十中八九七五三【毎週ショートショートnote】

「千歳飴か」
「素敵だわ」
「うめぇ」
「かわいい」
「ぼくにもちょーだい!」

 時は遡り、数時間前。
「なるほど、噂通り我々のホシと何もかもソックリだ」
「でも文明は私たちの方が遥かに進んでいるみたいね」
「パパ、早く行こうよ」
「ママもー」
「はやく、はやくぅ」
 地球に降り立ったのは超古代文明の惑星の一族。見た目は地球人そのもの。
「例の七五三というやつだな」
「さぁ、行きましょう」

 そういうわけで七五三へやって来た一族。長男七歳、長女五歳、次男三歳。華麗に着飾った子どもたちの手には千歳飴が握られていた。
「細く長く粘り強く、いつまでも健康で長生きしてほしい、か」
「この文化、持ち帰って万年七五三にしましょう」
「みな七歳か五歳か三歳で時を止めねばならぬな」
「私たちの文明なら可能よ」
「ホシの名も惑星七五三に変えよう」

 その後、文明は見事に廃れたのだが、その原因は言うまでもない。

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