「清潔感がある人」は何が違う?現役アパレル販売員が接客で必ず見ている3つのこと
「おしゃれになりたいわけじゃない。でも、清潔感のある人だとは思われたい」。売り場に立っていると、こういう声を本当によく聞きます。
僕もまったく同感です。むしろ、ほとんどの人にとって目指すべきなのは「おしゃれ」ではなく「清潔感」だと思っています。清潔感さえあれば、仕事でもプライベートでも、まず好印象を持ってもらえますから。
そして、清潔感は生まれつきのセンスではありません。いくつかのポイントを押さえるだけで、誰でも手に入れられるものです。今日は、僕が接客のときに「この人は清潔感があるな」「もったいないな」と判断している基準を、3つに絞ってお伝えします。
そもそも、清潔感って何だろう
具体的な話に入る前に、ひとつだけ。清潔感とは「清潔であること」とは少し違います。
毎日お風呂に入っていても、清潔感がないように見える人はいます。逆に、シンプルな服なのに、なぜか清潔感のある人もいる。この差は、「ちゃんと手入れされて、その人に合っている」ように見えるかどうかで決まります。
つまり清潔感とは、見た目から伝わる「きちんと感」のこと。高い服も、おしゃれなテクニックも要りません。これから話す3つは、どれも今日から意識できることばかりです。
ポイント1:サイズが、体に合っているか
僕が接客でいちばん最初に見るのが、サイズ感です。ここが、清潔感の土台になります。

大きすぎる服は、だらしなく見えます。逆にパツパツに小さい服も、無理をしている感じが出てしまう。ちょうどいいサイズの服を着ているだけで、人はきちんとして見えるんです。
見るべき場所は、主に3つ。肩の位置が自分の肩とだいたい合っているか、袖の長さが手首のあたりで止まっているか、着丈が長すぎてお尻がすっぽり隠れていないか。この3つが合っているだけで、シルエットはぐっときれいになります。
試着したときは、正面だけでなく、横と後ろ姿も鏡で確認してみてください。自分では気づかない「もたつき」が、横から見ると分かることが多いです。迷ったら、店員に「サイズ、合ってますか」と聞いてしまうのがいちばん早いですよ。
売り場でよくあるのが、「ゆったり着たいから」と大きめを選んでしまうケースです。リラックスした着心地は大事ですが、それとだらしなさは紙一重。ゆったり見せたいときも、肩の位置だけはジャストに合わせると、きちんと感を保ったままリラックスした雰囲気が作れます。この「肩で合わせる」感覚は、覚えておいて損はありません。
ポイント2:服が「くたびれていない」か
次に見るのが、服そのものの状態です。ここは、意外と見落とされがちなポイントです。

どんなに良い服でも、シワだらけだったり、毛玉がついていたり、襟や袖口がヨレていたりすると、一気に清潔感が落ちてしまいます。逆に言えば、手持ちの服を「くたびれていない状態」に保つだけで、清潔感はかなり守れるということです。
具体的には、シャツやパンツのシワを伸ばす、ニットの毛玉をこまめに取る、白いTシャツが黄ばんできたら買い替える。この程度のことで十分です。特に、顔まわりにくる襟元は相手の目に入りやすいので、いちばん気を配りたい場所です。僕の先輩販売員がいつも言うのも、「服は買うときより、買ったあとの扱いで差が出る」ということ。まさにそのとおりだと、現場に立つほど感じます。
新しい服を買い足すより先に、今持っている服の状態を整える。これだけで、印象は見違えます。お金もほとんどかかりません。
ちなみに、素材選びの段階から「くたびれにくい服」を選ぶ、という手もあります。シワになりにくい生地や、毛玉ができにくいしっかりしたニットは、手入れの手間が減るぶん、清潔感を保ちやすい。買うときに生地に触れて、へたりにくそうかを確かめる習慣をつけると、長い目で見て得をします。この話は、また別の記事で詳しくお伝えしますね。
ポイント3:色数を絞って、すっきりさせる
3つ目は、全身の色の数です。

清潔感のない着こなしにありがちなのが、色を使いすぎていることです。トップス、パンツ、靴、バッグ……とそれぞれ主張する色を選ぶと、全体がごちゃごちゃして落ち着きません。
おすすめは、全身を3色以内にまとめること。白・黒・紺・グレー・ベージュといった落ち着いた色を軸にすると、それだけで大人っぽく、すっきり見えます。差し色を入れたいときも、1色だけ、小物などで少し効かせるくらいがちょうどいいです。
「何を着ればいいか分からない」という方は、まず色を絞るところから始めてみてください。派手なアイテムを足すより、色を引き算するほうが、清潔感には近道です。
服だけじゃない。仕上げの身だしなみ
服の話を3つしてきましたが、最後にひとつだけ。清潔感は、服の外側にも表れます。

どんなに服を整えても、靴が汚れていたり、髪がボサボサだったり、爪が伸びていたりすると、そこで台無しになってしまいます。相手は、意外とこうした細部を見ているものです。
特に靴は、履き古した状態のままの人が多いので、きれいにしておくだけで差がつきます。革靴なら軽く拭く、スニーカーなら汚れを落とす。それだけで、足元からの印象が変わります。髪・爪・靴。この3つの細部を整えると、全体の清潔感がぐっと引き締まります。
まとめ:清潔感は、誰でも手に入る
清潔感のある人が特別なことをしているかというと、そんなことはありません。サイズの合った服を、くたびれていない状態で、色を絞って着る。そして、靴や髪など細部を整える。ただ、それだけです。
センスも、高い服も要りません。今日お伝えした3つのポイントは、どれもお金をかけずに、今日から意識できることばかりです。
まずは、クローゼットの服がサイズに合っているか、くたびれていないかを見直すところから始めてみてください。それだけで、あなたの印象はきっと変わります。おしゃれの第一歩は、清潔感から。ぜひ、気楽に試してみてくださいね!
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筆者のプロフィール

シュン|現役メンズアパレル販売員
都内のセレクトショップで働く、現役のメンズアパレル販売員。服はもちろん、バッグ・財布・アクセサリー・香水などの小物まで、トータルでスタイリングを提案しています。
信条は「おしゃれは才能ではなく、清潔感とサイズ感の積み重ね」。接客の現場で見てきたリアルな目線で、あなたの毎日が少し格好よくなるモノ選びをお手伝いします。
