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"低"評価レビュー妥当性検証ノート:番外編 Iron Maiden 『Seventh Son of a Seventh Son』 (78点)

🎧 はじめに

全30回で一旦終了したこの企画ですが、(自分の脳内で)アンコールの声が多かったので、番外編としていくつか書きたいと思います。

今回の趣旨は、「高評価が並んだクロスレビューの中で、1人だけ目立って低評価のものがあるケースで、果たしてどちらの意見が妥当だったのかを検証しよう」というものです。

この記事は、AIを使って当時のレビュー内容、時代背景、音楽性など、様々な要素を調査した結果をもとに、あのレビューがどこまで妥当だったのかを、できるだけ冷静に検証する内容となっています。

叩いたり槍玉にあげたりすることが目的ではないので、個人的な感情を入れない目的で、検証結果も基本AIの出力した内容になっています(自分の意見は「おわりに」の項目にのみ軽く書いています)。趣旨をご理解いただいたうえで、気軽に読んでいただければと思います。

※レビュー本文は著作権への配慮から掲載せず、内容を要約したうえで検証しています。



【調査対象】

アーティスト:Iron Maiden
アルバム:『Seventh Son of a Seventh Son』(1988年)
評価点数:78点


【元レビューの概要説明】

【ざっくりとした内容】

  • 初期作品を高く評価している

  • 大作志向が強くなりすぎたと考えている

  • シンセ導入に否定的

  • Maidenらしい勢いが失われたと感じている

【何を問題にしているか】

  • 大作化

  • シンセ導入

  • 初期らしさの喪失

  • 聴き手より自己表現を優先した作風

【評価のトーン】

  • 否定寄りだが全面否定ではない

  • 期待値が高いからこその批判


【検証結果】

はじめに

今回は少し形式が違う。Iron Maidenの1988年作『Seventh Son of a Seventh Son』に対して、BURRN!誌では4名のレビュアーがそれぞれの評価を書くクロスレビュー形式が採用されていた。3名が88点・90点・90点という高評価をつけた一方で、1名だけが78点という評価を下している。今回の検証はその78点のレビューが、他の3名の内容と比較してどの程度妥当だったかを整理するものだ。

当時の見え方を整理する

1988年当時、NWOBHMの主要バンドは成熟期に入り、構成力やコンセプト性を備えた「大作志向」のヘヴィメタルが一定の評価を得ていた。同時期のHR/HMシーンではキーボードやシンセの導入が徐々に一般化しつつあり、「骨太さ」と「ドラマ性」のバランスが論点になりがちだった。本作は全英1位を記録し、商業的には成功作として受け止められていた。

一方で、シンセ/キーボードの導入やポップ寄りの楽曲構成に対しては、当時のコアなメタルファンや一部評論家から「軟弱化」「メイデンらしさの後退」といった批判も見られた。初期〜中期作品(『The Number of the Beast』『Powerslave』など)を基準とした「勢い」「荒々しさ」を重視する評価軸も一般的で、その軸から見ると本作は疑問視されがちだったとされる。

4人の評価を並べてみる

今回の78点レビューの論旨をひと言でまとめると、「過去の名作と比べて変化してしまった、そしてその変化は聴き手よりバンドの自己表現を優先した結果だ」というものだ。具体的には、大作化への批判、シンセ・キーボード導入への否定、「Aces High」のような初期的な疾走感の喪失、そして自己表現優先で聴き手不在という批判が中心にある。

これに対して他の3名はどうだったか。

88点をつけた1人目は、7作目にしてマンネリ化を感じさせない点を評価し、スティーブ・ハリスのアーティスティックな側面と、緻密に計算された音作りを長所として挙げている。90点をつけた2人目は、確固としたサウンドスタイルが確立されているからこそ「冒険」があっても違和感がないと捉えており、キーボードの導入も問題ないと明言している。もう一人の90点レビュアーは、定番化とバリエーションの豊かさが両立していること、熱心なファンが許容できる範囲内での変化として肯定的に受け止めている。

3名に共通しているのは、「変化を変化として受け入れた上で、その質を評価した」という視点だ。78点レビュアーは「変化そのもの」に慎重で、過去の作品を基準にした減点型の評価になっている。

論点ごとに見ていく

大作化・コンセプト化への批判について
コンセプト性やドラマティックな構成に対して「大作化により勢いが失われた」と見る軸は、当時の一部メタルファンの間では一定の一般性があった。ただし同時期から本作のコンセプト性や構成力を評価するレビューもあり、「自己満足」と切る論調は否定寄りに振れた立場と見られがちだ。現在はコンセプト性と構成の緻密さが高く評価されており、この論点は現代の主流的評価とはかなりズレている。

シンセ・キーボード導入への否定について
当時、シンセ音は「ポップ」「商業的」「軟弱」と結びつけられがちで、正統派メタルのファンからは抵抗感を持たれやすかったため、「シンセ導入は考えもの」という論点自体は当時の批判の一つとして理解できる。ただし同アルバムにおけるシンセはギターとリズムを補強しドラマ性を高める役割にとどまっているとする評価も当時から存在しており、この点では評価が割れていた。3名のうち2人目が「キーボードの導入も問題ない」と明言しているのは、同じ時点で正反対の見方をしていたことを示している。現在ではシンセ導入は「サウンドの拡張」として肯定的に語られることが多く、主たる問題点として扱う評価は現代の通説とは距離がある。

初期らしさ(疾走感)の喪失について
「Aces Highのようなストレートな疾走感が減った」という印象は、初期作品を重視する聴き手にとっては主観的評価として妥当な部分がある。ただし本作にもアップテンポ曲やツインリードのハイライトが多数含まれており、当時から「勢いは維持されつつより緻密になった」と評価する声も存在していた。現在は「メイデンらしさの集約」として語られることが多く、「サウンドはIron Maidenではない」という強めの表現は、今の一般的評価からすると過剰に受け取られがちだ。

「聴き手より自己表現を優先した」という批判について
コンセプト重視・長尺曲・テーマへのこだわりが強い作品に対して「バンドの自己満足」とする批判は、当時のHR/HM批評でも一定程度見られたため、文脈としては特殊とまでは言えない。ただし本作は商業的にも成功しており、フックのある楽曲が多いことから、「聴き手が置き去りにされている」という評価は当時でもやや厳しめの立場と見られがちだった。現在はコンセプトと自己表現の強さがむしろ評価対象であり、「聴き手とのバランスが取れたコンセプト作」と見なされることが多い。

ボーカル・演奏面については
当時からブルース・ディッキンソンの歌唱力と表現力は高く評価されており、本作でも演奏面全般への明確な否定は78点レビューにも見られない。「過去作まではよかった」という記述から、問題の中心は演奏ではなく作風・音作りにあると整理できる。この点は4名のレビューに大きな差はなく、ほぼ共通認識として演奏・歌唱の質は認められていた。

今と当時のギャップ

現在、本作はIron Maidenの代表作あるいは最高傑作クラスと見なされることが多く、メタル史全体でも高評価アルバムとして扱われている。コンセプトアルバムとしてのまとまり、楽曲構成の緻密さ、ツインリードとメロディの充実ぶりが完成度の高さとして通説的に評価されている。

シンセ/キーボードの導入も今では「ドラマ性・プログレッシブ性を高めた工夫」として肯定的に捉えられることが多く、ポップ/キャッチーな側面も「メロディの強さ」として評価されている。一部の古参ファンの間では「初期の荒々しさを好む視点」からの違和感が今でも一定数残っているが、総体としては「名盤」「完成度の高いコンセプト作品」という評価が主流で、78点レビューが示した強い否定的評価は現在では少数派になっている。

結論

4名のレビューを比較した時に見えてくるのは、78点をつけた1人だけが「変化そのもの」に慎重だったということだ。他の3名は変化を変化として受け入れた上でその質を評価し、88〜90点という数字に結びつけた。そしてその88〜90点という評価は、現在の通説的な評価とかなり近い方向を向いている。

78点レビューの論点——シンセ導入批判、初期らしさ喪失への不満、大作志向への警戒——は、1988年当時には一定の一般性を持っており、「当時の否定派の代表的なスタンス」としては理解できる範囲に収まっていた。ただし同時点で他の3名がより肯定的な評価を下していたことを考えると、特別な根拠があっての低評価というより、過去作を基準にした減点型の評価が点数を引き下げた結果と見るのが自然だ。

長期的な評価の流れから見ると、78点は結果として過小評価の方向に振れており、他の3名の評価の方が現在の通説に近かったと言えそうだ。


【もし当時ネットがあったなら出そうな意見】

  • 「他の3人は作品単体を評価してるのに、この人だけ過去作との比較で減点してる印象。」

  • 「シンセ導入そんなにダメか? 他のレビュアーは普通に受け入れてるぞ。」

  • 「『Aces Highはもう作れないのか』って、それは求めるものが違う気がする。」

  • 「自己満足って言うほど独りよがりなアルバムかな? むしろ完成度高いと思うけど。」

  • 「78点の人だけ『変化』をマイナス評価してる感じだね。」

  • 「このレビュー、アルバムそのものより『昔のメイデンに戻ってほしい』という願望が強く見える。」

  • 「90点組のレビューの方が作品を冷静に分析してる印象。」

  • 「変化を受け入れるかどうかで評価が割れた典型例だな。」

  • 「商業的にも成功してるし、この作品だけを"聴き手不在"と言うのは少し無理がある気がする。

  • 「クロスレビューだからこそ、こういう価値観の違いが見えて面白い。」


🎧 おわりに

このアルバムはIron Maidenの中でも最高傑作という評価があってもおかしくはないくらい完成度の高い作品だと思ってるんですが、長い間「BURRN!
では酷評されてた」というイメージを持ってたんですよ。なので、今回こうやって改めて読み返してみたら、低評価は1人だけで驚きました。多分、好きなアルバムに難癖つけられた的な思いがすごく強かったんだろうなあと思います(笑)。

今回の検証では、現在の評価と照らし合わせる限り、3名の高評価組の方が通説に近い結果となりましたが、それが「完全に正しい」とも言いきれないのも面白いですよね。常識的な基準はあれど、最終的にはあくまでも個人個人の感覚/物差しによるものなので。だからクロスレビューは面白いし、読者にとってもかなり有用だったように思います。

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