【007】アプリ開発日記_思考には「地形」があるのかもしれない。

仕事をしていると、こんな場面によく出会います。

ある人は、結果だけを見ています。
Aという状況があり、Bという結果が出た。

「つまりこういうことでしょう?」

そう言われると、確かに間違いではありません。
しかし、私はその間にあるものを思い出します。

何人かに電話をかけたこと。
関係者の立場を考えてメールを分けて送ったこと。
タイミングを見て、言い方を少し変えてみたこと。
社内で了承を得るために、もう一度説明したこと。

結果としては
A → B
なのですが、

実際にはその間に、いくつもの調整や判断がありました。今回はこの、AからBに行くまでのプロセスって、これが大切なんじゃないんかな?人と良い関係を作るにあたって。
みたいな話です。

私は最近、これを
「思考の地形」のようなものではないかと感じています。

結果は点、プロセスは地形

結果だけを見ると、世界はとてもシンプルに見えます。

A → B

しかし、その間には実際には
小さな山や谷がたくさんあります。

調整の山
判断の山
説得の山
待つ時間の谷

仕事というのは、この山と谷を越えていく行為なのかもしれません。

もしこの地形が見えていないと、

「どうしてそんなに時間がかかるの?」
「もっと簡単に決めればいいのに」

という感覚になりやすい訳で、

逆に、この地形が想像できると、

「なるほど、これはいくつも山を越えているな」

と理解できるようになります。

人の性質はプロセスに現れる

面白いのは、この「思考の地形」を見ると、
その人の性質が見えてくることです。

例えば、

悩みすぎる人
決断が早い人
短絡的な人
慎重な人
行動力のある人

それぞれ、越え方が違います。

ある人は山を丁寧に迂回しますし、
ある人は直線的に登ります。
ある人は谷で長く立ち止まるかもしれません。

つまり、人の性格や思考のクセは、
結果ではなくプロセスに現れるのだと思います。

ここまでが、今回の結論です。

ここから先は、開発中のアプリのメモのような話になります。


006で作っているアプリは、目下開発継続中なのですが、色々とやってる内に問題点が出てきました。
未使用言語うんぬんだけで、その人の輪郭を作るってのに無理が生じてきたのです。
そりゃそうか。
そこで、もう一個、考えたのが、
判断するテーブルを追加してみるという事でした。

それが、今回の「思考の地形」というお話です。

👇過去のアプリ開発用のマガジン

そこまで理解した上での上司からのアドバイス

ここまでのプロセスが見えてくると、
アドバイスの質も変わる気がしています。

ただ「こうした方がいい」と言われるよりも、

「あなたがここまで考えているのは分かった上で、あえて言うと…」

そんな風に例えば上司から言われると、
言葉が刺さる筈です。

それはきっと、
「理解された上で言われている」
と感じるからです。

アドバイスというより、
相手を想っての言葉として届くのだと思います。

マネジメントが上手い人はこの心理状態を巧みに使って、「解った部分」だけに同調するように、つまり解ったフリをしてアドバイスをする事もあるかもしれません。

「こないだ解ってくれたじゃないですか!」

「いや、そういうつもりで言ったんじゃない。」

こんな事が起こってしまう背景には、プロセスが可視化されていないという問題点があるのかもしれません。

LexMeasureとのつながり

私は以前から、
「人は使う言葉によって思考のクセが現れる」という仮説を持っていて、
LexMeasureという小さなツールを作っています。

言葉の偏りを見ることで、思考の特徴を可視化する試みです。

もしこれに
「思考プロセスの可視化」
が加わるとどうなるでしょう。
・言葉の地形
・思考の地形
この二つが見えるようになると、
人の理解は少し変わるかもしれません。

相互理解のための地図

家族でも、仲間でも、職場でも、
「どうしてそんな考え方をするの?」
と思うことがあります。
これは、ホントに人と関わる程に発生します。

でも、もしかすると解決策は簡単で、
相手が見ている地形が違うだけなのかもしれません。

思考の地形を想像できるようになると、相手の行動が少し理解できる。
そして、理解が生まれると、
関係の空気も少し変わる気がします。


私はまだ、この考えをうまく言葉にできているとは思っていません。

ただ、

人は結果ではなく、プロセスで理解されるべきなのではないか

そんな気がしています。

そして、そのプロセスを少しだけでも可視化できれば、
人と人との理解は、もう少し深まるのかもしれません。

※まぁまぁ、売上が上がってんだからそんな細かく気にしなくていいじゃないか。
売上下がってんだから、プロセスじゃなくて結果やろ!と、置かれた立場でそれぞれの受け取り方が変わるこの問題。
まぁまぁ、いいときもあれば、悪いときもあるからね。備えとく方が良さそう。。。

イメージはこんな感じ

結局私が感じている問題というのは
「プロセスを想像できない人」の存在です。

これは能力差というより視点の違いだと思います。
だから、説明する時はプロセスを描いてしまうのが一番早いと思います。

B(結果)
         ↑
       A(開始)

ーーーーーーーーーー
  調整
  電話
  根回し
  メール
  判断
  社内説明
ーーーーーーーーーー
    見えない仕事

こういう事ですよね、調べてみるとこういうのを
「氷山モデル」と言うみたいです。

つまり
結果は氷山の上
仕事は氷山の下
という説明です。

これは、なんだか部下教育にもすごく効きそうです。

よし、

ここまで言っていることを少し抽象化すると、
本質はこうです。

結果は点(A→B)
仕事は地形(山)
つまり
AからBまでの間には
見えない地形(努力・調整・判断)
がある。

それを描くのが「1段階進化した図」です。
これをこういう「見たらわかる氷山の図」で表現します。

B(決定)
                  ▲
                 / \
                /   \  最終判断
               /     \
              /       \  社内承認
             /         \
            /           \  再調整
           /             \
          /               \  メール②
         /                 \
        /                   \  メール①
       /                     \
      /                       \  電話調整
A────                         ────
案件発生

実はこれはかなり重要な視点で、
マネジメントではこれを「プロセス思考」と言います。
会社の社員研修とかに参加するたびに、
結構な頻度で出てくる思考方法です。

レベルの差はここに出ます。

レベル→見えているもの
初級 → 結果
中級 → 作業
上級 → プロセス
経営 → 構造

ここまでの話を、面白いと感じて読んで下さっている方は、おそらく「プロセス視点」が普通に備わっている方だと思います。

なので、A→Bしか見えない人との認識差が生まれるって話は、これはごくごく普通の話だと思います。

さっき研修の話をして思いましたが、
「思考の見える化」のテーマは、
経営・プロジェクト管理の世界ではよく議論されます。

かなりハイセンスな思考方で、
(そりゃお金稼ぐ為の社会人の思考法として認知されてるからそらそうなんですが、)

これをもっとライトに、
日常生活の中で、
アプリやAIの助力とかで
気軽に身近に触れられたら、
LexMeasureは、もう1段階上の精度で
世界中の皆から愛されるアプリになる
と思う訳です。

思考の地形が見える世界。
それを少しだけでも形にできないか。
LexMeasureは、まだ開発途中ですが、
そんなことを考えながら作っています。

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