【相続事例】孫が相続人?代襲相続ってなに
ひと言でいうと
子どもが先に亡くなっている場合、その子どもである「孫」が相続人になることがあります。相続人を正しく把握することが、相続手続きの第一歩です。
はじめに
「相続人は子どもたちだけだと思っていた。」
ところが、亡くなった子どもの代わりに「孫」が相続人になると知った!!
相続では、このようなことがあります。
これを「代襲相続」といいます。
家族同士では理解しているつもりでも、いざ相続が発生すると、誰が相続人になるのかを正しく把握できていないケースは少なくありません。
今回は、父親より先に長男が亡くなっていたため、その子どもである孫が代襲相続人となった事例をご紹介します。
※本記事は実際の相談事例をもとに再構成したものであり、個人が特定されないよう内容を一部変更しています。
事例
父親が亡くなりました。
父親には長男と長女の2人の子どもがいましたが、長男は数年前に病気で亡くなっていました。
長男には2人の子どもがいました。
家族は当初、
「長男はすでに亡くなっているので、長女が相続すればよいのではないか。」
と考えていました。
しかし、亡くなった長男の子ども2人、つまり父親から見た「孫」が代襲相続人になることが分かりました。
そのため、今回の相続人は、
長女
長男の子である孫2人
の合計3人となりました。
遺産には自宅不動産と預貯金があり、遺産分割については孫2人を含めて話し合う必要がありました。
幸い、家族関係は良好だったため大きな争いにはなりませんでしたが、
「孫まで相続人になるとは思っていなかった。」
と家族全員が驚くことになりました。
なぜ孫が相続人になったのか
この事例のポイントは「代襲相続」です。
① 本来の相続人である長男が先に亡くなっていた
本来であれば、長男と長女が父親の相続人になります。
しかし、長男は父親より先に亡くなっていました。
そのため、長男が受けるはずだった相続分を、その子どもである孫が引き継ぐことになりました。
② 孫が長男の立場を引き継いだ
代襲相続では、孫が新たに独自の相続分を取得するというより、亡くなった親が取得するはずだった相続分を引き継ぎます。
今回のケースでは、長男の相続分を2人の孫が分けることになります。
③ 遺産分割協議にも孫が参加する
代襲相続人となった孫も、法律上の相続人です。
そのため、遺産分割協議を行う場合には、孫を除いて話を進めることはできません。
この事例から学べること
相続では、まず「誰が相続人なのか」を正確に確認することが重要です。
特に、
子どもが先に亡くなっている
兄弟姉妹が相続人になる
再婚している
前婚の子どもがいる
といったケースでは、想定していた人とは異なる人が相続人になることがあります。
家族関係を確認し、戸籍をたどって相続人を確定することが、相続手続きのスタートになります。
専門家からのポイント
代襲相続では、相続人の人数が増えることによって、遺産分割が複雑になることがあります。
また、孫が未成年の場合には、遺産分割協議の進め方について特に注意が必要となるケースがあります。
さらに、兄弟姉妹が相続人となる場合にも代襲相続が発生することがありますが、子どもの場合とは代襲する範囲が異なります。
「うちの場合は誰が相続人になるのか」を生前に確認しておくことは、非常に重要な相続対策の一つです。
まとめ
相続人は、「家族が考えている人」と必ずしも一致するとは限りません。
子どもが親より先に亡くなっていれば、その子どもである孫が代襲相続人になることがあります。
そして、相続人が変われば、財産の分け方や遺産分割の進め方も変わります。
相続対策の第一歩は、財産を調べることだけではなく、「誰が相続人になるのか」を正しく知ることです。
元気なうちに家族関係と財産の両方を整理しておくことが、将来の円満な相続につながります。
こんな方は一度ご相談ください
子どもの一人がすでに亡くなっている方
孫が代襲相続人になるか確認したい方
家族関係が複雑で相続人が分からない方
誰がどのくらい相続するのか整理したい方
将来の相続について家族全体で確認しておきたい方
早めに「相続人」と「財産」の全体像を整理しておくことが、ご家族の安心と円満な相続につながります。
※代襲相続の有無や法定相続分は家族構成によって異なります。また、相続放棄の場合など、死亡以外のケースでは取扱いが異なることがあります。具体的な相続関係については、専門家へご相談ください。
