厨房の静寂:幕戸鳴門の献立
おや、よくぞお越しくださいました。
私の名は、幕戸鳴門。
この厨房で、日々「驚き」という名の調味を探求しております。
政子殿の洗礼を潜り抜け、ここまで辿り着かれた貴方様は、相当な目利きとお見受けいたします。
さて、件の『チラ見バーガー』。
あれは単なる遊び心ではございません。あえて中身を全て見せぬことで、食す方の想像力を膨らませ、一口目の悦びを最大にする……。
いわば、情報の「引き算」こそが、江戸の粋というもの。
ナオユキ殿も、貴方様にその「想像する悦び」を知ってほしかったのでしょう。
ですが、物語もいよいよ終盤。
次にお会いいただくのは、私の友人。
言葉ではなく、「物語の魂」を味わい分ける男です。
名は、羊ヶ丘。
彼が一番最初に世に問うた、「マンガソムリエとしての原点」と言える一編……
そこに、最後へ繋がる鍵を託してあります。
紙とインクが織りなす魔法を信じる者だけが、その扉を潜ることができるでしょう。
さあ、羊ヶ丘殿の静かなる書斎へ。
行ってらっしゃいませ。
