見出し画像

「StabilityMatrix」徹底解説 画像生成AIを一発導入・一括管理

StabilityMatrixは、画像生成AI「StableDiffusion」をローカル環境で動かすのに必要なreForgeやComfyUIといったwebUIを一発導入し、必要なモデルを一括管理できる無料アプリです。本記事では、StabilityMatrixのインストール方法から初期設定、よくあるエラー対処まで、必要知識を初心者向けに徹底解説しています。【約1万7000文字】

StabilityMatrixの起動画面

AIイラストの初心者向け解説については「AIイラストが理解る!StableDiffusion超入門」に詳しくまとめてありますが、今回の記事はそちらで省略した「画像生成AIを自分のPCで動かすまでの流れ」について、PC知識のない方にも分かりやすく解説する内容となっています。



<記事の前に自己紹介:スタジオ真榊>
StableDiffusionやNovelAI、NanoBanana等を使ったAIイラスト・漫画・動画制作の研究サークルです。20万字の「プロンプト大辞典」を始め、手描き技術との併用、ControlnetやLoRAといった拡張技術の解説などを150本以上の記事にまとめています。(※1本あたり1万~2万字程度)


StableDiffusion WebUIって何?

初めての方も多いと思うので、まず最初に、「StableDiffusionWebUI」(SDwebUI)とは何かについて簡単に説明します。

StableDiffusion系の画像生成AIモデル(checkpointと呼ばれます)はそれ単体では動かせないので、ゲームソフトをハードに差して遊ぶように、ゲーム機となるアプリケーションを用意する必要があります。PCに詳しい人は「コマンドプロンプト画面」という黒い画面だけで動かすこともできるのですが、一般人にはハードルが高すぎますね。そこで、誰でもStableDiffusionモデルを簡単に扱えるよう、ブラウザ画面で動作するユーザーインターフェース(UI)が作られました。それが「StableDiffusionWebUI」というわけです。

webUI(ゲーム機)がないとcheckpoint(ソフト)は動かない

こちらが一般的なwebUIの起動画面。最初期にAUTOMATIC1111氏という人物が配布してくれた「A1111版SDwebUI」が流行しましたが、その後はその快速版である「Forge」や、さらにそのフォーク(分岐・後継)版である「reForge」「Forge Classic」「Forge Neo」、より上級者向けで動画生成なども可能な「ComfyUI」などなど、多様なwebUIが登場しています。

Forge系のwebUIはこんな感じ

StabilityMatrixとは

SDwebUIは、もちろんPC内に単体でインストールすることもできるのですが、今回紹介する「StabilityMatrix」というアプリを使うと、さまざまなwebUIを一括で導入・管理できるので大変便利。ひとつ数GB~数十GBもあるAIモデル(ソフト)をいちいち別のwebUI(ゲーム機)に差し直していたら大変ですが、StabilityMatrixを使うと、一か所のフォルダに置いたモデルをそれぞれのwebUIで共有できるのも大きなメリットです。

また、AIを動かすには「Python」「Git」といったツールを自分で公式サイトから探してインストールし、さらに「環境パスを通す」といった素人にはハードルの高い作業が必要になりますが、StabilityMatrixは自分自身の中に「AI専用のPython」や「Git」を自動でダウンロードして「外に漏れないよう閉じ込めておく」仕組みを持っています。Pythonって何のこっちゃという方も多いと思いますが、「PC全体の環境を汚さず、クリックしていくだけで環境整備ができる便利なプラットフォーム」と理解しておけばOKです。

reForgeやForgeClassicは何が違うのか

それぞれのwebUIは速度やできること、対応している拡張機能などが細かく違うのですが、スタジオ真榊では2026年現在、StabilityMatrixを使って「reForge」「Forge classic」をインストールすることをお勧めしています。いずれもForge系と呼ばれるwebUIですが、少々登場経緯が入り組んでいるので簡単に触れておきます。

「StableDiffusionWebUI-Forge」は、Controlnetの開発者lllyasviel(イリヤスフィール)氏が公開した快速webUIです。最初に流行した元祖A1111版WebUIとほぼ見た目も使い勝手も変わらないのに、生成速度が速く、VRAMも低負荷に抑えられるという優れもので、2024年前半に大流行しました。

ところが、2024年6月以降、Illyasviel氏が多忙となったことに伴い、Forgeの開発方針が「A1111の快速版」という当初の位置づけから実験的プラットフォーム方向へ変化。「いつものForge」の環境を維持したいユーザー向けの後継webUIとしてフォークしたwebUIが、今回導入する「reForge」です。使いにくく変わってしまう前のforgeを再現したので「リ・フォージ」というわけですね。

さらに、そのreForgeも開発ストップが告知され、後継に指名されたのが「Forge Classic」です。reForgeよりさらに快速に画像生成できる代わりに、周辺機能を極限までそぎ落としたため、LoRA作りに欠かせない「WD14 Tagger」など一部使えない機能があります。LoRA学習などが必要なく、画像生成だけを少しでも早く楽しみたい場合は、reForgeよりこちらが快適かと思います。私はA1111・reForge・Classic・ComfyUIを用途ごとに使い分けています。


<迷ったらreForgeから始めよう>
人によってやりたいことが大きく異なる以上、どのwebUIが一番良いかという話はなかなか答えづらいのですが、2026年4月時点のおすすめで言えばreForgeです。理由は明快で、イラスト・漫画作りやLoRA学習に便利な下記の拡張機能(Extention)全てに対応しているからです。

最低限使いたい拡張機能群。Forge classicはwd14-taggerでのタギングに対応していない

あまりwebUI環境が新しくなると、古い環境向けに作られた便利な拡張機能がどんどん使えなくなりますし、場合によってはインストールと同時に環境を壊してしまうこともあります。Pythonがよく分かっていない人は「reForgeを使って、おすすめ拡張機能だけを導入する」「無闇にwebUIをアップデートしない」というルールを守って使うことをおすすめします。


事前に必要な知識と環境

Stable Diffusion web UIをローカル環境で動かすには、以下の3つを用意する必要があります。

・NVIDIA製GPU(GeForceRTXシリーズなど)を搭載したPC
→AMDのGPUも一応サポートしているが、NVIDIAを強く推奨。ローカルで画像生成を味わうなら、基本はVRAM容量12GB、LoRA作りなどフルに楽しみたいなら16GBのグラフィックボードが欲しいところ。コスパ最強のエントリーモデルならRTX3060(12GB)というのが界隈の共通認識です。
・画像生成できるUI(ユーザーインターフェース)
→A1111版SDwebUI、Forge、Forge Classic、reForge、ComfyUIなどさまざまな種類がある。StabilityMatrixで一括導入しよう。
・学習済みモデル(AI)
→無数の画像とテキストのペアから学習した学習済みモデル。こちらもstabldiffusionやnanobanana、qwen imageなどさまざまな種類があり、ローカルで動かす場合は単に「モデル」とか「Checkpoint」と呼ばれることが多い。ローカル向けにはStableDiffusionの各バージョンのほか、そこから派生した無数のモデルがユーザー間で共有されている。

ちょうどゲーム機本体とソフトのように、SDwebUIはさまざまな画像生成AIモデルを読み込むことで動作します。アニメ風のイラストを描くのが得意なモデルもあれば、実写のような写真を描くのが得意なモデルもあり、ユーザーが全く同じ注文をしても、どんな画像が出てくるかはそれを受注したモデルによって異なります。

こちらは、4種類のモデルに全く同じ指示(1girl,smile,sky,sea)で生成してもらった画像。それぞれが学習したデータセットによって、全く違う生成結果になることが分かります。


「StabilityMatrix」のダウンロード方法

さて、SDwebUIのだいたいの知識が分かったところでさっそくインストールしていきましょう。こちらが今回導入に利用する「StabilityMatrix」。GitHubという世界最大級のソースコード共有プラットフォームからDLします。

「stablediffusionのためのマルチプラットフォームパッケージ」とある通り、

・Automatic 1111版SDwebUI、Forge、reForge、Comfy UI、 SD.Next (Vladmandic)、VoltaML、InvokeAI、Fooocusとかを一発導入できるよ!
・画像生成用のwebUIだけじゃなく、「Kohya's GUI」とかのLoRA学習アプリも導入できるよ!
・GitとPython の依存関係が埋め込まれてるから、どちらも環境全体にインストールする必要がないよ!
・使用したいモデル(checkpointやLoRA、Controlnetなど)は共有フォルダに入れればどのUIからでも使えるよ!
・起動オプションもここから設定できるよ!
・Civitaiからモデルを直でインポートできる専用ブラウザがあるよ!
・デフォルトで日本語化可能!

などなどといったことが書いてあります。画像生成AI未経験だと分かりづらいですが、つまり「普通にインストールするよりバチバチに便利だよ!」ということです。

ダウンロードはこちらの「Releases」から。

記事執筆時(2026年01月)の最新版はv2.15.5です。Windows環境なら「StabilityMatrix-win-x64.zip」をDLして解凍しましょう。

インストール先はSSDがオススメ

ローカル環境での画像生成はとにかくストレージを圧迫します。最新の学習済みモデルは6GBを超えるものも珍しくなく、生成されるAI画像も何万枚と積み重なってどんどんストレージを圧迫していきますので、ドライブに余裕がない方は2TBくらいのM.2 SSDをこの機会に購入してしまうことをおすすめします。
ただ、2025年末からのメモリ高騰の影響でSSDもグラボもどんどん値上がりしています。私はこちらの中華SSDを増設して使っていますが、少し前までは2TB1万円台前半だったのに、記事執筆現在(26年1月)では1TB2万円弱に。この状況はしばらく続くものと思われますので、よく考えて設備投資するしかなさそうです。


StabilityMatrixのインストール手順【Win】

まずはzipファイルを解凍して出てきた「StabilityMatrix.exe」を実行します。グラフィックボードが認識されていることを確認して、使用許諾に同意し、「続ける」を押します。

インストール先を選べますが、ここで「Portableモード」にするとインストールしたフォルダを別の場所に移しても問題なく起動できる形で導入できるので、私はこちらを選んでいます。任意のドライブにインストールする場合は、「StabilityMatrix」フォルダを生成してそこを指定するのがいいでしょう。exeファイルと同じ場所にある「Data」フォルダにいっさいがっさいの環境が導入されます。

アプリ改善のための匿名データ収集に協力するか聞かれるので、好きな方を選びます。

次の画面では、「いろいろあるけどどのUIにする?」と聞かれます。ここではRecommended(オススメ)の「Stable Diffusion WebUI Forge - Classic」を選んで「インストール」することにします。LoRAを自分で追加学習してみたい方は少し下にある「reForge」がおすすめです。

インストール中に推奨モデル(Checkpoint)を表示してくれます。現在StableDiffusionモデルで主流なのは、VRAM負担が比較的軽く、拡張機能などが最も充実している「SDXL系」。それぞれ数GBと容量が大きいのでダウンロード時間が伸びますが、既に欲しいモデルがある場合はここでチェックを入れてDownloadしましょう。(よく分からなければ「閉じる」で構いません)

インストール中の画面はこんな感じ。画面左下からインストール状況を確認することができます。環境構築に数分~10分程度かかるので放っておきましょう。

インストールが完了すると、この画面になります。このパッケージ画面には、ClassicだけでなくreForgeやComfyUIなど、他のwebUIをどんどん追加していくこともできます。

「Launch」(起動)と書かれているボタンを押すと、Forge Classicの初回起動が始まります。必要ファイルのインストールなどが伴うので、初回は時間が掛かります。しばらく放っておきましょう。

1.99GBのおすすめモデルが自動DLされているところ。
不要なら後で削除しましょう

読み込みが終了すると、自動で規定ブラウザ上にこちらの画面が起動します。これが快速webUI「Forge Classic」の基本画面です。

<インストールで失敗する場合の対処法>

「Launch」を押して放っておいてもいつまでもwebUIが開かれず、よく見ると「ストップ/リスタート」だった赤青ボタンが再び緑の「Launch」ボタンに戻ってしまっている場合、何らかの不具合が起きています。StabilityMatrix自体のインストールに失敗しているか、webUIの現ブランチに問題があるか、ユーザが引数を間違えたかーなど様々な理由が思いつきますが、複数のwebUIで同じ現象が起きる場合、StabilityMatrixごとインストールをやり直したほうがよさそうです。その際、グラフィックボードのドライバを最新のものに更新してみるとうまくいくことがありましたので、ご参考まで。


さて、webUIの起動がうまくいったら、画面左上の「Stable Diffusion Checkpoint」をクリックすると、さきほどDLされた「realisticVisionV51_v51VAE.safetensors」という実写系モデルが見つかります。こちらを選んだ状態で、左上の「prompt」と薄く書かれたところに英語を入れ、右上にあるオレンジ色の「Generate(生成)」ボタンを押してみましょう。ほらこのように、「dog」が生成されました。かわいいですね。

かわいい


学習済みモデルを入手しよう

さて、これで「ゲーム機本体」であるSDwebUIは無事手に入りました。さきほどの犬の画像はForge Classicインストール時についてきたおすすめモデルで生成されたものですが、自分の好みの画像を生成するには、「ゲームソフト」に当たる学習済みモデルを入手したいところです。

学習済みモデル(checkpoint)は主に「.safetensors」や「.ckpt」という拡張子で配布されている事が多く、Dataフォルダ内の指定フォルダ(Data\Models\StableDiffusion)に放り込めば動作します。StabilityAI社が公開しているStableDiffusionの各バージョン(sd1.5やSDXLなど)をベースに、イラスト調、アニメ調、実写調など無数の派生モデルがウェブ上で共有されており、海外のモデル共有プラットフォーム「Civitai」などで入手することができます。

Civitaiのトップページ。成人向け画像がいきなり表示されたりするのでご注意を

【予備知識】SDモデルには「系統」がある

StableDiffusionのモデルには、初期の「SD1.5系」、あまり流行しなかった「SD2.1系」、ロングヒットとなった「SDXL系」といった系統があります。そのモデルのベースになったStableDiffusionモデルがどのバージョンかを示しており、記事執筆時点(2026年1月現在)で最も種類が多く、またユーザーにも広く使われているのはSDXL系です。Googleの最新画像生成モデル「NanoBananaPro」のように自然言語による複雑な指示はできませんが、LoRAやcontrolnet、マージといった技術でユーザーが自分の好みにカスタムでき、NSFW(成人向け)表現にも制限がないのがメリットです。

SDXL系の中にも、「pony系」や「noobai系」などさまざまな人気モデルの系統が枝分かれしており、アニメ調モデルでは「illustrious(イラストリアス)系」と呼ばれる系統が人気です。Civitai上の「Models」一覧にアクセスすると、人気モデルがこのように一覧表示されますが、多くのモデルにイラストリアス系であることを示す「ILL」マークがついているのが分かります。

・StabilityMatrixで好みのモデルを探してみよう
Civitai上でモデルを探してダウンロードすることもできますが、StabilityMatrixにはCivitai上にあるモデルを直接導入できる「モデルブラウザ」機能がありますので、今回はこちらを使ってみます。画面左側の「三」ボタンを押して、「モデルブラウザ」を選びましょう。

このように、右側にモデル検索用ブラウザが開きます。これが「Civitai」上にあるモデルの検索画面で、画面上部から「Huggingface」や「OpenModelDB」といった別プラットフォームを検索することもできます。「並び変え」など4つのメニューから、大量にあるモデルをソートできます。

・並び替え:「最も評価された順」「最もダウンロードされた順」「新しい順」「インストール済」でソートできます
・期間:モデルが投稿された時期を指定。「All time」で全期間にできます。
・モデルタイプ:「Checkpoint」が学習済みモデルのことです。他にも、LoRAやControlnetなど、用途の違うモデルがたくさんあります。
・ベースモデル:先ほど説明した「系統」のこと。StableDiffusionの何のモデルをベースに作られたモデルかを示しています。

ここでは「HighestRated」「Month」「Checkpoint」「Illustrious」としてみましょう。これで高評価を得ている最新のイラストリアス系モデルが一覧されます。

サンプル画像からなんとなく好きなものを選んでみるのがよいでしょう。「Furry」とあるのはケモノ系モデルです。

ここでは、NSFW(成人向け)画像の生成が可能な人気モデル「WAI-illustrious-SDXL」をインストールしてみました。初期状態では表示されない設定になっていますが、右上の「・・・」ボタンから、「NSFWコンテンツを表示」をオンにすると出てくるはずです。

モデルを選択するとこのような画面に。数字が大きい方が最新のバージョンです。記事執筆現在の最新バージョンはv16。

単純に新しい方がいいということもなく、バージョンによって違うタイプの画像生成を目指していることもあるので、モデル説明をちゃんと読んでおきましょう。詳しく知りたい場合はCivitaiに直接アクセスした方が早いこともあります。

絶対確認!モデルの「ライセンス」

特にチェックすべきは、右側に表示されるこちらのカード。ベースモデルがillustrious系のマージモデルであることなどが書かれていますが、重要なのは最下部のライセンス表記です。

この世に流通しているモデルには、CheckpointであろうとLoRAであろうと、利用規定や禁止事項を定めた「ライセンス」が存在します。右側のアイコンをクリックすると、「このモデルを使ってできること・できないこと」が簡易表示されます。WAI IllustriousXLの場合、有償の画像生成サービスで使用できるようにしたり、モデルそのもの(WAIのマージモデルを含む)を販売したりすることが禁じられていますが、生成画像の販売やマージモデルの共有などは許可されていることが分かります。

ただ、これはあくまで簡易的な表示。左側の「License:illustrious License」のリンク先に正式なライセンス文章が掲載されていますので、どんなモデルもDL前に必ず!読むようにしましょう。SDXLの規約やライセンスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ライセンス内容が理解できたら、ここではv16を選んで「ダウンロード」します。バックグラウンドでダウンロードが始まりますので、その間に別のモデルを探すことができます。DL状況は、StabilityMatrixの画面左下にある「ダウンロード」画面から確認できます。

ダウンロードしたモデルは、「Checkpointマネージャー」画面から確認できます。ダウンロードしてきたCheckpointは、「Data\Models\stablediffusion」フォルダ内に収めるルールを覚えておきましょう。

モデルカードが表示されないときは「View▶NSFW Content」をオンに

各モデルは「models」フォルダで管理

ちなみに、ダウンロード先はこのようなフォルダ構成で管理されています。こちらの「Data/Models」フォルダはStabilityMatrixを使ってインストールしたどのUIからも参照されているので、例えば今後reForgeやComfyUIで画像生成したいときも、これまでインストールしたモデルたちをいちいち引っ越しさせる必要がありません。便利ですね!

PC内に既にダウンロード済みのモデルを移植するときも、こちらのmodels内の該当フォルダに放り込むだけでOKです。例えば、Checkpointなら「Data\Models\Stablediffusion」、VAEなら「Data\Models\Vae」、LoRAなら「Data\Models\Lora」が保存先。このモデル格納フォルダは、Checkpoints画面から右上の「モデルフォルダ」をクリックすることでも開くことができますが、大変よくアクセスすることになるので、ショートカットを作ったりクイックアクセスにピン止めしたりしておくと良いでしょう。

これで、StabilityMatrixを使ってwebUIと必要モデルを準備することができました。他にも、LoRAやVAEといったモデルが必要な場合は、モデルブラウザから収集しても良いですし、Civitai上から直接Modelsフォルダ内の該当フォルダにダウンロードしてもOKです。お疲れさまでした!

UIを日本語化しよう

さてここからは、初めてStable Diffusionを触る方向けに、Forge系SDwebUIの初期設定のやり方を簡単に説明していきます。まずはUIを日本語化するところから始めましょう。

必要なダウンロードが終わったら、再びブラウザで開いているSDwebUI画面に戻りましょう。インストール直後は全て英語表記ですが、拡張機能を利用すればUIを日本語化することができます。

①画面上部の「Extension」タブをクリックすると、下図のような画面が表示されます。「Installed」「Available」「Install from URL」...とある中の「Avaliable」をクリックします。

②ここには、webUIに登録されている各種拡張機能の一覧が表示されます。「localization」の左に入っているチェックを外し、「Load from:」ボタンをクリック(ここにチェックが入っていると、翻訳機能が一覧から除外されてしまうので外す必要があります。例えば「installed」にチェックが入っていると、既に導入した拡張機能が一覧から除外されます)

③上図のようなExtensionリストがずらっと表示されます。これらは全て、WebUIをさらに便利化・高度化してくれる拡張機能の一覧です。右上の「stars」にチェックを入れると、人気拡張機能が上から順に並ぶので便利です。
最初にインストールすべき機能はあとで紹介しますので、まずはCtrl+Fなどでこちらの「ja_JP Localization」を見つけましょう。

右端にある「Install」ボタンをクリックすると、数秒間画面が暗転し、日本語機能がインストールされます。画面上部に「installed into(略)Use Installed tab to restart.(拡張機能を使うにはInstalledタブで再起動してください)」というメッセージが表示されているはずです。

④この時点では、まだ機能がインストールされただけで、日本語化は実行されていません。まず翻訳機能を有効にするため、「Installed」タブに移動し、こちらの「Apply and quit」ボタンを押します。

「Reloading…」と表示されますが、StabilityMatrix使用時は放っておいてもリロードされません。StabilityMatrixの画面を見てみましょう。

リロードしてくれない「リロード中」画面。ひどい

このように、「Launch」(起動)していない状態に戻っていることがあります。画面の再読み込み時にこうなることが多いので、こういうときは再度「Launch」ボタンを押しましょう。

再び最初の起動画面が表示されたら、画面上部メニューの「Settings」タブをクリックし、画面左の一覧から「User Interface」をクリックします。

⑤「Localization (requires reloadUI)」の「None」を「ja_JP」に変更。画面上部の「Apply settings」を押します。

このようにずらずらと変更部分についての文章が表示されて焦りますが、これで正常ですのでご安心を。

⑥最後に画面右上の「Reload UI」を押すと、また先ほどのロード画面になります。今度はLaunchしたままになっているので、ちゃんと読み込まれるはず(読み込まれないようなら「リスタート」ボタンで再読み込みします)。これで、UIがリロードされ日本語機能が有効化されました。

無事日本語化されました

◆StabilityMatrixの起動状態
いま説明したように、StabilityMatrixを利用していて、webUIをリロードした際、「Reloading...」と書かれた白い画面のままフリーズしてしまい、いつまでも読み込まないことはよくあります。赤と青の「ストップ・リスタート」ボタン表示になっていれば起動中ですが、緑の「Launch」ボタンに戻っていたら、webUIごと落ちていますので、再起動しましょう。

webUIが落ちていると、緑の「Launch」ボタンに戻っています。
再起動するにはもう一度「Launch」しましょう

このように、赤青のボタンが表示されていれば起動中です。一見フリーズしているように見えても、必要なファイルをインストール中だったりするので、軽率にストップやリスタートしないほうが安全です。例えば、単純な入力ミスで10000pxのドデカ画像を生成し始めてしまい、作業が重たすぎてフリーズしただけの場合は即「ストップ」でOK。

webUIがフリーズしてしまったときは、「リスタート」や「ストップ」でやり直し。
ただし、何かしらのインストール中に止めると環境ごと壊れることがあります


初心者向けおすすめ設定(保存先・画像管理)

これで無事、日本語化がすみました。日本語化以外にも、さきほどの「設定」タブからはさまざまなパラメータを設定することができます。時間があるときにぜひ全部目を通しておくと「こんなこともできたんだ!」と驚くことがあります。アプデごとにいつの間にか増えているので、正直把握しきれなくなることが多いです。ここでは、ごく一部のオススメ設定を紹介しておきます。

・Paths for saving(画像の保存先)
画像の保存先を決めましょう。デフォルトでは各UIごとの「Output」フォルダが指定されていますが、ストレージに余裕がなければSDwebUIと別のドライブに変えてもOK。

大量に生成する画像の管理には、「Eagle」という買い切りの画像管理アプリがとんでもなく便利なので、強くオススメしておきます。こちらの記事で詳しく解説しています。


・Saving subdirectory(サブディレクトリへの保存)
保存先にサブフォルダを作るか決める。「画像をサブディレクトリに保存する」を選ぶと生成日ごとにフォルダ分けできます。お好みに合わせて。

・ユーザーインターフェース
背景やボタンカラーのテーマを変更にするには「Gradio Theme」から。

「Quicksettings List」にclipと打ち込むと、選択肢に「CLIP stop at lat layers」という項目が表示されるので、追加しておくのがおすすめ。次回再起動すると、画面上部にこの設定欄が追加される。デフォルトは1だが、基本的には「2」がおすすめされているモデルが多い。(Civitaiなどの配布ページ参照)

Clip skipが何かはChatGPTに聞いてみよう!

そのほか、最初にやっておくと作業がはかどる各種設定やおすすめ拡張機能、大量にたまっていく生成画像の整理に便利な「Eagle」の紹介など、環境整備のTIPSはこちらの記事にまとめてあります。

Forge Classicのインストール時にオススメの初期設定については、こちらの記事にも詳しくまとめています。併せてご参照ください。


最初はどんな拡張機能を入れておくべき?

さて、SDwebUIには、日本語化のほかにも非常に便利な拡張機能が多数揃っています。さきほどずらずらと出てきたExtensionリストがそれで、基本的には日本語化拡張と同じ方法で導入することができます。

Extensionリストから導入できるオススメ拡張機能は以下の通り。各記事の解説記事も一緒に紹介しておきます。

ja_JP Localization
いま導入した日本語化。
Wildcards
ワイルドカード。テキストファイルに箇条書きしておいたタグの中から、ランダムで一つ採用できるランダム化機能。全体的なシチュエーションは固定しつつ、ポーズや背景、服装、キャラだけをランダムにできる。個別記事参照。
sd-webui-prompt_history
生成した画像のプロンプト履歴が表示される。ちょっと前に戻したいときに便利。画像・プロンプト管理ができる「Eagle」の方が完全上位互換なので、あちらを使わない場合に。
!After Detailer
さきほどの「1girl,sky,sea」の画像のように、小さい範囲に生成された顔や手は崩壊しがち。この拡張機能は、そうした手や顔を自動検知してそこだけきれいに描きなおしてくれる重要機能。拡張機能一覧では「ADetailer」表記なので注意。個別記事参照。
sd-webui-controlnet
線画を保持したり、イラストの一部だけ描き直したりできる便利機能。Forge系には最初から入っているので追加インストールの必要はない。個別記事参照。
Aspect Ratio selector
生成画像のキャンバスサイズ(幅と高さ)をボタンでサッと選べるうれしい機能。各ボタンに好きなサイズを登録できる。個別記事参照。

Aspect Ratio selector

System Info
画像の生成速度やVRAM消費量などを確認できる。環境の最適化を図りたい中~上級者向け。
WD 1.4 Tagger
画像を放り込むと、専用のAIが自動でタグを検出してくれる。「こういう画像はどんなタグで表現すればいいのだろう?」と思ったときに使えるほか、大量のタグ付けが必要な追加学習(LoRA作り)のデータセット作成時によく使う。残念ながら、Forge Classicではそのまま導入しても使えない。
Booru tag autocompletion
プロンプト欄に記入する際、Danbooruプロンプトをオート補完(予測変換)してくれる便利機能。個別記事参照(目次の⑥)。
Dynamic Prompts
Wildcardに似ているが、より簡易的にプロンプトのランダム変化ができる。例えば「1girl,{red|blue|white} shirt」と書くと、その三色のどれかがランダムに選ばれる。個別記事参照。
Danbooru Prompt
Danbooru上のイラストについたタグ群を、ボタン一発でプロンプト欄に移植できる機能。キャラクターの容姿(目や髪、服の色や特徴)を再現したいときにいちいち打ち込まないで済む。(Controlnetメニューに並んで"Danbooru Link"というメニューが追加されます)


<URLからインストールするもの>
webUIのExtentionリストにはないが、「install from URL」タブの一番上に各リンク先のURLをそのまま入れて「Install」することで導入できる拡張機能もある。GitHubなどで配布されている拡張機能はここからインストールする。

「install from URL」タブ

EaglePngInfo
大量の生成画像を一元管理できるアプリ「Eagle」を使っている人は必須。買い切り価格29.95ドルの有償ソフトだが、ローカルで大量に画像生成するなら入れない手はない。詳しくはこちらの記事の「④生成画像の管理ならEagleが最強」を参照。

高速画像管理アプリ「Eagle」。プロンプトも生成設定も全て記録され、
生成画像が何十万枚あっても条件指定すれば一発で見つけられる神アプリ

Dataset tag Editor
LoRA学習のタギング作業を各段にラクにしてくれるタグエディタ。WD1.4 taggerで抽出したタグを並べ替えたり、削除したり、足したりできる。データセット内にある数百枚の画像から、あるタグのついた画像だけを一括表示・一括編集することもでき、大変作業がはかどる。

ForgeCouple
一つのキャンバス上で複数キャラを描き分けたいときに使える拡張機能。キャンバスを例えば左右に分割して、左は1girl,black hair、右は1boy,red hairといったように別のプロンプトを適用することができる。

img2img-hires-fix
txt2imgに引き続いて、「アップスケーラー」という専用モデルを使って画像を高解像度にアップスケールできるのがhires fix。デフォルトだとimg2img画面では使えないので、この拡張機能を入れておくと捗る。特に、顔や破綻した手をインペイントした後に引き続いて低強度でhiresを掛けられるのがありがたい。

img2img画面に追加される「img2img-hires-fix」の操作画面


拡張機能のアップデート方法

日本語化を始めとした拡張機能も、SDwebUIと同様に日々アップデートされています。「拡張機能」タブから「インストール済」をクリックすると、これまでに導入した拡張機能が一覧されますが、「アップデートを確認」ボタンを押すと、新しいアップデートがある拡張機能には右端に表示が出ます。(なければ下図のようにすべて"最新版"と表示されます)

アップデートが見つかった場合は、「適用してUIを再起動(Apply and quit)」ボタンを押すと、その拡張機能がアップデートされ、読み込まれます。新しい機能が加わったり、不具合の修正などが行われますので、たまに「アップデートを確認」するのを忘れないようにしましょう。特に、SDwebUI自体の大きなアップデートがあった後は、各拡張機能が正常に動作しないことがありますので、注意するようにしましょう。


ダウンロードしたモデルで生成してみよう

拡張機能や初期設定の整備が済んだら、さきほどCivitaiからDLしてきた好みのモデルでさっそく生成してみます。左上の「Stable Diffusion Checkpoint」をクリックして、さきほどダウンロードしたモデルを選びましょう。もし表示されていない場合は、欄の横の青い更新ボタンを押せばOK。

さきほどダウンロードした「waiIllustriousSDXL_v160.safetensors」を選択しました。プロンプト欄に「1girl,sky,sea」と入れ、幅と高さを「1024px」、シードを「1111」にして、右上のオレンジ色の生成ボタンを押します。(全て半角英数。ほかの設定はいっさいそのまま)

画面右側のライブプレビュー画面で画像が生成される

すると、このように空と海をバックにした女の子のイラストが生成されました。「モデル」「プロンプト」「シード(Seed値)」「キャンバスサイズ」「CLIP SKIP」が同じであれば、基本的にほぼ同じ画像が出力されたはずです。

1girl,sky,sea

ただ、デフォルト設定で生成したため、低劣な印象が否めませんね。「クォリティタグ」を入れたり、アップスケールを始めとしたもろもろの設定を調整することでよりきれいにしていくことができますが、ここではテスト生成なので説明は見送ります。「AIイラストが理解る!」の途中でこちらの記事に来た方は、再びあちらへお戻りいただければこの続きが書いてあります。

プロンプトとアップスケールについては、次の2本のFANBOX記事で詳しく解説しているので、ご興味のある方はぜひお読み下さい。

GeminiやChatGPTでは通常の日本語で指示することで画像生成ができますが、StableDiffusionやNovelAIでは「1girl,smile,serafuku…」のような、短いタグをカンマ区切りで箇条書きする「danbooru式」というプロンプト記述法を使います。これは海外のイラストデータベース「danbooru」のタグ付けを流用したもので、こちらの「プロンプト大辞典」(リンク先はサンプル)にNSFW用も含めて網羅しています。


各webUIをアップデートするには

Forge ClassicなどのwebUIには、もちろんそれぞれバージョンがあり、開発中止になっていなければ今後更新されていきます。アップデートの有無を確認するためには、公式のGithubで情報をチェックするほか、こちらの「パッケージ」タブから三点リーダ「︙」をクリックし、「アップデートを確認」を選べばOKです。

新しいバージョンがリリースされると、StabilityMatrixのパッケージ画面に更新ボタンが表示されますが、webUIのアップデートはとかくトラブルが起きがち。拡張機能との整合性などで動作が不安定になることが非常によくあります。「締め切りのある大事な作業中にアップデートしたら画像生成ができなくなった」ということもありますので、いま何不自由なく生成ができているなら、無闇にアップデートするのはやめておきましょう。

「アップデートを確認」の下の方にある「GitHubで開く」を押すと各WebUIの配布ページが見られます。そちらでアップデート内容を確かめて、これはどうしても必要だと感じたらアップデートするくらいの感覚が良いと思います。

StabilityMatrixの便利な機能まとめ

StabilityMatrixの他のメニュー(機能)についても軽く触れておきます。

Inferenceとアウトプットブラウザ

「Inference」画面では、StabilityMatrix上で画像や動画を直接生成することができます。内部的にはComfyUIを使って生成するので、あらかじめパッケージ画面でComfyUIをインストールしておく必要があります。生成した画像は「アウトプットブラウザ」から閲覧・管理できます。

ワークフロー

ComfyUI上で使う「ワークフロー」を検索・導入・管理する画面。Forge系とは異なり、ComfyUIでは「ノード」というウィンドウをラインで繋げたフローチャートのような「ワークフロー」を使って画像生成やアップスケールなどの作業を行います。さまざまなユーザーが配布している便利なワークフローをStabilityMatrix上で探し、インストールすることができます。

ComfyUIの基本画面。「ノード」というフローチャートを組んで
生成するのが特徴(公式Githubより引用)

Settings(設定)

SDwebUIではなく、StabilityMatrix本体の設定管理画面。使用言語やDataフォルダの位置を変更したり、ダークテーマを変更したりといったさまざまな設定変更ができます。

このほか、画面左下にはStabilityMatrixの公式をパトロンとして支援できる「Patreonになる」や、StabilityMatrix公式Discordへの参加ボタンなどもあります。StabilityMatrix本体の更新が来た場合はこのあたりに告知が出ますので、適宜アップデートしておきましょう。SdwebUIと違って、StabilityMatrixのアップデートでトラブルが起こることはさほどない印象です。

起動オプションと使いどころ【上級者向け】

最後に、環境トラブルを引き起こしがちな「起動オプション」についても触れておきます。上級者向けですので、分かる方のみ挑戦してみてください。

SDwebUIは「--◯◯」と書かれた「コマンドライン引数」というものを指定して起動することで、さまざまなオプション機能を有効にすることができます。例えば、VRAM容量が少なめなグラボでも生成ができるようにしたり、生成を高速にしたり、起動時の余計なチェックをスキップしたりする機能があります。
StabilityMatrixでは、「Launch」ボタンを押す前に横の歯車「⚙」ボタンを押すことで、このように起動オプション画面を呼び出すことができ、チェックを入れた状態で「Launch」することで発動させられます。

それぞれの起動オプションの意味は各webUIの公式GitHubを参照のこと。ただ、よく分からないまま無闇に追加すると、むしろ動作が遅くなったり、内部で不整合を起こして起動できなくなったりすることがありますので、上級者向けの機能です。

メニューにないものでも、こちらの「Extra Launch Arguments」欄に自分で引数を記入することで書き加えられます。例えばこのような感じ。

ここではよく使われているオプションだけ抜粋しておきますが、手順を間違えると起動や生成自体できなくなることもあるので、よく分からない場合は触らないでおきましょう。

・--xformers:画像生成速度の向上とVRAM使用量の大幅削減が見込める。Nvidiaグラボでのみ使えるので注意。相性が悪いwebUIもある。
・--cuda-malloc:メモリ確保のスピードアップ。快速化の一方、不安定化することあり
・--cuda-stream:
並行処理の許可。快速化の一方、不安定化することあり
・--pin-shared-memory:
データの転送ルートを固定する。快速化の一方、不安定化することあり
--sage:SageAttention。--xformersと同様、画像生成速度の向上とVRAM使用量の大幅削減が見込めるが、別途Tritonの手動インストールが必要。よく分からずにONにすると画像生成できなく(※)なります。
・--lowvram:
低VRAMグラボ用。パフォーマンスは壊滅的でもいいのでとりあえず画像生成ができるようにする。これを使うくらいならグラボを買おう。
・--medvram:速度を犠牲にしてVRAM使用量を削減する。グラボと相談。

<reForgeをSageAttentionで快速化するには>

Sage Attentionというのは、「画像生成時のAttention処理を高速・省メモリ化し、画質を維持しながら速度向上を実現するライブラリ」ということになるのですが、要するにreForgeにコレを適用すると画像生成時間が早くなります。が、歯車ボタンから出てくる「Extra Launch Arguments」欄に「--use-sage-attention」と入れて起動するだけでは、このようなメッセージが出て失敗します。

「先にsageattentionパッケージをインストールしてや~!」

sage attentionを使うには、下準備が二つ必要です。まず、reForgeをインストールしたフォルダ(StabilityMatrixならdata/packages\reforge)を開いて、何もないところで右クリック▶ターミナルで開く(など)。

このような黒い画面が開いて PS (reforgeのインストール場所)> と表示されるので、その後に続いてコマンド「.\venv\Scripts\python.exe -m pip install sageattention」を打ち込みます。これでSage Attentionがインストールされました。

私の場合はG:からのフルパスを打ち込みましたが、上のコマンドをコピペでOK

さらに、Sage Attentionを動かすのに必要な「triton」というのも入れないといけないので、Windows環境なら「.\venv\Scripts\python.exe -m pip install "triton-windows<3.6" sageattention」と打ち込みます。これでsage attentionを使う準備が整いました。

コマンド通りver.3.6以前のtritonがインストールされました

あとは通常通りreForgeを起動すれば適用されているはずです。

<※Forge Classicで--sageを使って画像生成できなくなったら>

歯車ボタンから「--sage」のチェックを外すだけでは元に戻りません。チェックを外した上で、Extra Launch Argumentsに「--disable-sage」と入れて起動すれば、Sage Attentionを使用しない状態で起動できます。


WebUIを再インストールしたい場合の手順

アップデート時の異常など、何らかの原因でwebUIがまともに動かなくなってしまい、丸ごと再インストールしかなくなることはよくあります。ただ、異常が起きたwebUIをいきなりアンインストールするのは絶対ダメ!その前に、「Data/Packages」フォルダ内にあるそのUIのフォルダをまるごと別の場所にバックアップしておくことをお勧めします。長く使ったwebUIのフォルダ内には、拡張機能や生成画像、プロンプト記録など、あとから復帰不可能になる大事なファイルも多く含まれているからです。

別の場所に退避完了してから、いったん異常が起きているUIをStabilityMatrixのPackage画面で右クリックし、アンインストールしましょう。(その際、Stable Diffusion webUI reForgeなどと、UI名を正確に手打ちするよう求められます)

削除出来たら、もう一度同じUIをPackage画面からインストールします。再び立ち上がったUIをとりあえず日本語化したら、さきほどバックアップしたフォルダから必要ファイルを移植してみましょう。wildcardや各種拡張機能も「Data\Packages\webUI名\extensions」フォルダを退避先から上書きコピペすればたいていの場合そのまま復活できます。

特に忘れがちなのが、各webUIのフォルダ直下にある「styles.csv」というファイル。この中には、webUI上で記憶させておいたスタイル(よく使うプロンプト一覧)が記録されていますので、新しくインストールした後に退避先からコピペしてくればすればまた同じように使うことができます。

styles.csvに保存させられるプロンプトの例。オリキャラの
プロンプトなどをここに書き留めておけばいつでも呼び出せて便利

生成画像の保存先やデフォルト設定などはまたゼロからいじらないといけませんが、すべて手動にするよりはましですので、頑張ってもとの状態に戻しましょう…。

終わりに

StabilityMatrixと各webUIの導入方法についての説明は以上です。詳しい画像生成の方法や操作画面の意味、設定などは「AIイラストが理解る!」にまとめてありますので、引き続きそちらを御覧くださいませ。

大変長くなりましたが、読んで下さってありがとうございました。これから画像生成AIを楽しまれる多くの方に、この記事が役立つことを祈っています。もし良かったら、X(Twitter)でも最新情報を紹介していますので、記事のリツイートやフォローをしていただけますと嬉しいです。