X-T30Ⅲを1ヶ月使って感じた、正直なところ
X-T30Ⅲを使い始めて、ちょうど1ヶ月が経ちました。
毎日持ち出して、撮りたいときには必ず手もとにある。
そんな距離感で使い続けてきた中で、見えてきたことがあります。
まず、よく聞かれる「性能」について。
正直に言うと、
他メーカーのAPS-C機と比べて、突出して良いわけでも、明確に劣っているわけでもありません。
AFが劇的に速いとか、
高感度耐性が別次元だとか、
そういう“分かりやすい驚き”はない。
でも、それが悪いかと言われると、そうでもないんですよね。
日常の撮影で困る場面はほぼなく、「普通にちゃんと撮れる」。
この“普通さ”は、実はかなり大事だと思っています。
この辺は同じような価格帯のカメラではどのメーカーも横並びな感じがありますね。
価格で考えたらSONYのα6400の方が性能はさほど変わらないのに安いのでおすすめしやすいかもしれません。
X-T30Ⅲの方が3-4万円くらい高いので性能と価格のバランスだけで言ったらちょっと分が悪いですね。
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次に、FUJIFILMといえばの機能。
フィルムシミュレーションについてです。
フィルムシミュレーションは、撮った瞬間から色やトーンが完成に近い状態になる、FUJIFILM独自の色再現機能です。
これ自体はたしかに面白い。


ただ、正直に言うと
「思っていたほどの魔法ではなかった」というのが最初の印象でした。
購入前の期待値が高すぎたのかもですが、良いんだけど・・・という感じでした。この辺は好みなので、自分との相性的なものなんですよね。
けれど。
使い続けるうちに評価が一変したのが、
フィルムシミュレーションレシピ(FSレシピ)です。

これは、フィルムシミュレーションに加えて、
シャドウやハイライト、カラー、粒状感などを細かく調整した“設定の組み合わせ”。
この機能が、本当に最高でした。
料理で言えば、
既製品のソースよりも、
誰かが何度も味見して完成させたレシピをそのまま使える感覚。
撮って出しなのに「もうこれでいい」と思える写真が増えました。
RAW現像を前提にしなくても楽しめる。
これは、撮影のハードルを一段下げてくれます。
もちろん好みに合ったレシピを作れるか?の一言に尽きますし、慣れてない人は難しい機能ではあると思います。
しかし、バッチリハマった時の爆発力は素晴らしいですね。
私の場合何パターンも試してやっとお気に入りのレシピを見つけました。




model:Miyuさん
そして、使っていて一番実感するのが、
軽さとコンパクトさ。
これはもう、正義です。
カバンに入れるときに一瞬ためらわない。
首から下げて歩いても疲れにくい。
「今日は持っていくのやめようかな」が、ほとんど起きない。
この差は、写真の枚数にそのまま直結します。
撮る機会が増える。
結果、写真が楽しくなる。
最後に、チルト式モニター。
やっぱり、使いやすいです。

最近のカメラはほとんどがバリアングル
何台かバリアングルのカメラも持っていますが、正直使いづらい・・・。
モニターを動かす手間が多いので、チルトのように一発でモニターを動かせるのは使っていて快適です。
強いていうなら、チルトでは縦撮影が弱点なので4軸チルトが理想ではありますが、そこは今後のカメラの進化を期待したいですね。
余談ですが、本当は軽い普段使いのAPS-CカメラでZfcを検討してたんですが、バリアングルだったのでそこがどうしても納得できず諦めました。
もし、ZfcⅡでチルトが採用されたらそっちに移るかも?
チルトって特別な機能ではないけれど、
一度慣れると「もう戻れない」タイプの快適さ。
派手さはない。
でも、確実に助けてくれる。
最後に
1ヶ月使ってみて思うのは、
X-T30Ⅲは「スペックで語るカメラ」ではない、ということです。
軽くて、扱いやすくて、
撮る行為そのものを邪魔しない。
尖った部分は少ないけれど、
写真を続けるうえで大切なところを、ちゃんと押さえている。
あなたがカメラに求めているのは、
最新性能でしょうか。
それとも、持ち出したくなる相棒でしょうか。
X-T30Ⅲは、後者を大切にしたい人に向いている。
1ヶ月使って、そう感じました。
もうひとつ、1ヶ月使っていて強く感じたのが、
このカメラは初心者でも、中級者以上でも楽しめるという点です。
意外かもしれませんが、X-T30Ⅲは細かいところまでしっかり弄(いじ)れます。
AFの挙動、色の出方、コントラスト、粒状感。
設定を見ていくと「ここまで触れるのか」と思う場面も多い。
ただし。
正直に言えば、初心者にとっては少しハードルが高いのも事実です。
最初からすべてを理解しようとすると、
メニューの多さに戸惑うと思います。
でも、そこで救いになるのが
ノーマルで使えるフィルムシミュレーション。
難しいことを考えなくても、
撮るだけでそれなりに“雰囲気のある写真”になる。
まずは遊ぶ感覚で使えるのがいい。
そして、撮ることに慣れてきた頃。
中級者以上になると、ここからが本番です。
フィルムシミュレーションレシピや、
細かい画作りの設定を詰めていくと、
同じカメラとは思えないほど表情が変わる。
最初はシンプルに。
慣れてきたら深く。
段階的に楽しみ方が変わっていく。
この“成長に付き合ってくれる感じ”が、X-T30Ⅲの大きな魅力だと感じました。







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