見出し画像

洋書を読む|Managing Transitions - Making the Most of Change (1)

楽しみながら洋書を読んで、英語力をアップしていくシリーズ企画です。

精読シリーズの2冊目は、ビジネス書です。
William Bridges, "Managing Transitions - Making the Most of Change" を取り上げます。

人事視点、英語学習者視点で、考察を中心に書いていきたいと思います。
読み進めるごとにアップしていきますので、応援してくださると嬉しいです。

▼選書理由や記事の方針についてはこちら




Ch.1: It Isn't the Changes That Do You In


📚 ビジネス書読解のための Words & Phrases

  • do you in あなたをダメにする、疲れ果てさせる

  • internalize 内部化する

  • come to terms with (困難なことや変えられない事実)~を受け入れる、~と折り合いをつける

  • get around to ~を避けて通る

  • top-notch 第一級の、最高級の、極めて優秀な

  • fold A into B AをBに上手く組み込む、馴染ませる

  • head south (事態や状況が)悪化する、上手くいかなくなる

  • whopping べらぼうな、巨額な

  • inwardly 内心で、心の中で、内面的に

  • repatterning (パターンの)再構築、並べ替え、新しく型を作ること



🖋 今すぐ役立つ Actionable Tips & Key Takeaways

Transitionには3つのフェーズがあり、人々が各フェーズを切り抜けるための活動が "Transition Management" だとこの章で定義されました。

Transitionの3つのフェーズ:
① Ending, Losing, Letting Go(古いやり方を手放すフェーズ)
② The Neutral Zone(古いやり方は終わったが、新しいやり方が完全には導入されていないフェーズ)
③ The New Beginning(新しいやり方を始めるフェーズ)

現場で日々の仕事に励む人々にとって、①と②こそ大変なフェーズであることは想像がつきます。でも実際に組織や会社の改革が行われるときは、その辛いフェーズを飛ばし、③に一足飛びのことが大半ではないでしょうか。

失恋を例に話します。今までの関係に区切りをつけ、気持ちの整理もつかないままに、別れたその日に次の人と付き合うみたいなことを、企業組織では普通にやっているっていうことになりますね。(これが適切な例かどうかの判断は読者の皆さんに委ねます)

まあさておき。②Neutral Zoneにいるときの、まるで "no-man's-land" に投げ出されたような居心地の悪さに、転職を選んだり、役割から降りてしまう人を見てきました。会社員の方なら、同じような光景を一度は見たことがあると思います。

新しい目標を達成するためには、新しいやり方が必要ですが、それに適応するためには時間とエネルギーがかかります。

私の英語学習のケースもそうでした。3か月前に、読み書き文法の学習から、英会話中心の学習へ移行しました。なかなかすぐには成果が見えず苦しみました(今もですが)。でも、この3つのフェーズを理解することで、自分の苦しさに名前が与えられ、整理することができるようになりました。それに、いきなり③The New Beginningをやる必要性も合理性もなく、「そもそも時間がかかるものなんだ」と頭で理解できるので、成果がなかなか出ない焦りやプレッシャーも軽減されています。


👀 kuroの視点で考察 My Insights & Thoughts

組織改革や変化を起こすとき、多くのマネジメントはその効率性や、将来の金銭的なベネフィットに焦点を当てます。それはもちろん筋が通っているし、営利団体として第一に考えるべき点です。しかしながら、Transition Managementの考え方は、「人間の適応」に関する分析的アプローチをとっています。

"It isn't changes that will do you in; it's the transitions. They aren't the same thing. Change is situational; […]. Transition, on the other hand, is phychological."

Hachette Books Group, William Bridges, "Managing Transitions, 4th Edition"

業務プロセスの変更、CEOの交代、あるいは結婚といったイベントは、変化(Change)そのものです。でもトランジション(Transition)は、その変化のときに人間がどう感じ、どう振る舞うかという内面的なプロセスを含みます。私はこの章を読んで、Changeは点、Transitionは線のイメージで捉えました。

そして、当事者たちの「喪失感」に目を向ける、というのが私にとって非常に新しい視点でした。人々が古い環境と別れ、新しい現実に折り合いをつけるための時間を無視することは、どれほど完璧に計画されたChangeであっても、それを一瞬で台無しにする(head south させる)リスクを孕んでいます。

ビジネスの場面では効率性や合理性が第一になりがちですが、組織を構成しているのはココロを持つ、気分屋の人間たちです。そんな人間を変化の中でどのようにマネジメントしていくのか、次章では "How" に触れていきます。


「オリエント急行の殺人」とは打って変わって、内容中心で、どちらかというと読書ログに近い形になりました。英文の解説が無いので、英語学習者の方にとってはちょっと物足りない記事になっているかもしれませんが悪しからず。私の仕事である、人事視点での解釈や、実生活への応用なども書いていきたいと思っていますので、今後もぜひフォローしてくださいね。

これを機に、洋書で英語を学びたいと思っている方、ぜひジョインして一緒に読み進めていきませんか? 仲間募集中です!


▼過去のシリーズ記事はこちらにストックしています。


いいなと思ったら応援しよう!

言葉と旅|kuro いただいたチップは、次の洋書の購入に使わせていただきます。