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子どもを産むか、産まないか。


私は、「子どもを産みたい」と思っていて、産んだ。


保育士の勉強をするほど、子どもが好きだった。


子どもに囲まれて
子どもと一緒に歳を取り
そのうちおばあちゃんになり
増えた家族に囲まれて最期を迎える。


それこそが幸せだと思っていた。


いや。

私にとってそれは当たり前に進む未来で、
それを特別「幸せ」と言い表すとすら思っていなかったかもしれない。


お盆の帰省で久しぶりに2つ下の妹と会った。

昔からかなり仲が良く、何でも話せる妹だ。

妹は独身で、結婚を考えている相手がいる。


なんとなく将来の話になったとき、妹は


「子どもを産む気はない」


と言った。


当たり前の今の生活が変わってしまうのが嫌だ、と。


私は否定はしない。

そんな考えもあるか、と思った。

それに、妹らしいなあとも思った。


でも、淋しかった。


私の中の「当たり前の未来」の中には、
いつか従兄弟ができて、賑やかな帰省が訪れることが書いてあったからだろう。


私が子どもを産もうと思った理由を話せば、
どうしても妹を説得しているようになる。


それは違うだろう。


だけれども、
「子どもが全くいらない」妹に対して、
「子どもが必ず欲しかった」私が
何を言えるのだろう。


どんな言い方をしても、妹の考えを傷つけることにならないか。


これは、淋しさなのだろうか。


この、気持ちの正体が何なのか、私はいつか分かるのだろうか。



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