飲食業界の「"四皇"」を徹底比較してみた|みかん式分析で有望株を探す
こんにちは!みかんです。
「"飲食四皇"」
それは、偉大なる日本の“飲食世界”において、
皇帝の如く君臨する四人の飲食企業______
それが『四皇(よんこう)』である。

👑マクドナルド
👑スカイラーク(ガスト、バーミヤンなど)
👑ゼンショーHD(すき家、はま寿司など)
👑FOOD&LIFE(スシロー)
彼らが日本の飲食業界を支配する皇帝たちだ。
その強さは、次のグラフを見ると一目瞭然。

一部名称を変更、単位は百万円
階段状に連なる強者の中でも、一際異彩を放つのがこの4社である。
特に時価総額トップのゼンショーは1兆円を優に超え、止まるところを知らない。
彼らの強さの秘訣は何なのだろうか。そして、最も投資先すべきなのはどこなのだろうか。
私はそれらを探りたいという好奇心から、4社を徹底調査することにした。
世は正に大飲食時代!
男たちはグランドライン(←ちょっとは変えろ)を目指し、夢を追い続ける!
①株価比較
まずは株価を比較して見てみましょう。
2017年の7月1日終値を100としています。

【読み取れること】
・上昇率ではスシローのFOOD&LIFEが「900%」と圧倒的
・上昇し続けているという点ではゼンショー
・ほぼ無成長のマック・すかいらーく(ガスト)が以前としてTOP4なのも逆にすごい
さすがは四皇ですね。
②売上高比較

純利益は変動が激しすぎて比較にならないため、売上高にしました。
これを見るとゼンショーが圧倒的ですね!
すき家とはま寿司以外にも、海外でのお寿司のテイクアウトなどが伸びているようです。

一応純利益も載せると、このようになっています。
ゼンショーが全勝ですね! え?
そして、とんでもないことに気がついてしまいました・・・
すかいらーくを除いて、皆コロナなどカスり傷なのです。
なぜ?四皇たる秘密
それは、時代に対応できる組織力や資金力にあると私は考えます。
例えば🟥F&L(スシロー)は、デリバリーや省人化を即座に進めたことで、ダメージ減どころか増収増益という強さを見せました。

また、🟦ゼンショー(すき家・はま寿司)はコロナ禍で300億円を調達し、事業縮小どころか感染が収束している地域に積極出展を進めるという余裕ぶり。
小さな店では個人で対応するしかありませんが、強い中心組織を持つ巨大飲食は、危機的な状況にあっても機動的な対応ができる点が圧倒的な強みですね。
一方で厳しいのは、ガストやバーミヤンを展開する🟩すかいらーくです。
同社はコロナ前に3258店あった店舗数を300店近く削減しています。
なぜガストは厳しいのか
理由は会社の決算書には書かれていなかったものの、根本的な要因は消費者行動の変化にあると思います。
ガストに限らず、日本のファミレス店全体がコロナを境に減少しているのです。
個人的には美味しいと思うのですが、世の中の流れは厳しいですね😢

一方で!
同じくすかいらーくのブランドである「バーミヤン」は、店舗数を着実に増やしています。
美味しくて安いのですから、四皇の威厳を見せて欲しいです!

まとめ:四皇はなぜ強いのか
①強い本部をもち、組織力と資金力で機動的な動きができるから
時代に対応できない店もあるが・・・
↓
②複数ブランドを所有している企業は、全体として強さを維持できる
③投資するならどこ?

すかいらーくがやられたか・・・
しかし、奴は四皇の中でも最弱。
残りの3社の中で、投資をするならどこがいいのか。
私は現状の時価総額に対して、稼ぎが最大になる企業を考えることにしました。
独自のやり方でやったので、大目に見てください。
まずは
実質利益に修正
していきます。

これは修正前の一般的な純利益です。
日本マクドの安定さとゼンショーの急成長はすごいですね!
そしてここからが「みかん式」なのですが、
今年の純利益に、一旦減価償却費を足します。
STEP1 みかん式!雑利益

やはりゼンショーは全sy…
この雑利益が表すのは、
過去の支出を無視 & 成長投資を完全にやめた場合に
「会社に入ってくる現金」です。
減価償却費は過去の支出であり、現在まで会社に影響があるわけでは無いので足し戻します。
一方で、成長投資額は実際に出ている支出ですが、「必須では無いけどやりたいからやっているだけ」なので、引きません。
こうすれば、過去の支出や成長投資額に影響されないという点で、
会計上の純利益やFCFよりも正確な「現状の稼ぐ力」を調べることができると私は考えます。
STEP2 維持費をマイナス
ただ、このままでは会社を維持できないため、
現状を維持するのに必須な維持更新費を、推定して雑利益から引きます。
(ここが難しいです)
飲食で言えば、店舗の改装や設備の更新費などでしょうか。
大抵は公表されていないので推定になりますが、
今回は飲食ということで、
①有形固定資産の増加幅から成長投資額を推定し、
②それを全体の設備投資額から引くことで、
維持費を求めようと思います。
・成長投資額の推定

まずはゼンショーHDです。
有形固定資産の推移を見ると、波がありながらも増加を続けており、現在は2743億6000万円の有形固定資産を持っていることが分かります。
(そんなに!)

中期経営計画では、今後3年でさらに売り上げを3割増にする計画なので、
有形固定資産がそのまま毎年平均1割増すると仮定すると、
現状2743億6000万円の有形固定資産の1割で、
成長投資額は「274億円」と推定できます。

そして全体の設備投資計画は700〜800億なので、
維持費は「400億〜500億円」と仮定できます!
(多くね・・・?)
過去の数値で計算しても同じような額になりました。
ただ、実際は成長投資=有形固定資産の取得だけでなく、人件費や無形資産など様々あると思いますので、維持更新費は「350億」とさせてください。
つまり、雑利益「857億」から維持費「350億」を引いて、
約500億円が、ゼンショーの実質的な利益だということですね。
同じ要領でその他2社も計算すると、このような結果になりました。

この実質利益を元にPERに直すと、
ゼンショー 25.8倍
F&L 24.6倍
日本マクド 24.8倍
になります!
同じくらいになったのは興味深いですね👀
因みに修正前のPERだと、
ゼンショー 29.5倍
F&L 45.2倍
日本マクド 26.4倍
になります。
もしかすると、他の投資家も同じような計算をしているのかもしれません。
最も割安なのは?
PERが同じということは、
最も成長余地のある企業が、最も割安ということです。
私が独断で考える最も成長余地のある企業は・・・

同社が頭一つ秀でている部分は2つ、
・海外市場の開拓余地 と、
・圧倒的なコスト管理力 です!
・海外市場の開拓余地

同社は現在、海外に182店舗を構えています。
これは相当数に思えますが、日本国内が646店舗であることを考えると
「"あまりにも少なすぎます"」
北米なんて1店舗です。
参考までに、
ライバルであるゼンショーHDの「はま寿司」は海外で49店舗のみですが、
本業である「すき家」の方は海外だけで678店舗もあります!
マクドナルドがハンバーガーの象徴となったように、
スシローが"Japanese Sushi"の象徴となる日が来るかもしれません。

・圧倒的なコスト管理力
スシローは安いのにちゃんと美味しいですよね!
原価率を見ても、毎年のように比率を下げていることが分かります。
その裏には、卓越したコスト管理がありました。

なんとスシロー、食材のムダを徹底的に無くしているんです。
「例えば通常寿司ネタとして使われない“まぐろの頭”は、“ラーメンの出汁”に使用。
“まぐろのスジ部分”は“竜田揚げ”にするなど、スシローのサイドメニューとして有効活用しています。」
投資では「頭と尻尾はくれてやれ」とはよく言いますが、
スシローは全身全てを頂くようです。
さらに!
同社は徹底した自動化で、人をトコトン減らしています。
例えば、
・入店してから席に着くまで
・会計やテイクアウトでさえ
店員と直接接触することなく、顧客が行えるようになっていたり、
シャリの製造の際も、
炊飯→酢飯→握り までの全工程を全自動で行えるのです。

Gigazineから
これらは小規模店では到底真似できない、四皇の必殺技ですね。
参考文献:PRESIDENT Online
最後に
ここまで調べて思ったのが、
ただの日本支社でTOP4に食い込んでくる「マクドナルド」のヤバさですね。
マクドナルドは最早、ハンバーガーとは別の「マックという食べ物」だと思います。
そのレベルで世界に普及するブランドが日本から出てくるのが楽しみです!
四皇トップの座を(私から勝手に)認定されたスシローについては、
現状は自分の投資先の方が割安だと思うので購入はしませんが、もし今後時価総額が半額〜2/3にでもなれば買いたいです!
なお、この投稿は投資を推奨・成果を保証するものではないことをご注意ください。
今後も飲食四皇の繁栄を願って見守っていこうと思います!

それではまた!

