大人の学びを考える|学習観の大切さ
学びや趣味について
「やりたいのに続かない」、「楽しくない」
と感じたこと、ありませんか。
今回は大人の学びの内面について、
「学びに向かうときの気持ち」そのものについて
考えたことを書いていきたいと思います。
資格取得でスキルアップ、
英語初心者からの脱却、
バク転ができるようになりたい、
ピアノが弾けるようになりたい…等々
来年の目標を考えている方や、
理想の姿はあるけど、
苦手意識がジャマをしている。
そんなあなたの行動のきっかけになれば、
とても嬉しいです。
① 学習観とは何か
まずは、学習観の定義から。
学習観とは、学びの対象にどんな気持ちで向かっているか、ということです。
と言う、チェロ奏者で音楽教育者である
笹森壮大さんの定義が私にはしっくりきます。
例えば、
「できないとプレッシャー」、「苦手だから怖い」
というのも学習観。
「できないけど楽しい」、「壁があるほうが達成感を感じる」
というのも学習観。
学習観は、技術や才能の話ではなく、
姿勢・感情・記憶の集合体。
大人の学びがしんどくなるのは、能力不足ではなく、
自分の学習観を理解できていないことが
大きな理由ではないでしょうか。
② 今の学習観は、どれくらいの時間をかけて作られた?
「本当はやりたいけど、苦手だからできない」
と言う人がいます。
そういう人に対して、
「本当にやりたいと思っていないから、やらないんでしょ」
とは、私は思いません。
苦手の発するネガティブな力はすさまじいものです。
特に大人に関して言うと、
「苦手」という学習観は長い年月をかけて
積み重なってきたものです。
苦手だと思っていることは、いつから苦手ですか?
その原因はなんですか?
学校?先生?評価?比較?失敗?
皆さんは、
5年、10年かけて積み上がった「苦手」という感情を
数週間で変えようとしていませんか
広告は、
「これをすれば簡単に〇〇ができるようになる!」
と謳っているものを良く見ます。
SNSは、
インフルエンサーに理想の姿を重ねて同じ行動を推奨してきます。
私はこういう広告やSNSが全然好きではありません。
そんなに簡単に、私の苦手を克服できると思うなよ。
積み上げてきた学習観を変えるには、
それ相応の時間が必要です。
そのことに気付くことで、
いずれぶち当たる壁への準備ができるはずです。
③ 「苦手をすぐ克服しよう」としない、アクション前の準備
「苦手なこと」をいきなり「得意なこと」にする
ことは大きなチャレンジです。
私たちの感情はスイッチの形状をしているのではありません。(そうであればいいけど)
そこで、具体的なアクションですが、
スタートは自分の学習観の分析を行います。
◆「ネガ/ポジ数直線」で苦手を数値化してみましょう。
ネガティブ最大100 ← 0 → ポジティブ最大100)
の数直線をイメージして、学習の対象に対する気持ちを数値化していきます。
例えば、
「英会話:ネガティブ50」
「〇〇資格の勉強:ネガティブ60」
というように、イメージで構わないので数値化していきます。
数値化することで、苦手分析がしやすくなりますし、
目標達成の道筋がつけやすくなります。
何も考えずに、
苦手なことをすぐに得意になろうとすることは、
ネガティブ100 から突然 ポジティブ100 を
目指そうとしているのではないでしょうか。
きっと現実的なルートは、
ネガティブ80 → 50 → … 0(ニュートラル)
→ ポジティブ10 → 20 …
と段階を踏んでいくもの。
来たネガティブ道が長ければ長いほど、
ポジティブ道への道筋も遠いのです。
◆数値化したら、次に自分の「苦手」を分析します。
具体的な状況や、心が動いたこと、
なぜ苦手と感じるのかなどを書き出していき、
なぜ今の学習観が作られたのかを分解していきます。
例:英会話が苦手(ネガティブ50)
・話したいことが話せていないといつも思う
・girlの発音が伝わらなくて恥ずかしかった
・周囲から話せると思われていてプレッシャー
・昇格に英会話が必要だけど出来ていなくて辛い
等々。
また、ここでは割愛しますが、
曖昧な言葉はどんどん深堀りしていきましょう。
「いつも」とはどれくらいなのか、
なぜ「恥ずかしかった」のか、
細かく分析していきましょう。
こうして、自分の学習観を把握することで、
アクションプランが作りやすくなります。
💡AIにカウンセラーになってもらって、分析していくと考えが深まりますよ。
④ 学習観を変えるためのTips(実践編)
自分の学習観を理解できると、
具体的な行動のTipsがより活きてくると思います。
学習観を変えていたい人への
アクションプランを作るうえでのTipsを
二つ紹介します。
Tip① スモールステップで成功体験を作る
カナダの心理学者アルバート・バンデューラの
「自己効力感理論」はご存知でしょうか。
この理論によると、
「自分はできる」という感覚(自己効力感)が、
行動の継続にもっとも効力があるとされています。
「1年で〇〇曲をピアノで弾けるようになる」を
目標にした場合、達成までの道のりを
スモールステップで設定しましょう。
例:ピアノ習得のスモールステップ
1日5分だけピアノに触る事ができた
今日は課題曲の2小節を右手だけ練習する
来週は練習番号Bの指使いを練習する
テンポ80で左手を練習する…
重要なのは、
成果ではなく行動中心の目標設定すること。
評価軸は「行動したかどうか」だけにすると
スモールステップを達成しやすくなります。
👉 小さな「できた」の積み重ねで変えていこう
Tip② 他人と比べない
比較は、学習観を一瞬で過去に引き戻します。
大人の学びでは、スタート地点や習熟度は
年齢とは関係なく、本当に人それぞれです。
仲間を見つけることは学習の助けになりますが、
他人の進度・才能・環境は
自分の学習観と無関係と割り切りましょう。
前に述べた自己効力感は、内側からのモチベーションです。
自分で生み出すポジティブな感情は、学習継続の大きなメリットです。
しかし、比べた瞬間、「評価される」ことによる、外側からのモチベーションになってしまいます。
⑥ まとめ|学びは長い付き合いになる
学習観を変えることは、
スプリントではなくマラソンです。
私が再度主張したいことは、
大人の「苦手」は簡単には克服できない。
時間をかけて学習観を変えていくことが必要です。
でも、内面から湧いてくるポジティブな気持ちは、
何にもまさる強さを持つと信じています。
「苦手」と感じているのは、
何かに挑戦している証拠です。
来年はどんな年になるでしょうか。
私は、変化する自分を楽しんでいきたいと思います。
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