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読書記録『われら闇より天を見る』

読書記録 記念すべき第一回
こちらを読みました。

恥ずかしながら、外国文学を初めて手に取りました。
Instagramでオススメ本として挙げられていて、気になっていたものでした。久しぶりに図書館内散策に出かけ、iPhoneのメモ帳にあるタイトルの本を発見したので(←かなり稀)、迷わず棚から引き抜きました。

その分厚さに、一度棚に戻しかけました。
(文庫本勢なもんで😅)

でも、一期一会だ!と腹を括って拝借してきました。


結論から申し上げますと、良かったです。

登場人物の多さ、複雑な関係性と時系列に若干苦戦しながら読み進めましたが、そのすべてが伏線となっており、予想を超えるフィナーレを迎えました。

また、私が外国文学を敬遠していた理由でもある、土地の文化、宗教観、歴史、国民性みたいなものについては、ふんだんに盛り込まれていながら、カジュアルに表現されていて受け入れやすかったです。ジョークやコミカルなシーンに頬が緩むこともしばしば。(^-^)

全体を通してはヒューマンサスペンスです。
銃社会&暴力描写で人がバンバン死ぬし、大人子ども関係なしに普通に殴るわ暴言吐くわで、一周回って痛快でした。😂
特に、主人公の女の子が自分を「無法者」と名乗り、逞しく(荒々しく)生きる姿は、勇気をもらえます。

一方で、その暴力的な生き様の背景には、各人の後悔があり、守りたい人がいるのです。
悔恨、懺悔、清算、愛。取り戻したいという思いが先行して自制が効かなくなる彼らに、もっと他に手段があるんじゃないか、と胸が苦しくなります。

あるいは、幸せとは何かと考えさせられます。
他人の幸せを願って自分を犠牲にする人。目先の利益のために他人から奪う人。他人を守るために誰かを傷つける人。未来の自分を守るために今の自分を裏切る人。


「無法者」の少女は、生活環境を転々とし、多くの人と出逢っていきます。しかし、彼女を受け入れて守ろうとする人達を片っ端から突っぱね、ひとりで生きようとします。強くなりすぎて人間離れしていく彼女が、心の安寧を得られる居場所は結局何処だったのか。彼女の生きたかった世界は何処だったのか。様々な解釈ができる、余韻に満ちたエンドロールでした。


『われら闇より天を見る』(2022)クリス・ウィタカー/鈴木恵 訳


皆様の明日が、美しく彩りますように。

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