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​鎌倉、路地裏に文房具を訪ねて

​少し前のことになりますが、二月のよく晴れた休日。散歩を兼ねて、初めて鎌倉の街を歩いてきました。現地で出会った文房具店、初訪問の感想などを綴ってみようと思います。

​いざ、鎌倉へ

​初めての鎌倉。駅に降り立ち歩き始めると、街は観光客の賑わいで華やいでいました。ふと目に留まる古い家並みや、そこかしこに漂う歴史の薫りは、馴染み深い京都の街歩きを彷彿とさせます。

​ただ、京都と決定的に違ったのは、街全体が低層で空の存在がとても大きいこと。山々に囲まれ、中心部にはビルが連なる京都の密度ある景色とは対照的に、鎌倉の空はどこまでも高く感じられます。 三方に山を背負いつつも、冬の太平洋側特有の澄み渡るような青空と、ゆったりとした開放感が心に残りました。

落ち着いた雰囲気の鎌倉駅

​大通りのざわめきを逸れ、狭い路地へと足を踏み入れる。そこにある静かな空気感に、初めて訪れた場所のはずなのに、不思議と肌に馴染むような親近感を覚えました。

​愛用品を求めて「ツヅル」

​トラベラーズノートにセットしているスタンプ帳用のリフィルが、ちょうど最後の1枚を迎えようとしていたので、まずはノートを入手するために、あらかじめ調べておいた文具屋さん、駅前の「ツヅル(TUZURU)」へと向かいました。

​​線路沿いの細い道に佇む小さなお店、扉を開けると、そこには濃密で心地よい時間が流れていました。
整然と並ぶ万年筆やメモ帳、シールの愛らしい佇まい。店内の落ち着いた雰囲気も相まって、次はどんなものがあるのだろうと視線を移すこと自体が、ただただ楽しい、そんなお店でした。
ツヅルさんではro-bikiノートを買い求めてお店を後にしました。

店内の奥側には万年筆などが並びます
様々な紙ものが並ぶ落ち着いた店内

​ノスタルジックな「コトリ」

​次に向かったのは、路地裏にひっそりと佇む「コトリ」。

一歩踏み込むだけで時代を遡ったかのような、ノスタルジックな温もりに満ちた空間です。

​オリジナルアイテムが豊富で、特に紙ものや文房具のデザインには、つい色々と買い込んでしまいそうな魅力がありました。ここでは、レターカードやマスキングテープ、それにトラベラーズノートのリフィルに使えそうなノートなどをいくつか購入。

懐かしい佇まいのお店
店内はオリジナルデザインの雑貨や文具が並ぶ
ステッカーやノートもノスタルジックな雰囲気が良い。どう使おうかなと想像しつつ旅日記のノートを購入

​さらに、お店に用意されていたオリジナルのスタンプも押させてもらうことにしました。駅でさっそくスタンプを押してきたばかりの「ro-bikiノート」を広げ、こちらでも一押し。ページが少しずつ埋まっていく感覚は、散歩の足跡が形になっていくようで、なんとも言えない楽しさがあります。

​静かな道を、北鎌倉へ

​午後は鶴岡八幡宮を抜け、北鎌倉方面へと足を伸ばしました。

八幡宮の華やかな賑わいから一歩離れ、建長寺へと続く道を行く。ひっきりなしに車が行き交う騒々しさはあるものの、歩を進めるごとに街の華やかさは後ろへと退き、代わりに勾配が増し、両側に山の気配が濃くなっていきます。

​間近に切り通しの岩肌が迫り、見上げていた空さえも木々に覆われて見えなくなる。その景色が劇的に移り変わっていく道程に、かつて政治の中心であったこの街を守るための、天然の要塞としての歴史的背景を肌で感じました。

​三方を山に囲まれ、限られた「切り通し」のみを入り口としたこの地形は、外敵を拒む「守り」の意志そのものです。メインの通りとは全く異なるその険しさに、武家の古都・鎌倉が歩んできた歴史の片鱗を垣間見たような気がしました。

建長寺:山裾に広がる禅の静寂

​切り通しの険しい道を抜けた先に、鎌倉五山第一位の威容を誇る建長寺が姿を現します。

​ここは鎌倉時代、北条時頼が南宋の僧を迎えて開いた、日本で最初の禅寺と言われています。一直線に並ぶ伽藍(がらん)の配置は、武家の都らしい質実剛健な力強さを今に伝えていました。

建長寺の立派な三門

​建長寺の境内に足を踏み入れると、期待していた通りの静謐な空気が満ちていました。手入れの行き届いた庭を眺めながら、しばし喧騒を忘れて心を休める。名物のけんちん汁にも惹かれましたが、今回はぐっと我慢して先へ。

方丈(龍王殿)の裏手の庭は静まり返って凛とした空気が漂う。脳がリセットされる気持ちよさを感じる。
けんちん汁発祥の地のけんちん汁。
 

明月院を訪ねた後、旅の終着点は北鎌倉駅。ホームに立つと、そこには時代に取り残されたような、優しいノスタルジーが漂っていました。

​散歩を終えて

​鎌倉という街の、多彩な表情を少しだけ肌で感じられた一日。

​こうして記録にまとめていると、あらためてあの街の魅力的な雰囲気を思い出して、また訪れたいという気持ちが強くなってきました。

​今回は冬の散歩でしたが、次は春の鎌倉にも、またゆっくりと訪れてみたいと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。共感の『スキ』をいただけると、次の記事を書く大きな活力になります。よろしくお願いします。

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