【雑記】CX-60よ、さらば。俺はミニバンに堕ちる
みなさま、こんにちは。
みみっきゅです。
タイトルの通り、車を買い替える。
マツダのCX-60から、日産のセレナに。
この決断に至るまで、相当な葛藤があった。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、男にとって車の選択はアイデンティティに関わる問題だと思っている。
CX-60は本当にいい車だった。
ディーゼルのトルク感、あの重厚な走り、高速で合流する時の加速、SUVらしいどっしりした佇まい。
営業で1日200キロ走ることもある私にとって、運転していて疲れない車というのは相棒そのものだった。
じゃあなぜ手放すのか。
子供が2人になったからだ。
もうこの一言に尽きる。
CX-60の後部座席にチャイルドシートを2台並べると、もう何も置けない。
ベビーカーをラゲッジに積むと、買い物袋の置き場がない。妻が後部座席で子供の世話をしようとすると、身動きが取れない。
おむつを替えるスペースなんて当然ない。
先日、家族で出かけた帰りに上の子が車内で盛大に吐いた。妻が後部座席で処理しようとしたが、チャイルドシートに挟まれた状態では身体が回転できず、結局私が路肩に停めて外から対応した。
あの時、「この車は2人の子育てには無理だ」と悟った。
妻は以前から「ミニバンにしない?」と何度か言っていた。私はその度に「まだ大丈夫でしょ」と流していた。
大丈夫じゃなかった。全然大丈夫じゃなかった。
妻の「だから言ったじゃん」がまた一つ増えた。
セレナを選んだ理由はシンプルで、妻が「これがいい」と言ったからだ。
試乗した時、2列目のスライドドアを開けた妻の顔が全てを物語っていた。
「広い」
たった2文字だが、この2文字にCX-60では得られなかった全てが詰まっていた。
3列目もあるから、じいちゃんばあちゃんを乗せて出かけることもできる。
妻の実家の牧場に行く時もこれで解決だ。
ただ、正直に言う。
ミニバンに乗ることに対する抵抗感は、まだある。
20代の頃、友人がアルファードを買った時に「ついにファミリーカーか」と冷やかした記憶がある。
あの時の自分をぶん殴りたい。
お前も数年後に同じ道を辿るんだぞと教えてやりたい。
思えば自分の親父も、独身時代はスカイラインに乗っていたのに、私が生まれた途端にステップワゴンになっていた。
写真で見たスカイラインの親父はめちゃくちゃカッコよかった。
ステップワゴンの親父は、ただの親父だった。
これが宿命なのだろうか。
世の中の父親は全員、この道を通るのだろうか。
SUV→ミニバンという不可逆的な変換が、子供の数に比例して発動するのだろうか。
2人目が生まれた瞬間にスライドドアへの扉が開くのだろうか。
Xを見ていると、同じような葛藤を抱えている父親が山ほどいて少し安心した。
「CX-5からノア」「ハリアーからステップワゴン」「レヴォーグからセレナ」。
みんな、通る道は同じらしい。
ただ一つ、先輩パパたちの投稿で共通していたのは、
「乗り換えたら二度とSUVに戻りたいと思わなくなった」ということだ。
利便性が圧勝するらしい。
そうなのか。
CX-60のあの加速も、あのデザインも、すべてスライドドアの前に敗北するのか。
まぁ考えてみれば、車は移動手段であって、自己表現のツールではない。
子供が安全に、妻が快適に過ごせる空間であることの方が、走りの気持ちよさより100倍大事だ。
32歳にもなってそんな当たり前のことに今さら気づいている時点で、私はまだまだ未熟なのだろう。
納車は来月の予定。
CX-60に乗れるのもあと少し。
最後に一人で高速を走りに行こうかとも思ったが、
その時間があるなら子供と公園に行った方がいいと妻に言われた。
正論すぎて何も言えなかった。
セレナよ、よろしく頼む。
スライドドアの向こうに、多分新しい景色がある。
