私のキャリアコンサルタントの仕事について
研修講師を目指していたことも…
気づけば、思い描いていた景色が少し違う方向で超えていました
キャリアコンサルタントの資格を取ったばかりの頃、
私はずっと、「この資格をどう仕事につなげていけばいいのだろう」と模索していました。
当時よく耳にしたのが、
キャリコンで食べている人は企業研修講師の仕事をしている人が多い
という話です。
私はもともと、人前で話すこと自体にはそれほど抵抗がありませんでした。
これまでの経験から、人に伝えることや場を進めることには、ある程度の手応えもありました。
そして正直に言えば、
「研修講師という仕事は、うまく形になれば単価も高く収入にもつながりやすい」
という言葉に憧れもありました。
そんなこともあって、私は企業研修講師の仕事を、ひとつの目標として意識するようになりました。
でも、研修講師だけを目指していたわけではありません
ここは少し、誤解のないように書いておきたいところです。
当時の私は、研修講師だけを目指していたわけではありません。
その一方で、キャリアコンサルタントの本線である相談業務も、地道に始めていました。
一人ひとりの話を聴くこと。
その人の迷いや不安に寄り添いながら、一緒に整理していくこと。
派手さはなくても、私はその時間に大きな意味を感じていました。
ただ、その頃はまだ、
その相談業務で食べていける保証も、この先自分の仕事の中心になっていくとも、正直思っていなかったのです。
研修講師の仕事は、なかなか来ませんでした
一方で、企業研修講師の仕事は、思ったようには繋がりませんでした。
もちろん、いちばん大きいのは自分の努力不足だったと思います。
もっと動けたかもしれないし、もっと見せ方を工夫できたかもしれない。
振り返れば、改善できたことはいろいろあったはずです。
それでも感じたのは、講師も経験がないと採用されない、そんな当然のことでした。
自分にはまだ早いのかな
方向が違うのかな
思っていたほど甘くないな
そんなことを考える時期もありました。
でも、並行して続けていた相談業務の方は、少しずつ積み上がっていました
決して急に大きく広がったわけではありません。
本当に、少しずつ、少しずつです。
目立つような変化ではなくても、続けているうちに、
あとから振り返ると、確実に土台になっていきました。
そんな感覚があります。
そして最近になって、その流れがまた少し変わってきたように感じています。
今では、私の仕事の9割が個人を相手にした相談や支援です。
しかも、引き合いの話が続けてやってきて複数の業務に関わらせていただいています。
これは昔の自分からすると、少し不思議な気持ちもあります。
だからといって、それを誤算と呼ぶのも少し違う気がします。
むしろ、
地道に続けてきたものが、時間をかけて別の形に転じていった
そんな表現のほうが、今の気持ちにはしっくりきます。
そして、その流れをさらに動かしたのがAIでした
企業研修講師そのものではありませんが、
2年前、自分自身の体験から
AI活用の有効性を、同年代の方やキャリアコンサルタントにも伝えたい
という思いが芽生えました。
私は、もともとITの専門家ではありません。
だからこそ、苦手意識を持つ人の気持ちもわかります。
難しそう
自分にはまだ要らないかもしれない
今さらついていけるかな
そう感じる人にこそ、伝えられることがあるのではないか。
そんな思いから、小さくスクールを始めました。
本当に、小さなスタートでした。
大きな展望があったわけでもありません。
ただ、自分が助けられたものを、必要としている人に届けたい。
その気持ちで始めたことが、今、また別の形の需要として少しずつ入ってくるようになりました。
これもまた、最初から狙っていた形とは少し、いや大きく違います。
でも振り返ると、自分がやってきたことは、ばらばらだったわけではなく、どこかでちゃんとつながっていたのだと思います。
会社を辞めたときに思い描いていた「60歳の自分」が、少しずつ形になってきた
相談業務を地道に続けてきたこと。
AI活用を、自分の言葉で伝えようとしてきたこと。
人前で話すことへの抵抗がなく、伝える仕事にも関心を持ってきたこと。
それらが今、それぞれ別々ではなく、
少しずつ重なり合いながら今につながっている。
そんな実感があります。
だから、会社を辞めたときに思い描いていた
「60歳になったキャリコン石田」の姿はかなり描けてきている気がします。
いや、正直に言えば、
少し出来すぎかもしれません。
もちろん、収入面はさておきです(笑)
でも、それでも十分ありがたい今があります。
まさか自分が、
仕事を選ぶ
ときにはお断りする
自分の軸で受ける仕事を決める
そんな立場に少しずつ近づくとは、あの頃は思っていませんでした。
だからこそ、今こそ「初心忘れるべからず」
うまくいかなかった時期がありました。
なかなか形にならず、模索していた時期がありました。
思うように仕事につながらない中でも、相談業務を地道に続けていた時間がありました。
その時間があったからこそ、今があるのだと思います。
順調に見える時ほど、気を引き締めたい。
必要としていただけることを当たり前だと思わず、
一つひとつの仕事に、これまで以上に誠実でいたい。
最近、そんなことをあらためて感じています。
また、AIの講師は続けるけど、もう企業研修講師は要らないかな??
最後に
これを読んでくださっている皆さん。
今後もし私が何か浮かれたことを言っていたら、
どうぞ遠慮なく、厳しく戒めてください。
たぶん、その一言が、
また私を初心に戻してくれると思います。
追伸
思い通りにいかなかったことが、
時間を経て、別の形でつながっていくことがある。
最近は、そのことをしみじみ感じています。
