火災報知器を鳴らして消防車が来た話
2024年11月某日。
私は雪国で一人暮らしをしていた。
さすがにまだ雪は降っていなかった。
暖房をつけなくてもギリ耐えられる寒さだった。
とある日の夜。
夜11時くらい、お風呂を沸かす。
お風呂に入ってすぐに布団に潜れば、ポカポカのままで寝られるので暖房は必要ない。
お風呂が完成。
温泉のもとを入れて湯船に浸かる。
30分後くらい、お風呂から上がる。
ジリリリリリリィィィィィィィィィ
何かが大きな音で鳴っている。
茹で上がった私は状況が飲み込めない。
ちょっとしてようやく理解する。
火災報知器だ。
急いで服を着て、アパートの外に出る。
各階の部屋から続々と人が出てきている。
不安そうに階段を駆け降りる女子。
とりあえず友達に電話をかけている男子。
半袖短パンで立ちつくす隣の隣の部屋の人。
(どこかで見たことあると思ったら、いつも後ろの方の席に座っている同学年の留年生だった。サンダルでママチャリを立ち漕ぎしている姿をよく見かけていた。)
まもなくして、けたたましくサイレンを鳴らしながら真っ赤な消防車が到着。
消防隊の人たちが中から出てくる。
5階まで上がって、私の部屋の前で止まった。
なんと火災報知器が作動したのはウチだった。
どうやら冷え切った部屋にある火災報知器が、お風呂の蒸気で誤作動してしまったらしい。
部屋の中を見られ、事情聴取をされて、名前だったり電話番号だったりを書いて何事もなく解散。
また多くの人たちに迷惑をかけてしまった。
この日を境に、寒い日には暖房をつけずにお風呂を沸かすことができなくなってしまった。
おとなしく暖房をつけてお風呂に入るか。
または寒さに耐えながらシャワーで我慢するか。
お風呂すらも自由に入れない。
一刻も早く雪国を離れたいと思った。
