スタバが激混みだった話。
日曜、午後3時のスタバは激混みだった。
駐車場にはあと何台か停められるスペースがあったが、ドライブスルーの行列で塞がれて停められない状態だった。車の行列に並んでやっと停めて入ったら、店内も行列だった。
なんでこんなにみんながみんなスタバなの、みんながみんなこんなにもスタバなの。
どうしたみんな?
そういうアンタも同じじゃないかと思われるだろうが少し違う。普段の私は、行列に並ぶくらいならコンビニコーヒーで十分なのだ。
並ぶ時間が無いほど忙しいからではない。
「スタバが激混みだった」という10文字で済む話を2000字にするほど暇なのに、コーヒーを飲むためだけに並びたくないだけだ。混雑には縁のない平日休みの田舎者は、行列が苦手なのだ。
しかし娘が
「コーヒーチケットを貰ったからスタバに行こう」
と言うからこうして大人しく並んでいる。
ここには暇な人しかいないのだろうか。(お前もな)
繰り返すが、たかがコーヒーのためになんで並ばなきゃならんのだ。スタバがなんぼのもんじゃい。
そもそも『車から降りずにサクッと買えます』が売りのドライブスルーが渋滞だなんて本末転倒だし、
くつろげるはずの店内は小さいテーブルとスツールがあちこちに散らかっていて、椅子取りゲームみたいに座る場所を探している人でごった返している。
並ぶほど…そんなに美味しいのか?
どうせまた全部甘いんでしょ?
私の中では甘いイコール美味しいではない。なるべく甘くないやつで美味しいやつ、どれだ?
そう。私は毎日、甘くないおやつを探している。ちょっと小腹が空いたときや、お昼を食べ損ねた午後3時くらいに食べる、あんまりお腹いっぱいにならない、ちょうどいい量の、甘くないおやつ。ポテトチップスとかコンビニのフランクフルトとかタコ焼きとか…そういうやつな。
スタバよ、あるんか?甘くない美味しいやつ。
こんなに並んでるんだから、普通のコーヒーじゃなくて「これぞスタバ!」的なものを飲まないと損なのではないかとセコイ考えがよぎる。(チケットもあるし)
オーダーの列に並びながら、壁のメニューを指差し、
「あふぉ、アフォガード?エスプレッソに生クリーム乗ってるあれ、フラペっち。ちっちゃいほうで」
そう娘に言い残し、椅子取りゲームに加わる。が敢え無く敗北し、ウロウロする。
娘が列に並びながら「そこ、そこ」と指差したのは、中央の大きなテーブル。お一人様用の席だ。
そこには、雑踏の中PCのキーボードを叩く強者たちがいた。
よくぞこんなガヤガヤした所で仕事や勉強ができるな…キミは忙しいのか?それとも暇なのか?と思いつつ青年の隣に座り、娘の椅子も確保する。
隣でぺちゃくちゃお喋りしてたらうるさいって怒られそうだな。迷惑かけないようにしなくちゃ。
…てか青年、混んでる時は長居する方が迷惑なんじゃね?! PC閉じて早くコーヒー飲んじゃいなさいよ!(オカン)
私はね、こんなオバサンだけどスタバの民に迷惑かけまいと、椅子を求めて「すみません、隣いいですか?」と遠慮がちに聞いておる。聞いておるけども!
いかん、いかん。
こんな時は、書を以て心を落ち着かせよう。

「ママ、奥の席が空いたよ」
娘が窓際の明るい席を指差す。私はオカンを封印し、スタバでお茶する小洒落たマダムとなる。
エスプレッソのあふぉ的なフラペっち、かなんか知らんけど、生クリームの乗ったその飲み物は、甘すぎず、とても美味しかった。
あふぉ美味しいよ!飲んでみて!(みんな知ってる)
それは透明なプラスチックの容器に入って蓋もしてあった。辺りを見るとグラスで飲んでいる人もいた。この違いはなんだろう。
娘に聞いたけど娘も分からなかった。
たぶん生クリームが入ってる飲み物は洗うの大変だからプラなんじゃないかという仮説を立てたが定かではない。
プラでも店内なら蓋は要らないんじゃないかとも考えたが、プラのカップは倒れやすいからかも知れん。(こぼすなよ忙しいんだから)
もしくはプラカップと蓋はセットの備品だから、カップだけ使ったら蓋だけ大量に余って始末に困るからか…。(ホント蓋って絶対余るもんな)
待てよ、オペレーションの都合って説もあるな。
テイクアウトはプラカップ蓋あり、蓋には二種類あって凄く甘〜いやつはドーム型の蓋な。店内のアイスコーヒーはグラス、クリーム系はプラカップ蓋なし……「あ、やっぱり持ち帰りたいから蓋ください」って言われるの目に見えてるな…さらにグラスは持ち帰れないからプラに入れ替えて、と…
てか、なんでグラスなんてあるんだ? SDGsか?
とスタッフさん目線でいろんな仮説を立てるが、全て定かではない。
カウンターの向こうでは、爽やかな若いスタッフさんが、涼し気な顔で仕事をしていた。こんなに混んでいるのにテンパることなく落ち着いていて素晴らしい。「混んでいるのは私のせいではありませーん」と顔に書いてある。
この冷静さが大事なのだ。どんなに客を待たせようと焦らず慌てず、平静を保って接するからこそ、客も静かに列に並んで待っている。
私は繁忙時の接客をする際にこれを見習おうと思った。
大事な事なので、心のノートにメモっておくだけでなく書にしたためた。

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