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エヴァンゲリオン好き社員がシリーズや好きなキャラクターについて語ってみた【後編】

大人気作品「エヴァンゲリオン」について語った今回の座談会。
前編では好きなシリーズやキャラクターについて、ファン目線であつくゆるく語っていただきました。

後編では、名シーンや好きな言葉、そして愛され続けるエヴァの魅力について熱量高めにお届けします。
飲み会の様子を眺める気持ちで、気楽にお楽しみください。
※エヴァンゲリオンシリーズのネタバレを含みます。ご注意ください。


エヴァ好き社員

Nさん

配信アプリ業務を担当。
「『シン・エヴァンゲリオン』が上映される前にアニメシリーズから一気に観てみようというイベント感覚で初めてエヴァに触れました。それまではよく分からないヤバいアニメくらいの認識でしたが…TVアニメと新劇場版のQまで観たら面白くて、映画館でシン・エヴァを観たらしばらくエヴァのことしか考えられらくなりました(笑)」

KSさん

コールセンター管理業務を担当。
「多感な青春時代に自分を支えてくれたコンテンツの一つです。年齢の近い主人公に自分が置かれた環境に共感できたのは建前で、普通にアスカが好きだったからです」

KTさん

配信系業務を担当。
「はまったきっかけは2008年に放送されたアメトークのエヴァンゲリオン芸人です」

Yさん

研修やキャリア採用などの人事業務を担当。
「小学生の時に友人から勧められてビデオ(VHS)を押し付けられ、観始めたら止まらなくなり、抜け出せなくなって今に至ります」

衝撃感動まで、幅広い名シーン

――前半では好きなシリーズやキャラクターについて語っていただきましたが、印象に残っているシーンはありますか。

Yさん「私はヤシマ作戦が好きかな」

Nさん「第5使徒ラミエルを長距離射撃で倒すところですよね」

Yさん「そうそう。一発目でやり損ねてもう一発撃つ流れで、日本中の電力をいただきますっていう大掛かりなところを、特に新劇場版では丁寧に描いていてリアルだなって。本当にやってそうなリアルさですごく印象に残っていますね」

KTさん「たしかに。戦いとしては第7使徒・イスラフェルの回も全体として良かったですね」

Yさん「ダンスダンスレボリューションのゲームみたいなことをするっていう」

KSさん「いがみ合うシンジとアスカが息を合わせて踊る、これから仲良くなって恋愛のもつれでもあるのかなって、まだ幸せな頃のシーンですよね」

KTさん「かっこよくて印象に残っているシーンだと、シン・エヴァでアスカが裏コード999を使うところが好きです」

Nさん「かっこいいですよね!」

KTさん「使徒化するところがめちゃくちゃ好きです。裏コードを使う方が本気感があって、破の裏コード ザ・ビーストもかっこいいっすね」

KSさん「裏コードが何なのかは分からないけど、中二感をくすぐられますよね。第3の矢を持っておきたいというか…」

一同「(笑)」

KSさん「覚醒で言うと、僕はテレビアニメ版の初号機がゼルエルを倒すところが好きですね。限界を超えて覚醒するのにちょっと気持ちよさを感じて惹かれるんでしょうね」

Yさん「その前段が絶望的じゃん、N2地雷持って飛び込んでも倒せない苦戦でさ。そんな時に加持さんが出てきて、君はここにいて良いのか、やることがあるんじゃないのか、なんて言ってさ」

KSさん「当時は意味分からなかったけど、振り返ってみると結構大事なことを言ってますね。シンジくんが覚醒して戦っているときに加持さんが、君には君にしかできないことをすれば良いって言うのもね…これ、良くとらえすぎ?」

Nさん「いやいや、でもそういうことだと思います(笑)」

KSさん「あと絶望しても覚醒すれば良いんだなって思いました(笑)。壁にぶつかるけど、覚醒すればなんとかなるシーンが多いんですよ。だから困難なときでも覚醒すればなんとかなるもんだって、仕事でも影響受けてるかもしれない」

Nさん「僕はシン・エヴァの最後、”エヴァ卒業式”って呼んでいる ところ。最初にアスカの内面にシンジが話して皆がエヴァから離脱していくシーンなんですけど、シンジくんの成長に感動して、初めてエヴァで泣きました」

KSさん「皆の補完をしているところね、良かったね」

KTさん「破のラストも感動しましたね」

Nさん「たしかに、シンジくんの成長を感じましたね!」

Yさん「そこからQの落とされ方がハンパなかったけどね(笑)。あの感動のシーンの裏が実はこうでしたってQで分かってギャーってなった」

KTさん「シンジがヒーローになったかと思ったら…」

Yさん「良からぬことでしたっていう」

KTさん「衝撃的で言うと、グロいシーンもありますもんね」

KSさん「人が液体になっちゃったり…」

Yさん「エヴァシリーズもね、アスカの弐号機が食べられたり」

KTさん「量産型ってやっぱり気持ち悪いですよね」

Nさん「あのシーンは観ていられなかったです…」

――たしかに、衝撃的な映像でした…。かっこいいから、感動と絶望まで、改めて幅広く印象的なシーンのある作品ですね。

Nさん「逆に振り返ると何だったんだろうみたいなところもあって…皆さんジェットアローン号って覚えてますか?ある会社が使徒との対決戦兵器作るんですけど、使えなくて結局使徒に乗っ取られちゃうみたいな話で、あれ何だったんだろうなって」

KTさん「立ち姿が結構哀愁漂ってるロボットですよね。新劇場版では弐号機の下半身がジェットアローンでしたね」

Nさん「そうですね!技術が使われてて、あの世界では仲良くやれてたんですね(笑)」

KSさん「使徒を倒すのはエヴァじゃないといけないという政治的な背景もあって、やるせなさの象徴みたいな悲しきロボットなんですけど、その技術が新劇場版で使われていることが分かると、技術者たちも無駄じゃなかったんだって(笑)」

Yさん「旧劇場版では不思議な総集編の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』もあったよね。ストーリーは追うんだけど、キャラクターが皆楽器を弾いて、クラシック音楽が全編流れてるの。シンジがチェロで、アスカがバイオリン、綾波がビオラで合奏しながら振り返っていくの」

KTさん「実写の映像が挟まれる感じのヤツですよね」

KSさん「そうだそうだ、声優さんが3人リアルに出てきて、誰?みたいな」

Yさん「映画観に行ったけど総集編と新しい25・ 26話で数時間かかるんだよね。途中でトイレ休憩が挟まれててさ。今でも覚えてるのはレイの活動限界、この間にトイレ行ったっていう」

Nさん「すごい!」

中二心に刺さる、作品を印象付ける言葉たち

――エヴァンゲリオンでは「逃げちゃダメだ」など名言が多くありますが、好きな言葉はありますか?

Nさん「僕はシン・エヴァが好きなので、最後ゲンドウが自分の願いを諦めた後のシンジくんのセリフが好きです。『父さんのやったことは僕が落とし前をつける』って言ってて、それまですぐに逃げちゃうシンジくんの覚悟が決まってるのを見て、すごく成長を感じました。そこから補完につながるんですけど、あそこがぶっ刺さっちゃったんで涙のシーンになりましたね」

――たしかに、あんなに最初は乗りたくないって逃げていたのに。

Nさん「そうなんです、あんなに乗りたくないって言ってたのに、最後は綾波やミサトさんの死もちゃんと自分の中で受け入れて、自分の為すべきことをしようと思うシンジくんに感動しましたね」

Yさん「いっぱいあるけど…旧劇場版でミサトさんがシンジくんに言った『大人のキスよ 帰ってきたら続きをしましょう』が良いですね。シンジくんを送り出したあと、『加持くん あたしこれで良かったわよね』と言ってて、あの流れも結構好きだし印象に残っていますね」

――苦しくなっちゃいます…。

Nさん「たしかに…」

KTさん「レイが『碇くんがもうエヴァに乗らなくていいようにする』って言うシーン」

一同「あー!」

KTさん「ずっとエントリープラグに入っててシンクロ率を下げてた全体の流れと言葉が良いなと。
あとは、シンジが『綾波は綾波しかいない』って言ったところも良いですね。綾波はクローンだから綾波じゃないんだけど、それでも綾波は綾波って言うシーンがもう…うん、なんて言ったらいいんだろう(笑)」

一同「(笑)」

KTさん「自分を肯定してくれる感じが良いのかなって思いました」

KSさん「セリフじゃないんですけど…テレビアニメ版の各話のタイトル。いまだにプレゼントで使ってますね」

Nさん「タイトルも全部面白いですよね」

Yさん「デザインワークス洗練されてる感じがするよね。アニメにCGを入れ始めた頃だからか、ロボット起動する時のインターフェースも先進的な感じでかっこよかったし、シンクロ率もかっこよくてワクワクする」

KSさん「これも中二心くすぐられてるだけなのかも (笑)。中二の定義があいまいだったところに対して、これが中二なのだって示してくれた一つかもしれないですね」

Nさん「LCL、ATフィールド、あとL結界とかネブカドネザルの鍵とか」

Yさん「よく分からないけど、なんかかっこいいんだよね」

――よく分からないけど刺さっちゃう(笑)

KSさん「全部刺さるでしょ!ロンギヌスの槍とかカシウスの槍とか。しかも説明もなく急にカシウスならいけたの!?みたいな。言葉もビジュアルも作ってくれる。でも私生活ではこれだけはやっちゃいけない、完成された作品の中でしか出してはいけない言葉だなって(笑)」

一同「(笑)」

分からないことが気持ちいい?何度でも観たくなるエヴァの魅力

――改めて、エヴァンゲリオンの魅力について教えてください。

KTさん「さっきの意味分からない言葉もそうですけど、やっぱり考察の余地を残してるところですかね」

Nさん「たしかに…分からないのが気持ちいいんですよね」

KTさん「調べると、あれ?これウルトラマンのやつじゃない?とか、聖書から引用しているとか、いろいろ散りばめられてて。調べたら分かるけど、観てる時はよく分からない(笑)」

KSさん「面白いものを作ろうじゃなくて、やりたいこと世に出してる感じ。本当に自分がやりたいことをやってるだけですっていうのが結構心地良いし、考察できるし、だから分からなくてダメだと思ったことはない。
新劇場版は特に新たな謎を探す旅で、今回はどれだけ楽しい思いができるんだろうって純粋な気持ちで観に行きました。観終わってから何も意味も分からなかった、どういうことなんだろうって皆で語り合う、その一連の流れが楽しかったな」

KTさん「2回3回(観に行く)って感じですよね」

Nさん「何回でも観たい」

――なるほど。作品内で謎を全て解明してすっきりしたい感覚ではないんですね。

KSさん「そうですね。元々そういうものだと理解してるからね。だからこそ庵野さんが描きたい、面白いと思ってることをただ供給してくれてるっていう関係性が心地良かったな」

KTさん「回収すべきところは回収してるじゃないですか。それはいい塩梅だなって」

KSさん「うん、シン・エヴァで一応回収したんですよ。だから僕らもお疲れ様みたいな(笑)。本当に終わりなんだな、わがままに付き合って良かったなって」

Yさん「大学の同級生と考察をネタにして飲んでたんけど、Qからシン・エヴァまですごいスパンだったから皆卒業して社会人になってて。破の時に一番忙しい同級生のオフィスの目の前に映画館があったから、夜8時に予約して5人くらいで観に行ったな」

Nさん「すごい、青春ですね」

Yさん「皆社会人だけど、まあいいかって観た後に飲んで。大人になっても、子供だった頃とずっと同じことやってる。ただ楽しかったねじゃなくて、あれはどうだったんだろう?あれなんだったんだろうね?って考察できたのがすごく良かったな」

KSさん「エヴァンゲリオンって作品そのものは好みが分かれるかもしれないけど、文化遺産的な作品ですよね。アニメの何かを変えたものを体験してほしいというか」

KTさん「楽しいんだよって観るものというより、勉強的な(笑)」

KSさん「たしかに、アニメ史を知るみたいな」

Nさん「僕はそのニュアンスで観始めましたね。シン・エヴァのタイミングで観ておかないと!と思って、いろいろと調べたらアニメは観なきゃダメだな、とか自ずと観ないといけないものが増えていって…全部観たらしっかりハマりましたね」

KSさん「そうね、だから魅力を語るというよりかは、分からないところを教えてあげたいって感じかも。1周目の人たちに対して、そこはこういうことなんだよ!って教えてあげたい気持ちがある。何で使徒と戦ってるんですか?って質問されたい」

KTさん「なんで急にサードインパクトから始まってるんですか?とかセカンドインパクトって何?とか」

――そのあたりの疑問は、シリーズを全部観たら理解できるものなんですか?

KSさん「分からないです」

Nさん「ネットの考察読まないと分からないです」

Yさん「全員解釈違う可能性あるし」

KTさん「それお前の想像じゃんみたいな(笑)」

KSさん「本当の楽しみは、実際に作品を観てもらって、これ何だったんですか?と話す飲み会が一番!」

Nさん「あと、エヴァは主人公が倒れて立ち上がる物語だと庵野さんが言ってて。新劇場版はまさにそうで、嫌なことがあっても立ち上がって頑張る。その結果またダメなことが起きて、だからもう一回頑張るけど失敗して…その繰り返しで成長して行くの王道ストーリーだけど、皆さんが仰ってるよく分からない部分もいっぱいある、このバランスが刺さります。僕はそこも魅力だと思います」

KSさん「時折もう立てないんじゃないか、みたいなことまで行くのもね」

Yさん「エヴァは音楽もすごく良いんだよ。『森田一義アワー笑っていいとも!』の『ウキウキWATCHING』を作った鷺巣詩郎さんが作ってるんだよね。予算のないなか、テレビアニメ版でもオーケストラで使ってすごい曲作ってたし、シーンごとに分かりやすい音楽で表現してて、全般的に良かった」

KTさん「音楽でいうとゴジラの曲。あれ新劇場版から流れてたじゃないですか。シン・ゴジラであの曲が流れてて、その後にシン・エヴァを見て同じ曲でヤバ!って思いました」

Yさん「ライナーノーツで庵野監督が原曲と2アレンジくらい用意してて、だいたいアレンジがボツになって原曲に近い方を使われるとか言ってて、職人のように凝って作ってるんだなと思いましたね。ミサトのテーマと言ったらあの曲が流れるみたいな、アニメとしては異色な感じでしたね」

KSさん「耳残りの良い音楽が多いですね」

Yさん「うん、新劇場版だとかなり予算ついてるからいろんなアレンジ扱っててフルオーケストラで贅沢な作りだったね」

KTさん「あと映像の効果をいろいろ使ってて、そこは新しいですよね。音が全くないとか」

Yさん「たしかに、綾波がエレベーターに乗っていたシーンとか、5-6分くらい、まばたきくらいしかなくて…放送事故じゃないかって思うくらい止まってたよね。すごく静かなシーンだった」

Nさん「あと構図が新しかったですよね。エレベーター降りてくるシーンとかセントラルドグマ降りるシーンとか」

KSさん「独特で庵野さんらしいカットっていっぱいある感じはしましたよね」

Nさん「『残酷な天使のテーゼ』もカットがたくさん素早く切り替わってて良かったです」

Yさん「あれはワクワクするオープニングだね!」

アフタートーク~エヴァの楽しみ方~

KSさん「語ってみて思いましたけど…難しいですね」

Nさん「面白いですけど、刺さらない人もいるかもしれないから、手放しにオススメするのは難しいですよね」

KSさん「周りの人にオススメしてきましたか?」

Nさん「僕は、分からないって言われちゃうことが多くて。ただオススメするときは漫画版をオススメしてましたね。一番説明があって分かりやすいので、初めての人には漫画版が良いのかなって。他のアニメや映画よりお金かかっちゃいますけど(笑)」

Yさん「漫画版を読んでからアニメや映画を観たら全然違うからビックリするよね。そして人に理解してもらおうというアピールポイントがなかなか話せないよね。でもシン・エヴァですごい興行収入が出たってことは、潜在的にエヴァンゲリオンファンが世の中にいっぱいいたんだよね」

KSさん「興行的にはパチンコとかグッズとか、いろいろなもので裾を広げたのもあるのかな。あとは元々テレビアニメ版から観ていた僕らの世代が、お金を払える世代になっているのでそれもあるんですかね。知名度ほぼ100%だと思いますから」

KTさん「エヴァはグッズ良いですよね、豊富だから選び放題」

Yさん「一番くじ結構買っちゃうよね。このイヤホンは伊吹マヤがちゃんと喋るんだよ、電源が入りましたとか、Bluetoothつなぎましたとか。あとグッズでいうとfinal audio designっていうヘッドホンメーカーとコラボしたやつがマジで良かった。音質がめっちゃ良い」

KSさん「数多のコラボレーションしてますよね」

Yさん「第三新東京市のモデルだから箱根ジャックとかもしてたよね。いまだにトイレはエヴァの塗装だし」

Nさん「僕は宇部新川行きました。何もない果てみたいな駅なんですけど、行くとエヴァファン向けの切符がもらえるんですよ。その切符にエヴァのスタンプが押されて、ちょっと嬉しかったです。空港もエヴァ一色ですし 」

KTさん「わざわざ空港使ってそこまで行ったの?」

Nさん「そうです。宇部新川のために行きました」

Yさん「すごいな !」


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