【閑古鳥雑貨店のプク】冬の節約術は“着るこたつ”で|膝上の猫と、あたたかな午後
電気代が怖い今年の冬。
だけど、寒さを我慢するのは、もっとつらい。
そんなある日、ぬくもりの味方が届きました。

冬になると、店番がちょっぴりつらくなります。
ストーブをつけると、光熱費が跳ね上がる。
でも、暖房を我慢すると、指がかじかんで、気持ちもどこか冷たくなる。
このところの寒さに、どうしたものかと頭を抱えていたら、
レジの下で丸くなっていたプクが、ちらりと私を見上げました。
「プクさん……わたし、節約生活、向いてないかもしれません」

その数日後、お茶を飲みに立ち寄ったご近所の奥様が、
ストーブの話題の流れで、ぽつりと教えてくれました。
「うちはもう、電気毛布。肩からかけるだけで、全然ちがうのよ」
「モバイルバッテリーで動くやつもあるんだって」
その夜、なんとなくスマホで探してみたら、
ありました。ふわふわで、グレーの、羽織れる電気毛布。

ちょっと高いけど、ブラックフライデーで安くなっていて、
「これは、今かも…」と、ぽちり。
段ボールから出して、肩にかけてみた瞬間、
もう、この冬はこれでいこうと決めました。
軽くて、やわらかくて、ボタンをぽんと押すと、
3段階の温度が選べて、6時間のタイマーまで。
電源を入れなくても、ふわっとあたたかい。
電源を入れると、じんわり芯から温まってくる。

「……こたつですね、これ」
思わずつぶやくと、プクが “にゃ” と鳴いて、
膝の上にとことこ乗ってきました。ずるい。
人が来ない時間が長くても、
この毛布をかけていると、不思議と落ち着きます。
ストーブのように部屋全体を温めるわけではないけれど、
肩や腰、足元がぽかぽかしていると、それだけで救われる気持ちになります。
もちろん、光熱費もずいぶん助かりそうです。
「プクさん、これで節電できたら、ちょっと自信つくかもしれません」
こてん、と横になるプク。しっぽがぽふ、と小さく揺れました。

レジの明かりをぽつんと灯して、
湯気の立つカップをゆっくり持ち上げながら、
毛布のすそをひとつ、ひざにかけ直します。
お客様は来ないけれど、
ちょっぴり気持ちがあたたかい午後でした。
ふわふわの手ざわりと、じんわり伝わるあたたかさ。
肩にも、ひざにも、腰にも巻ける“着るこたつ”です。
節電しながら、冬のお店番もぬくぬくになりました。

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