest 3やPICO 4 Ultraの基本性能を各所アップさせたモデルと言えるでしょう。また、本機にはアイトラッキング機能が標準搭載されており、目の動きやまばたきをアバターに反映させることができ、より没入感の高いVR体験が可能です。追加のモジュールを購入すれば、フェイストラッキング(口の動き)、フルトラッキング(体の動き)と、全身をアバターに同期させるためのデバイスが揃っています。

しかし、良いことばかりではありません。デメリットを2点挙げます。
1点目は「価格」です。約17万円という価格は、これまで紹介したヘッドセットの約2倍にもなります。価格に見合うだけの機能向上が図られているかというと、やはり割高に感じます。

2点目はレンズ(目で直接見る部分)です。Meta Quest 3Sをお勧めしない理由にも繋がるのですが、VIVE Focus Visionには「フレデルレンズ」というレンズが採用されています。このレンズは、Meta Quest 3やPICO 4に採用されている「パンケーキレンズ」と比較して、使用感がやや劣ると評価されています。具体的には、ピントが合い綺麗に見える範囲「スイートスポット」が狭いことと、レンズが外からの光を反射しやすいという点が挙げられます。(私は直接確認していませんが、使用しているユーザー数名に聞いたところ、Quest 3の方が解像度は低いものの見やすいという意見が多くありました。)

アイトラッキングをはじめとする、フェイストラッキングやフルトラッキングを前提としており、かつ金銭的に余裕のある方が購入を検討する製品と言えるでしょう。

Bigscreen Beyond 2

Bigscreen Beyond 2(ビックスクリーンビヨンド2)を紹介します。
これは先ほどまで紹介してきたVRヘッドセットとは全く異なると称しても良いほど革新的なVRヘッドセットです。

Bigscreen Beyond 2
  • 値段:¥169,800 (2024年7月1日時点、公式サイト)

  • ストレージ:無し

  • 解像度(片目):2,560×2,560

  • 視野角:斜め116度

  • 重量:107g

  • アイトラッキング:有り

  • 画質: ◎。綺麗です。

  • 重量: ◎。軽すぎて存在してないのと同じ。

  • 値段: ×。表示価格よりさらにかかります。

  • 性能: △。PCVRのみに対応しています。

このヘッドセット、というよりVRメガネは、「軽さ」を追求した製品です。高解像度なPCVRを備えながらも、107gという超軽量さを実現しており、これを使用した後は、従来のVRヘッドセットが重すぎて使えなくなるほどです。また、この小ささを維持しつつ、アイトラッキング機能が搭載されています。どのように実装しているのか不思議なくらいですが、メガネをかけるようにVR体験をすることができます。

3種類のカラー

次に、このBigscreen Beyondを使う上での注意点をまとめます。
まず、このメガネは「有線限定」であるということです。Quest 3などのVRヘッドセットは無線で使用できますが、Bigscreen Beyondは有線でしか使用できません。つまり、メガネにコードが常に繋がっている状態になります(バッテリーすら搭載されていません)。

2つ目に、ベースステーションがないと使用できないということです。ベースステーションとは、外部から受信デバイスの空間座標を把握するための機器です。Quest 3などには不要なデバイスですが、Bigscreen Beyondはこれがなければ動作しません。

ベースステーションでトラッキングしている図

3つ目に、コントローラーが付属していないということです。Bigscreen Beyondはメガネとその周辺機器のみの販売なので、PCVRでゲームなどをプレイしようと思うと、別途コントローラーを用意する必要があります。

以上の点から、VRを遊び尽くした人が、より質の高く負担の少ないVR体験を求めた時に行き着く究極のVR機器ということになります。
コントローラーとベースステーションも購入するとなると、環境を揃える為に30万円以上かかるのではないでしょうか。
しかし、このBigscreen Beyond 2は使用感がとてつもなく素晴らしいのでより良いものに乗り換えたい人は検討してみてください。

Apple Vision Pro

何かと話題になるAppleが開発する「Apple Vision Pro」について紹介します。その見た目からVRヘッドセットと思われがちですが、これまで紹介してきたVRヘッドセットとは全く別物であると定義できます。なぜなら、Apple Vision Proが目指すのはVRではなく、日常的に使うAR/MRデバイスだからです。分かりやすく言えば、ドラゴンボールに出てくるスカウターのように、常に身につけていることを想定したデバイスを目指しているということです。

Apple Vision Proには標準でVR機能は搭載されていませんが、技術者が試行錯誤した結果、SteamVRを起動できたという情報もあるため、非公式ながらVRを体験することも可能です。しかし、ここでは「そもそもVRヘッドセットではない」という点を念頭に置いていただき、詳細な説明は割愛します。

まとめ

VRヘッドセットは、技術面でまだ発展途上な部分が多く見受けられます。今後発売される後継機の方が、現在販売されているヘッドセットよりも安価で高性能であることは間違いないでしょう。
まずは手頃な価格のヘッドセットを購入して、VRの世界を体験してみるのが最も良いと思います。
VRSNSを遊ぶ上では、アイトラッキングやフルボディトラッキングができるか導入しやすいかなどもヘッドセットを選ぶ上で重要になってきます。
ちなみに、Meta社はQuestの開発よりも、メガネ型ARデバイス(拡張現実メガネ)の開発に注力しているそうで、Quest 3の後継機は数年発表されないと言われています。VR初心者の方は、エントリーモデルであるQuest3またはQuest2、あるいはPICO4 Ultraを購入することをおすすめします。
個人的にはそろそろGoogleが開発するヘッドセットがこの中に今後入ってきそうな気がしますね。
6万円くらいでQuest3と同等(かそれ以上)な性能を持ち、専用フルトラデバイスがあって、アイトラ可否を選べるモデルみたいなのがあれば覇権が取れそうなんですけどね。メーカー様早く作ってください!
それでは良いVRライフを!

よければ私の活動の詳細については以下をご参照ください

【プロフィール】

オンライン活動名 すむてみ ( Sumutemi )
リアルネーム 畑岡 聡( Hataoka Satoru )
販売ショップ名 3DKOBO
肩書 メタクリエイター
性別 男

VRChat・ResoniteなどVRSNSを舞台に、3Dモデリングやイベント主催を行うメタバースのものづくりや文化を作るメタクリエイター。
3Dプリンターを活用し、コスプレ製作、オリジナルフィギュア、サバイバルゲーム用パーツの制作など、リアルとバーチャルをつなぐクリエイティブ活動に取り組んでいます。

・各種リンク

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すむてみ🎖3DKOBO HATAOKA(@Sumu802)さん / X

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