【YMS】イギリスGPでピルを無料で処方してもらうには
はじめに
皆さんこんにちは。
春が来るのか、まだ冬なのか、どーなんだい!佐川です。
ロンドンは季節の変わり目もびっくりな寒暖差ですが、ご体調崩されていないでしょうか。YMS体調不良勢の暫定トップを爆走中の佐川ですが、今はまだ元気です(フラグを立てたいわけではありません)。
さて本題です!
今回は皆さんご存知、イギリスの医療制度=NHSでのかかりつけ医=GPにて、低用量ピルをどうやって処方してもらうかについて書いています。
というのは、先日お肌の治安を維持するのにずっと続けていることってなんだろうなあと改めて考えたときに、生理前の肌荒れ(ニキビ、乾燥などなど)が落ち着いたのは大きかったなあと思い至りました。
ちなみにお肌の治安維持アイテムの詳細はXかインスタの投稿をご確認ください。インスタの方が若干詳しいですが、ほぼ同じです。
このnoteを読むにあたっての注意点
最初に注意点としまして、筆者は医療関係者ではなく、ここに書いていることが全て正しいとは保証できません。なので、必要かなと思う部分には専門の方のリンクを貼っています。気になる方はそちらをご参照の上でご検討ください。
また、最初はピルとの出会い、中盤はイギリスGPサバイブの話なので、手っ取り早く情報がほしい方はすっ飛ばして結論どうぞ。
低用量ピルとの出会い
PMSが大暴れ
ピルとの出会いは数年前に遡ります。もともと感情のコントロールが得意な方ではありませんでしたが、仕事を始めて、排卵日前後と生理前のコントロールがほぼ完全に不能に。いわゆるPMSです。
さすがに職場で表に出るほどではありませんでしたが、気のおけない自部署では荒ぶってしまったことも多々ありました。極め付けに、本当に些細なことで夫と喧嘩をして、結果として夫を泣かせてしまった(!)ことをきっかけに、「これは何とか対策を考えなければ」と思ったのでした。
産婦人科へいざ! そして服用スタート
思い立ったら即行動。近隣の産婦人科に相談したら、あっさり一種類めの低用量ピル「ルナベル」を処方していただきました。こちらは21日間服用して7日間休薬する一般的な服用スタイル。1ヶ月に1回くらいの頻度で受診して様子を見ていただきつつ、経過観察しました。その結果、肌荒れは特になかったのですが、脚のだるさ・ちょっとだけ痺れが出てしまい、処方を変更することに。
「ルナベル」について詳しくは以下リンクをご参照ください。
画期的だった120日間連続服用
その頃はピルを内服し始めたこともあり、ピルなど婦人科の分野への関心が通常より高まっていたため、色々調べていました。そして、「月経の回数が多いほど子宮内膜症のリスクが高まる」との記事を発見。あわせて、ヤーズフレックスというピルは120日間服用可能なため、月経の回数そのものを減らすことができるとも知り、結構な衝撃を受けました。生理が年に3回だけ……? 科学、本当にありがとう。
子宮内膜症の話については以下リンクをご参照ください。
ホルモンに踊らされない人生の第2章、始まる
このヤーズフレックスがとても私に合ったのでした。まずは最も大きな問題だった感情のコントロールについては、そもそも生理が年3回しかないので、単純にタイミングが減りました。さらにピルでホルモンをコントロールすることで、普段のメンタルも安定。私って、こんなに感情の起伏がない人間だったのか……と衝撃を受ける。ホルモンが安定することで、ホルモン由来の肌荒れもなくなりました。また月経そのものが軽くなり、出血がほぼないこともあるレベルに(ピルを服用することで、経血の量が減ることは普通だそうです)。
人生の第2章だなんて大袈裟だな、と思う方もおられるかもしれませんが、私にとっては感情の起伏が穏やかを通り越してほぼなくなったことは、目が覚めるような衝撃でした。あまりに生きやすい。二度と手放せない。
(読まなくていい)イギリスGPとの戦い
半年分はもらってきた
日本のクリニックでまとめて処方してもらえる最大期間は6ヶ月。主治医の先生にお願いして、最大分を処方していただきました。
というのも、もともと半年くらいで日本に帰ろうと思っていたのですよね。それが気付いたら2年マックスいることになっています。ちなみにあと半年くらいです。聞いてないですか?
GPがピルの名前を知らないという障壁
おっとこれは半年を超えそうだな……ということで、まずは当時登録していたGPに相談。
ちなみに低用量ピルは「combined pill」で通じます。
私「日本でヤーズフレックスという薬をのんでいまして、同じものはありますか?」
GP「ごめん、何って? ヤ……なに?」
私「そうですよね〜」
てな感じでまったく通じず。確かにヤーズフレックスはNHSでは取り扱いがないのですが、Privateやオンラインではイギリスでも購入可能です。でもまあそんなもんだよね。
これは武装が必要そうだということで、一旦出直し。
そして、その時に大変お世話になったnoteがこちら。
ぶっちゃっけHaloさんのnoteに全てのことが書いてあるので、こちらをご一読いただきましたら私のnoteなど二番煎じなのですが……。もうちょっとトラブったver.だと思っていただけましたらと思います。
まずは情報収集から
前述の通り、ヤーズフレックスはNHSでは取り扱いがありません。じゃあ成分が似たものがあるか探してみようということで、辿り着いたのがHaloさんのnoteでした。そこで「Eloine」というピルはヤーズフレックスと成分がまったく同じで、NHSから処方してもらえたという重大情報をゲット。
疑ったわけではありませんが、そんな都合の良いことがあっていいのだろうかと一応自分でも調べてみることに。そしてこのNHSから出ているPDF文書を発見。

そしてこちらがヤーズフレックスの成分と種類。お薬の成分表から引用されているページです。
ということで、まずは一安心。
注意点として、Eloineは21日間服薬→7日間休薬するのが本来だそうで、ヤーズフレックスのような120日間連続服用形式ではありません。が、私はいま休薬期間なしで服用しています(後述)。
よし、GPに聞いてみよう
さて、ある程度情報収集もしたことだし、GPに直接聞いてみよう。というわけで、先ほどの電話の続きです。
私「ヤーズフレックスというCombined Pillなのですが、これと似たものはありますか? NHSのWebではEloineというものが近いそうなのですが、必要なら受診するので、その時に直接相談でも大丈夫です」
GP「そのピルの英語の説明書はありますか? あればGPアプリ経由で送ってください。薬剤師の診察予約もとりますね」
ということで送付。薬剤師さんからの返信も確認。安心して受診当日。
受付さん「受診の理由は何でしたっけ?」
私「以前お電話でお伝えしたピルについて、似ているものが欲しくて、薬剤師さんに相談しに来ました。電話口で言われた通り、英語版の説明書は既に送りました。お返事もいただいたので、届いているとは思います」
受付さん「わかりました、ちょっと待ってね」
薬剤師さんらしきスタッフさんと受付のスタッフさんが明らかに困ったお顔で相談しているのを見ながら、嫌な予感。
受付さん「ごめんなさい、その説明書を読んだ薬剤師は今日はお休みなんです。今日いる別の薬剤師はそれを読んでいないからわからないって」
私「クリニックに送ったので、文書は今見られますよね? いま確認していただいて相談することはできませんか?」
薬剤師さん「ごめんなさい、私には読んでもわからないと思う」
読んでもわからないなら仕方ないけど、せめて読んでくれよ。と思いつつ、じゃあ次回薬剤師さんがいる時にまた来ますね、と退散。
その後お買い物に出掛けていたら、GPから電話が。
GP「お薬の空のパッケージを見せてくれましたよね? あれをお預かりすることはできますか?」
つまりもう一回来てほしいと。もうそんなもんだと思っているので、ピルを出してもらえるなら安いものだと再訪問。スタッフ皆さん感じはいいので、仕方ないよね〜という気持ちでした。
専門家の薬剤師さんに聞いてみよう
それからまたしばらくして、薬剤師さんの診察のために来院。
薬剤師さん「説明書読みました、ありがとう。でもEloineというピルも聞いたことがないし、処方が同じものや似ているピルがどれかもわからない。ごめんなさい。」
私「なるほど……?」
薬剤師さん「でももう少し調べて、似たものをかかりつけの薬局に送っておきます。それでどうでしょうか?」
私「似たものであればとりあえずは試してみたいので、それでお願いします。ありがとう。いつ頃取りに行けば到着していますか?」
薬剤師さん「来週末には届くと思います」
皆さんもうお察しのことと存じますが、何度薬局に確認してもお薬は届きませんでした。知ってたけどね。そもそもそんな感じで処方できるのか? ドクターではなく薬剤師さんで、薬局にも薬剤師さんがいるからできるのかなあとか適当に考えていましたが、いま思えばそこから既におかしいですね。
やっとピルゲット〜ただし欲しかったものではない〜
実はここまでで、最初の問い合わせから2ヶ月が経過しています。残量に余裕をもって問い合わせたものの、さすがに2ヶ月半となると無くなってしまうので、ちょっと強気に電話してみることにしました。
私「こういう経緯で2ヶ月ほど経ってますが、一向に話がひとつも進んでいません。明日で薬が無くなるので、もうこれ以上は待てません」
受付さん「今日ドクターの電話診察を予約しましょうか?」
私「お願いします。あと、先日送付している文書をドクターにもシェアしておいてください」
その数時間後、無事ドクターから着信。
Dr「ピルのことだったっけ?」
私「はい。〜〜(一から状況説明。中略)で、リクエストがあったので英語版の説明書をそちらにお送りしました」
Dr「おお、確認しますね」
私「お願いします。それで、そのピル自体はNHSでの取り扱いがないようなのですが、Elaineというピルが成分が同じで取り扱いがあるようなので、それを処方していただくことはできますか?」
一から説明しないといけないことも、文書をリクエストされて送ったことすら伝わっていないことも、まあまあ想定の範囲内です。そんなもんだよね。GPなんてさ。と悠長に構えていたのですが。
Dr「悪いけど、この薬はこのエリアではGPの処方に入ってなくて出せないんだよね」
私「???」
Dr「その代わり、成分は同じで用量が少し多いものを出せるからそれでもいい?」
私「よくわかんないですけどもうそれでいいです」
実際には違う説明だったかもしれないのですが(当時の佐川のリスニングスキルは地を這っていたため。ちなみに今も標高15cmくらい)、とにかく処方できないということでした。もうこれ以上待てなかったのもあり、とりあえずオッケーとしました。本当に疲れた。
ピルは用量が多い影響か、残念ながらあまり身体に合わず、1ヶ月ほど経過。
そして同時期、まさかのお引っ越しが決定して、GPも変更することに。
今回の経験を経て、GPはちゃんと選ばないとなと痛感。そこで、引越し先の薬局に予防接種を打ちに行くついでに、どこのGPがおすすめか聞いてみました。わりと即答で教えてくれたので、さっそくそちらに登録し、電話で予約。
棚ぼたで目当てのピルをゲット
私「〜で、同じ処方と用量のEloineというピルを出してほしいのですが」
薬剤師さん←New!「オッケー! 薬局に処方送ったから明日以降取りに行ってね。あと無くなったら血圧計りに来てね」
私「???Thank you.…」
あっさりもらえました。
私のあの2ヶ月半はいったいなんだったのか。
Eloineは本来21日間服薬→7日間休薬スタイルですが、この薬剤師さんにご相談の上、インターバル(休薬期間)なしで服用することになりました。ちゃんと血圧計りにきてねと。もちろん行きますとも ~!
ちなみに余談ですが、このあと何度か引っ越しましたが、すべてのGPで処方を継続してもらえています。実績があると難易度はずいぶん下がるようです。
結論 : ここだけ読めばOK
長くなりましたが、結論、ピルは種類によりますが、GPで処方してもらえます。
流れと注意点はこちら。
まずは事前に自分で調べて目星をつけておく。はじめてのピル・継続に関わらず、GPにどのピルが適切かを相談しても、うまく運ばない可能性が高いため。
GPに電話して相談する。印象として、電話でも対面でもよいので、(他コメディカルではなく)ドクターの予約を取る方がベター。
ただしすべてはGPによる。GPを探す時は家の近くの薬局で聞いてみるのがおすすめ。大家さんでもいいけど、薬局の方が打率が高い。
ヤーズフレックスと同じ成分・用量のピルは「Eloine」です。Haloさん、改めてありがとうございました。
これさえ必要な方に届けばいいやと思ってこのnoteを書いていました。知らぬ間に旧GPへの思いが溢れ出てしまい、こんなことに。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
ちなみに
このnote書いた人はYMSの日本人で集まろうの会(通称YMS会)を細々と主催しています。次回は4/4(金)にやりますので、もしよかったら来てね。だいたいXかインスタで募集しています。#佐川YMS会 で検索すると前回までの様子が見られて便利です。(2025年3月現在)
