40度の熱で即入院!妻が人食いバクテリアと診断された日
子供たちが夏休みに突入して一週間。
急に体調不良を起こした妻を病院に連れていったところ、医師に伝えられたのは「人食いバクテリア」!!
テレビなどで話題になっていたのは知っていたけれど、まさか身近に起こるとは思わなかった「人食いバクテリアの症状」について、妻が実際に感染して入院した体験をもとにまとめました。
・妻が入院したときの症状
・診断までの流れ
・治療内容
・退院までの経過
こうした内容をリアルにお伝えします。体験者の声として、今まさに不安を感じているあなたの参考になればうれしいです。
人食いバクテリアとは?

「人食いバクテリア」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、正式な病名は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」と呼ばれます。
この病気は、主に「A群溶血性レンサ球菌」という細菌が原因で、体内に侵入するとわずか数時間〜1日ほどで全身に炎症や臓器障害を引き起こすことがある非常に危険な感染症です。
初期症状は風邪や腹痛、筋肉痛、むくみなどで、見分けがつきにくいのが特徴です。
しかし、進行が早く、放っておくとショック状態や多臓器不全に陥る危険性があり、死亡率は30%前後とも言われています。
「人食いバクテリア」という名前の通り、重症化すると皮膚や筋肉が壊死してしまうケースもあり、早期発見・早期治療が命を左右します。
簡単に言うと、「下手すると死ぬヤバい病気」です。
人食いバクテリアの症状|妻が入院したときの実例から伝えたいこと

①発症初日の症状
妻が最初に体調の異変を感じたのは、ちょうど生理の時期でした。
午前中はいつもどおりの家事をしていた妻でしたが、昼食の前に「生理痛がひどいかも…」と呟いてベッドへ。
そこからは腹痛が強くて、ベッドからなかなか起き上がれなくなってしまいました。それに加えて、下痢や倦怠感も出てきて、顔色もどんどん悪くなっていったんです。
最初は市販の痛み止めを飲んで様子を見ていましたが、どうも普通じゃない感じがしてきました。
②見逃しやすい初期のサインとは
そもそも、妻は生理痛が酷いほうではありません。
それなのに、激しい腹痛で食事どころか、水もまともに飲めない状態でした。さらに、喉の腫れも出てきて「これは変だぞ」と思い始めました。
ただ、妻が主張する通り症状が生理痛に似ていることもあり、「大袈裟かも…」という気持ちが邪魔をしたのも事実です。
こういった“いつもとちょっと違う”の感覚は、軽視しないことが本当に大切です。
③症状の急変と40度の高熱
翌日、妻の体温は一気に40度まで上がりました。
腹痛のせいでほとんど眠ることもできなかったらしく、さらに瞼まで腫れあがってきてしまいました。この時点で私もさすがに「ただの体調不良じゃない」と確信しました。
水なら少しは飲めるのですが、ゼリーなどは食べた瞬間に腹痛が起こるらしく、何も口にできないままの状態です。時間が経つごとに、症状が全身に広がっていくのが分かりました。
④病院で分かったレンサ球菌の正体
病院に行く決断をしたのはこのタイミングでした。
最初に電話相談をして、指示された通りに近くの病院へ向かいました。しかし、診察した医師から「これは当院では対応できません」と言われ、大きな総合病院を紹介されました。
その時点で金曜日の夕方。
そのため、総合病院の救急外来へ行くことになりました。そこで血液検査を受けた結果、「レンサ球菌が見つかりました」と告げられたのです。
その時点では「大腸炎だろう」と言われ、「入院してしっかり検査して欲しい」と提案されました。入院期間が1週間ほどと聞いた妻は「できれば帰りたい」と言いましたが、不安だった私は妻を説得して入院させることにしました。
「人食いバクテリア」と診断されたのは、その翌日のことです。
人食いバクテリアと診断されるまでの流れ

人食いバクテリア(劇症型溶血性レンサ球菌感染症)は、致死率30%と言われる恐ろしい感染症です。放置すれば、数十時間で壊死性筋膜炎や多臓器不全を引き起こし、最終的には死に至る危険があります。
以下では、今回の診断の流れについて解説します。
①ひどい腹痛と生理痛との見分け
一番最初の難関は、「生理痛との違いが分からなかったこと」でした。偶然にもタイミングが重なったことで、妻自身も「ちょっと重いだけかな?」と判断してしまったんです。
でも、時間が経つほどに症状は悪化していきました。強い腹痛に加えて、熱、下痢、むくみ…明らかにおかしい。今なら、「生理痛+他の異変」が出た時点で、迷わず病院に行くべきだったと思います。
②病院へ電話相談したときのこと
妻は通院する気がまったくなく、私も病院に行くべきか迷っていたとき、まずは近くの病院に電話相談をしてみました。看護師さんに症状を伝えると、「すぐに受診してください」と言われました。
この電話がなかったら、まだ様子見を続けていたかもしれません。「相談していいのかな?」と迷わずに、まずは電話することが大事ですね。
私たちは医師ではありませんし、本人が何と言おうと遠慮する必要はまったくないと痛感しました。
③地元の病院での対応と紹介先の病院
まずは近所のクリニックで診察を受けましたが、対応できるレベルを超えていたとのこと。すぐに「大きな病院へ行ってください」と言われ、紹介状をもらいました。
その日のうちに救急扱いで、地域の総合病院に行くことになりました。
こうした連携があることに、本当に感謝しています。地元の病院の「判断の早さ」が、命を守ってくれたと思っています。
④血液検査・MRIなどの検査内容
総合病院では、まず血液検査を受けました。
その結果、炎症値が非常に高く、レンサ球菌が検出されました。
同時に、全身の状態を把握するためにMRIやCTも使われました。
症状が激しいため、数時間ごとに経過を確認しながら点滴の調整が行われました。とても不安な時間でしたが、検査がスピーディーだったことで、適切な治療につながったと思います。
入院生活と治療の詳細

人食いバクテリアの治療のための入院生活と治療の詳細について、実体験をもとにお伝えします。
①絶食と抗生剤の点滴が始まった日
入院が決まったその日から、治療はすぐに始まりました。
まず、胃腸への負担を減らすため、絶食となりました。妻は高熱を出す前日の朝食以降まったく食べていないので、この時点から絶食2日目です。
同時に、抗生剤を使った点滴治療が開始されました。この抗生剤が、レンサ球菌と闘う唯一の手段でした。口から何も摂取できない中で、点滴だけが命をつないでいるように感じました。
②水分不足と脱水症状の危険性
妻は入院前、水分をほとんど取れていませんでした。
こまめに飲ませるように意識はしていたのですが、水を飲むだけでも激しい腹痛が起こるため、怖くて飲めない状態だったのです。
そのため、脱水の危険も高く、点滴での水分補給も重要な治療でした。体のむくみと倦怠感もひどく、ベッドから起き上がるのも大変な状態。病院についてからはずっと車椅子での移動になりました。
水分を取れない状況がどれほど危険か、身をもって知りました。無理に飲むより、早急に点滴で補うことが命を守るカギになるんですね。
③2週間の入院で行われた検査や治療
入院中は、毎日いくつもの検査が行われました。
消化器内科や産婦人科など、さまざまな診療科でMRIやCTスキャンを使って、内臓や血管への影響をチェック。
血液検査では炎症の数値や白血球の増加などを細かく確認していました。抗生剤も、菌の反応を見ながら種類や量が調整されていたようです。
医療チームの判断と連携が、本当に心強かったです。
④退院直後の身体の変化とリハビリ
2週間の治療を経て、妻は無事に退院することができました。
治療開始直後はまだ腹痛が酷かったのですが、回復するにしたがって立ち上がれるようになり、流動食から食事も摂れるようになり、顔色もどんどん良くなっていきました。
ただ、どうしても寝ている時間が長くなってしまったため、退院後は体力がかなり落ちており、歩くのもゆっくりが精一杯。退院直前には通常の食事が摂れるようになりましたが、それでも体重はかなり減ってしまっていました。
病気そのものだけでなく、退院後のケアもとても大切だと実感しました。
人食いバクテリアはこう予防する

結局、人食いバクテリアの感染経路などは検査ではわからなかったのですが、個人的に調べた「人食いバクテリア予防」としてできることをご紹介します。
①傷口のケアと衛生管理
人食いバクテリアは、傷口から体内に侵入することがあります。
小さな切り傷や虫刺されでも、必ず清潔に保つことが大切です。こまめな手洗いや消毒、絆創膏を使うだけでもリスクは減るとのことです。
私は、おそらく妻の感染原因はこれだと考えています。
妻は、洗濯物を干す際にいつも蚊に刺され、刺された箇所を搔きむしってしまうため、足が傷だらけでした。
「このくらい大丈夫」と思わず、しっかりケアする習慣を持ちましょう。特に暑い季節や外遊びの後は要注意ですね。
②症状に気づいたら迷わず受診を
今回、私たちは“判断の遅れ”の怖さを痛感しました。
「これは普通じゃない」と思ったら、すぐ病院へ行くのが大事です。
電話相談だけでも、十分意味があります。
ちょっと大げさかな?と思っても、医療のプロに任せる方が確実です。不安なときこそ、ひとりで抱え込まないことが大切ですね。
③特に注意すべき体調や環境
疲れが溜まっているとき、免疫が下がっているときも注意が必要です。
また、生理中や体調不良のときは、普段よりも感染リスクが高くなることもあるとのこと。妻もこうした原因の積み重ねで発症したのかもしれません。
プール、温泉、キャンプなど、菌と接触しやすい環境でも油断は禁物です。
体の「いつもと違うサイン」に敏感になってください。どんな健康な人でも、油断はできません。
④家族ができるサポートと声かけ
今回の経験で感じたのは、「家族の声かけが命を救う」ことです。
本人は我慢してしまうものなので、まわりが異変に気づいてあげることが重要。
水分取れてる?
ご飯食べられてる?
その一言が本当に大事です。
必要なら、代わりに病院に連絡してあげるのもいいと思います。見守るだけでなく、そっと背中を押すことが、命を守る行動につながります。
妻の体験から伝えたいこと

この記事を読んでくださっている皆さんへ、妻の体験からどうしても伝えたいことがあります。
①通院を迷わないこと!
今回、妻と私は「生理のせいかも」「一晩寝たら治るかも」——そんな気持ちで、受診を先延ばしにしていました。
でも、実際にはその間にも重い感染症が進行していたわけです。
人食いバクテリアの進行スピードは、なんと1時間で数センチ。
判断が遅れてしまったこと、今でも少し後悔しています。
子供たちにもかなりの負担をかけてしまいました。
あのとき迷わず病院に行っていれば…そんな風に思う瞬間もあります。だからこそ、同じように迷っている人には「すぐ行って!」と伝えたいです。
②誰でも突然かかる病気です!
人食いバクテリアについては、以前にテレビの特集で観たため名前については知っていました。でも、まさか自分の家族が?と思うじゃないですか。
でも、実際に起こりました。
人食いバクテリアは、ニュースやネットの話ではありません。すぐそばで、誰にでも起こる病気なんです。たとえ健康に気をつけている人でも、急に発症することがあります。
「自分や家族も例外じゃない」と知っていることが、大切な命を守る第一歩です。
③無事退院できた今だからこそ言えること
妻の入院中は、人食いバクテリアについて調べては戦々恐々とする日々でした。無事に退院できて、今こうして日常に戻れているのは奇跡のようです。適切な医療、迅速な対応、そして家族のサポートが重なった結果だと思います。
妻がいない2週間は本当に長く、苦しく、不安でした。
でも、それを乗り越えた今、病気の怖さと医療のありがたみを心から実感しています。何より「早く動くこと」がすべてを変えると強く伝えたいです。
④同じように悩む人へのアドバイス
「家族の症状が似ている!」
「自分も、もしかして…?」
そんな不安を抱えている方、まずは医療機関に相談してみてください。
遠慮はいりません。命を守る行動に遠慮は不要です。家族や友人に「変じゃない?」と聞いてみるのもいいと思います。
ほんの少しの勇気が、大切な未来を守ってくれます。
この記事では、妻が人食いバクテリアに感染し、2週間入院した体験をもとに、症状の特徴や治療の流れをお伝えしました。
初期段階では、腹痛や下痢、むくみなど、他の病気と似た症状が多く、見逃しやすいものばかりです。
「いつもと違う」と感じたとき、すぐに相談や受診することが、命を守る一番の近道だと実感しました。
また、病気が進行するスピードは想像以上に早く、あっという間に重症化することもあるそうです。
だからこそ、不安を感じたら「迷わず病院へ」という判断を大切にしてください。
この記事が、同じように不調に悩むあなたや、身近な人を支えたいと思うあなたの背中を、ほんの少しでも押せたなら嬉しいです。
