スキンケアを変えても変わらない理由。届くのは0.1mmまで
スキンケアを何度も買い替えたのに、肌が変わらなかった方へ。それは使い方や肌質のせいではなく、塗るケアが届く「深さ」の話かもしれません。
化粧品が届く範囲と、その理由を、中目黒のサロンの施術者として書きます。
「使い方が悪いのかな」と思って、また新しいものを買っていませんか
化粧水を、ワンランク上の価格帯に変えてみる。
美容液だけ浮いている気がして、同じブランドでライン使いに揃えてみる。今度こそ、と半年続けてみる。
それでも鏡の前の印象がほとんど変わらなかったとき、原因を探す先は、たいてい自分の側になります。
使い方が雑だったのかな。量が足りなかったのかな。私の肌質が特殊なのかな、と。
私自身、まったく同じ順番で考えていました。合わなかったのは製品ではなく自分のほうだと思っていた時期が、何年もあります。

先に書いておきます。この記事は、特定の化粧品が良いとか良くないとかいう話ではありません。製品の良し悪しではなく、塗るケアが働く「場所」の話です。
すっぴんで出かけるのが気後れする。ファンデが年々厚くなっていく。スキンケアを変えても変わらない。この3つが同時に続いている方には、この先が役に立つと思います。
化粧品の裏面に、小さく「※角質層まで」と書いてある理由
お手元の化粧水や美容液のパッケージ、あるいは広告の隅に、小さく「※角質層まで」と書かれているのを見たことがある方は多いと思います。
あれは、メーカーが控えめに言っているわけでも、自信がなくて逃げているわけでもありません。
化粧品の広告やパッケージで表現してよい範囲が、そこまでと決められているからだと言われています。
化粧品として書ける効能の範囲は、あらかじめ定められています。それを超えた場所まで届く、という書き方は化粧品ではできない。
私が知る限り、そういう決まりになっています。
つまり「角質層まで」は遠慮した表現ではなく、書ける上限をそのまま書いている表現です。
これは私の主張ではなく、業界に共通する表示のルールの話です。だからこそ、読んでいる方がその場で確かめられます。
今日できることの1つ目。手元の化粧水か美容液を、1本だけ裏返してみてください。
「※角質層まで」の一文が見つかったら、その製品は決まりどおりに正しく作られている、ということでもあります。
表皮は約0.1mm、肌の土台は約1.5mm。壁紙と柱の話
ここからは数字の話です。覚えて帰るのは、2つだけで足ります。
表皮(肌の外側にある層のまとまり)……約0.1mm。ラップ1枚ほどの薄さ
肌の土台(真皮層)……約1.5mm
さきほどの「角質層」は、この0.1mmの表皮の、さらにいちばん外側にあたる部分です。表示上の範囲は、0.1mmの中のごく薄いところ、という順番になります。
もう1つ、よく言われている目安があります。
成分は、分子が小さいものほど角質層を通りやすく、大きいものほどそこから先には進みにくい、というものです。
同じ「肌にいい成分」でも、たどり着ける場所は同じではないとされています。
私が現場でよく使う例えは、家です。
肌の表面は壁紙、肌の土台は柱にあたります。壁紙が汚れたなら、貼り替えれば見た目は整います。
でも柱のほうが傾いているとき、壁紙をいくら貼り替えても、歪みは残ります。
塗るケアが働いているのは、この壁紙の側です。
どんなに良いものを塗っても、届かない場所はある。私が長いあいだ気づかなかったのは、これだけのことでした。
それでも、塗るケアは無駄ではありません
先に結論を書きます。塗るケアは無駄ではありません。役割が違うだけです。
日々のスキンケアが担っているものを、私は3つだと考えています。
うるおいを与えて、逃げにくい状態に保つこと
乾燥や外からの刺激から、肌の表面を守ること
肌当たりを整えて、その日のメイクや気分を心地よくすること
どれも壁紙側の仕事です。ですが、壁紙のない家に住みたい人はいません。
柱の話をしたからといって、壁紙が要らないという話にはならない。ここは分けて考えたほうがいいところです。

だから「じゃあ何を買えばいいですか」と聞かれたとき、私はいつも答えを1つ手前に戻します。
今使っているものを、何のために使っているか、1本ずつ言えますか。
うるおいを足すためのもの。乾燥から守るためのもの。そう言えるものは、役割を果たしています。
言えないものが1本あったなら、それは買い替えの合図ではなく、見直しの起点です。
「今までどんなケアを試されましたか」と伺うと、返ってくる答え
S:RAでは、施術の前のカウンセリングで必ず伺う質問があります。「今まで、どんなケアを試されましたか。結果はどうでしたか」。
返ってくる答えは、驚くほど似ています。価格帯を上げた。ライン使いに揃えた。半年続けた。
私が伺ってきた範囲では、この3つがほとんど必ず出てきます。そして、それでも納得はできなかった、というところまで似ています。
そもそもこのサロンの出発点も、そこでした。1万円のクリームを何本試しても、私自身が納得できなかった。
製品が悪かったと言いたいのではありません。納得できなかった理由が、当時の私にはわからなかったという話です。
変わらなかったことは、肌の失敗ではない。届く場所の話だった。今はそう考えています。
今日からできる3つのこと
何も買わずに、今夜できることを3つだけ。
1. 手元の化粧品を1本だけ裏返す
「※角質層まで」の表記を探してみてください。書いてあれば、その製品が決まりどおりに正しく作られている証拠でもあります。
2. 「何のために使っているか」を1本ずつ言ってみる
すらすら言えるものは、そのままで大丈夫です。言えないものが出てきたら、次に買うものを探す前に、そこを見直す番だという合図です。
3. 買い替えを1ヶ月だけ止めてみる
変えた直後は、何が起きているのかを判断できません。同じものを同じ手順で続けた状態でないと、比べる基準そのものがつくれないからです。

1ヶ月で何かが変わるという話ではなく、1ヶ月経つと判断ができるようになる、という話です。
まとめ ― 深さ、役割、そして順番
化粧品の表示は「角質層まで」。塗るケアが働く場所には、範囲があります
塗るケアは無駄ではありません。担っている役割が違うだけです
次に決めるべきなのは「何を買うか」ではなく、「自分がどこで崩れているか」です
▶ https://note.com/sra_nofande/n/nea5ee71eabbd
この記事で書いた「届く深さ」の話は、肌質にかかわらず全員に共通する一般論です。
ただ、その方に足りていないのが水分の側なのか、余っているのが皮脂の側なのかは、測ってみないと決まりません。
S:RAでは施術の前に、全20問・約2分の肌タイプ診断を実施しています。
何を買うかを決める前に、まず自分の肌タイプを知りませんか。
ノーファンデ肌管理サロン S:RA(エスラ)中目黒
東急東横線・日比谷線「中目黒駅」正面出口より徒歩6分/完全個室・完全予約制
▶ 毛穴撃退コースの詳細はこちら(肌タイプ診断についてもこのページに書いています)
https://sra-beauty.com/lp/?utm_source=note&utm_medium=article&utm_campaign=skincare-todoku-fukasa
※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
※効果・実感には個人差があります。
