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スケッチ忘備録76 社会とスケッチ

SNSにおいて、クロッキー会などでもない場所で人を勝手に描くのは良くないという問題提議があった。
それはもう全く持ってその通り。
人に限らず建物、料理、動物などなど権利者のいるモチーフを描くことは、許された上ですることだ。
完全に同意です。

問題提議の一つは、そもそも描かれること自体が嫌だ、という声だ。

これはスケッチの仕上がり具合で解決できるといった話ではない。
それにメインではなくて背景の一部だったら大丈夫ということでも無い。
更には場所も関係ないだろう。
電車の中や喫茶店がNGで、それ以外の場所ならOK、という指摘でもない。

この問題は延いては写真撮影にも当てはまる。
撮影した後に何かで顔を隠せば解決できるといった話ではなく、
背景の一部だから大丈夫ということでも無い。
ディズニーランドや運動会だからOKということでも無いし、
そもそも撮影されること自体が嫌だ、という人をどう考えているのか、ということにもなる。

人に限らない。
料理もペットも建物も、何かしら他人に権利があるものは、そもそも勝手に描かれたり撮影されることは確かに良くない。

そしてこの問題に、僕は完全なる解決案を出せない。
馬鹿じゃないのか、事前に許可を得る、それだろう。と言われたらそうだけど、理想が過ぎて貫徹できるイメージが無い。
皆どうするのだろうか。写真を撮る際に背景に入る一切のものから事前許可を得ることを徹底できるのだろうか。

と、話を拡大しましたがスケッチと写真で違うこともある。
見る頻度です。
スケッチに限らずではあるものの、確かに何度も何度もジロジロ見ることは好ましくない。そこは努力して改善しないといけないと思う。

ところで、この問題は今に始まったことではないので、海外のスケッチャーに質問したことがあった。
様々な国のスケッチャーが集まるイベントで、です。
「嫌な場合は嫌だと言うから」という答えだった。
スケッチした人に対し、された人がOKかNOかであって、その両者間で解決することだ、ということだった。
近しい話は『スケッチ忘備録55 マナー』でも記しています。

といっても、あくまでも1つの回答で、海外の場合の全体論では無いです。
そして、この方法が良いというわけでも無いです。
日本で育まれたルール維持の仕組みが良い面も多々あるでしょう。

兎も角、
対象の事前許可を得たときだけ描く、というのは貫徹できそうにない。
迷惑を掛けるのは本意ではないけど、
あの人素敵だなと思うと描いてしまうだろうし、この建物良い!と感じるとスケッチしてしまうと思う。
でもそこでとまるのも良くない。

今は、状況や対象を思慮しつつ、拒否のサインが見えたり示されたらすぐやめる、不快に思われる絵にはしない、というやりかたです。
より良い方法が無いか、例えば見る回数を最大限減らす、ということも改善になるでしょうし、引き続き考えていきます。


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