『豊臣兄弟!』第27回は本能寺の変――見届けたいのは、光秀よりも要潤
きょうの大河ドラマ『豊臣兄弟!』第27回は、本能寺の変です。僕はnoteを20時30分に予約投稿するルールにしています。つまり、この記事が公開されるころ、本能寺は襲撃の最中、もしくは終わったあと?この記事を書いている時点では、まだわかりません。
本作で織田信長を演じているのは、小栗旬さん。小栗さんのインタビューによると、今回の信長は、従来からある魔王的なイメージの人ではなく、そういう雰囲気を対外的に見せる作業をしている人のようです。
たしかに観ていると、常軌を逸した理解しがたい人物というより、言動の裏にはつねに何かしらの思惑があるように感じます。その一方で、裏切った弟・信勝への捨てきれない情が見え隠れしたり、妹・お市には兄としての気遣いややさしさを見せたり。本来の信長は、案外ふつうの人間なのかもしれない。そんなことを思わせる、これまでとは違う信長像が、今回の脚本と小栗さんの演技によって形づくられていたように思います。
今作では本能寺の変がどのように描かれるのか、どんな信長の最期が見られるのか。興味は尽きないわけですが……きょう本当に見届けたいのは、実は小栗さんでも信長でもなく、明智光秀役の要潤さんだったりします。
要さんを初めて知ったのは、2001年の『仮面ライダーアギト』。氷川誠(仮面ライダーG3)役に抜擢された、当時デビューしたばかりの若手俳優でした。端正なルックスで、イケメン俳優として売り出すのだろうと思いながら観ていたのですが、毎回と言っていいほどセリフをかみまくる。これが気になりすぎて、「このカミカミマン、大丈夫か?いつになったら、かまずに言えるようになるの?」と心配しながら見ていたものです。ただそこに嫌悪感とかはなく、なぜか応援する気持ちが湧いてくる俳優でした。これがなんとも不思議。
それから年月が25年経ち、いまや明智光秀という大役を任されるほどの俳優に。大河ドラマでは『龍馬伝』(2010年)の沢村惣之丞役が初出演ですが、このころすでに一人前の俳優に成長しているのを感じました。『青天を衝け』(2021年)の松平春嶽役では、威厳のある役どころを自然に演じていました。カミカミマンの氷川誠はもう過去の話。でも、いまだに出演する姿を見かけると、「かまないか?だいじょうぶか?」とほんの少し心配しながら観ています。
きょうの本能寺襲撃では、大事な場面でカミカミマンが出ませんように。
