【AI×社労士】助成金実務におけるAI活用の構造的リスク
— 士業のためのAI活用メモ —
広島で社会保険労務士をしている久米です!訪問ありがとうございます。私はChatGPTが大好きでして、毎日2時間(多いと8~9時間く)会話しているAIパワーユーザーです。
助成金は申請書類の準備、スケジュール管理がすべてです。でもExcelと自分の頭脳だけを使って管理・進行していくのはかなり大変ですよね?私は現在、AIを業務に組み込み、月3000円しか払っていないのに、リターンは3000円どころではありません。
今日はAI×社労士という目線で、お話していこうと思います。テーマは「AI×助成金」の活用方法です。
注意👉あくまで私の感想・記録です。不特定多数の人に向け、この方法がおすすめ。こうした使い方をした方が良い。こうすれば審査に通る、と推奨している訳ではありません。参考にする際に生じた結果については自己責任でお願いいたします。
1.はじめに

最近、「AIで助成金の業務効率化ができますか?」という質問を受けました。結論から言えば、AIはとても役に立ちます。たとえば、制度の要件を整理、金額の計算、Q&Aを読み込ませて想定されるリスクを洗い出す作業は得意です。
しかし。
⚠AIの回答をベースに申請は非常に危険⚠
AIの仕様を理解すると、その危険性が見えてきます。
2.助成金でAIを活用するときの注意点

私は対話型AIをよく利用していますので、それを前提に話を進めていきます。(ちなみに私はChatGPTのヘビーユーザーです)
2-1.言葉の意味がズレていないか確認する
「増員」「代替」「転換」「正社員」といったありふれた単語でも、通常われわれが想定する意味とは異なり、助成金の制度上では細かく定義付けされています。たとえば正規雇用者と聞くと「正社員」を思い浮かべる人も多いと思います。しかし助成金上では、

ここまで詳細に用語の定義が決められています。
AIは単語を拾い、一般的な意味合いを前提として回答しますが、助成金では「行政の定義」が基準です。ここの認識がずれていないかは人間がしっかりチェックしなくてはなりません。
▼ここについてはある程度、制御できる(チャッピー談)ようなので記事にまとめています▼
2-2.責任を取るのは「人間」という意識を持つ
AIは、制度の情報をもとに「可能性が高い」という回答は出せます。ただしAIは“可能性”を示すことはできても、申請の責任は負いません。というか負えません。
当然ですが、
✅助成金を申請するかどうかを最終的に判断するのは士業です。
✅その判断について企業に説明する責任も士業が負います。
AIの回答はあくまで参考情報の一つです。それを根拠に申請を進めるかどうかは、制度の趣旨や実務運用、過去の事例などを踏まえて「人間が判断する」必要があります。
もしここを混同してしまうと、「AIがいけると言っていたので申請しました」という状態になってしまいますよね。これは専門職として非常に危険です。
助成金に限らずですが、申請業務は「要件の解釈・事実関係・証拠書類などが複雑に絡み合っています。AIの回答が正しそうに見えても、制度の細かい条件や行政の運用までは完全に反映されていない場合があります。
だからこそ重要なのは、
💡「AIの回答」と「専門家としての判断」を切り分けておくこと
AIは「判断」をしているように見えますが、実際には「文章を生成している」だけです。判断の責任を持つのは、最後まで人間であることを忘れていはいけないと思います。
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