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「そんな時間は無駄だよ」と言われた新人介護士さんを見て、僕が感じたこと

こんにちは。
元ITエンジニアで現役介護福祉士のやなぎです🌱

最近、すっきりしない天気が続いていますね。
空がどんよりしていると、なんとなく気持ちまで重たくなる日があります。
生粋の梅雨生まれのやなぎは、しっかり雨男なのですが、最近はその雨男ぶりを実感することが増えています。

「さあ、出勤しよう」と玄関を開けた時には雨が降っていなかったのに、鍵をかけて振り向いたら雨が降り始めていたり☔

歩いている途中で、急にぽつぽつ降ってきたり…

そんな日が続いていて、思わず「またか……」となっています🥲

雨の日が続くと、少し気分も沈みやすくなりますが、そんな中でも現場に行くと、新人さんの姿に気づかされることがあります🔰

今日は、最近見かけた新人介護士さんの姿から、僕が感じたことを書いてみたいと思います。


最近、新しい職場で働くようになって、新人さんの姿を見る機会が増えました。

僕自身もまだ新しい環境に慣れている途中です。
物の場所、利用者さんのこと、職員さんごとの動き方、その施設ならではの流れ。

介護歴が長くなっても、職場が変われば分からないことはたくさんあります。

だからこそ、新人さんたちの姿を見ていると、昔の自分を思い出すことがあります。

業務を覚えようとしている姿。
分からないことを確認しようとしている姿。
時間内に終わらず悩みながらも、丁寧に進めようとしている姿。

そういう姿を見ていると、こちらまで気づかされることがあります。


新人さんの姿を見て、素直にすごいと感じたこと

その中で、素直にすごいなと感じたことがありました。

ある新人さんが、少し時間を見つけると、利用者さんとコミュニケーションを取っていたり、分からないことを確認していたりする姿を見かけました。

担当しているユニットだけではなく、同じフロア内のすぐ行ける距離にいる、別ユニットの利用者さんとも関わろうとしていました。

もちろん、まったく違う階へ行って長く離れている、という話ではありません。

本当に近くにいる利用者さんに、少し声をかけたり、様子を見たり、分からないことを確認したりしている。
そんな姿でした。

忙しい現場の中では、自分の仕事だけで精一杯になりやすいですよね。

まだ慣れないうちは、次に何をすればいいのか、どの順番で動けばいいのか、それだけでも頭がいっぱいになると思います。

それでも、利用者さんのことを知ろうとしている。
自分の担当範囲だけで閉じず、少しずつ周りの利用者さんにも関心を向けている。
分からないことを、そのままにしないで確認しようとしている。

その姿を見て、僕は素直に尊敬したいと思いました。


利用者さんを知る時間は、あとから活きてくる

介護の仕事は、手順だけで成り立つものではないのだと感じます。

もちろん、手順は大切です。
安全確認も、時間の流れも、業務の優先順位も大切です。

ただ、その人を知っているからこそ届く声かけがあります。
その人との関係があるからこそ、受け入れてもらいやすい介助があります。
日頃の様子を知っているからこそ、「今日は少し違うかもしれない」と気づけることもあります。

  • 利用者さんがどんな声かけに安心するのか。

  • どんな時に表情が和らぐのか。

  • 何を大切にしている方なのか。

  • 普段と少し違う様子は、どこに出やすいのか。

そういうことは、記録や申し送りだけでは分かりきれない部分があるように思います。

  • 実際に話してみる。

  • 表情を見る。

  • 反応を見る。

  • 少しずつ関係を作っていく。

その積み重ねが、あとから介助のしやすさや安心感につながっていくのかもしれません。

だから、新人さんが利用者さんを知ろうとする時間は、決して余計な時間ではないのではないかと感じました。

むしろ、介護の土台を少しずつ作っている時間なのかもしれません。


忙しい時間と、少し余裕を作れる時間

ただ、そうは言っても現場は忙しいことが多いですよね。

特に、起床時から朝食までの時間。
夕食から就寝介助までの時間。

こういう時間帯は、どうしてもバタバタします。

やることが重なり、利用者さんの動きも重なり、職員も余裕がなくなりやすいです。

新人さんも、そういう時間帯に仕事が時間内に終わらず、悩むことがあると思います。

でも、新人さんを見ていると、全部ができないわけではないこともあります。

ある程度慣れてきていて、落ち着いている時間帯なら一人でできる。
10時から昼食までの少し落ち着いた時間は、もう自分で動ける。
昼食後の排泄や臥床介助が終わってから、おやつまでの少しの時間も、一人で進められる。

けれど、起床時から朝食まで、夕食から就寝介助までのようなバタバタする時間帯だけは、まだ時間内に終わらない。

そんな段階の新人さんもいると思います。

そういう時に、指導する側が少しだけ手を貸して、余裕を作ってあげることもできるのではないか。

最近、そんなことを考えるようになりました。

何でも代わりにやってしまうという意味ではありません。
新人さんの成長の機会を奪うという意味でもありません。

でも、もう一人でできる部分なら、ほんの少しだけフォローする。
まだ覚えきれていない一部の忙しい時間帯だけ、一人で任せてみたり、少し一緒に整理する。
その分、一人でこなせる時間帯は、指導員がフォローして新人さんが利用者さんと話す時間を少し作る。
分からないことを確認する時間を作る。
利用者さんのことを知る時間を作る。

研修期間であれば、あと少しのところなら全部一人で任せて余裕をなくすのではなく、できている部分はそういう余裕の作り方もあっていいのではないかと感じました。

もちろん、業務がある中で持ち場を離れてしまうことが続けば、現場としては確認が必要です。

見守りが薄くなることもあります。
他の職員に負担が寄ることもあります。
必要な介助が後ろにずれてしまうこともあります。

だから、「利用者さんと話しているから何でも良い」という話ではありません。

今は離れない方がいい時間。
今は見守りを優先した方がいい場面。
今なら少し話しても大丈夫な時間。

そういう判断は、少しずつ伝えていく必要があるのだと思います。

でも、その時も、

「利用者さんを知ろうとしているのは大切だと思います」
「今は見守りが必要な時間なので、あとで少し話しに行きましょう」
「持ち場を離れる時は、一言伝えてもらえると助かります」
「この時間なら、少し利用者さんと話しても大丈夫かもしれませんね」

そんなふうに伝えられたら、新人さんの良い姿勢を残しながら、現場の流れにもつなげていけるのではないかと思いました。


「そんな時間は無駄だよ」と言われた話を聞いて

その新人さんが、ぽつりと話してくれたことがありました。

利用者さんと関わろうとしていた時に、

「そんな時間は無駄だよ。今は業務を覚えないと」

というようなことを、指導員に言われたそうです。

もちろん、その言葉の意味も分からなくはありません。
つい、指導する側もたまたま余裕がなくて伝え方が厳しくなってしまっただけかもしれません。

新人さんには、まず覚えなければいけない業務があります。
現場の流れを知ることも大切です。
時間内に仕事を終える力も、少しずつ身につけていく必要があります。

忙しい現場の中では、指導する側も余裕がなくなりやすいです。
安全を守るために、今は業務を優先してほしいと思う場面もあると思います。

だから、その言葉をただ否定したいわけではありません。

でも、僕はその話を聞いた時、少しもったいないなと感じました。

利用者さんを知ろうとする時間は、本当に無駄なのだろうか。

新人さんが、自分の担当だけでなく、近くにいる他の利用者さんにも関心を向けている。
分からないことを、そのままにしないで確認しようとしている。
時間を見つけて、少しでも利用者さんと関わろうとしている。

そういう姿勢は、介護の仕事をしていく上で、とても大切なものなのではないかと思います。

正直、僕はこういう新人さんは貴重だと感じています。

業務を覚えることだけで精一杯になりやすい時期に、利用者さんを知ろうとする気持ちを持っている。
ただ手順をこなすだけではなく、その人のことを見ようとしている。
自分から関わりにいこうとしている。

その姿勢は、簡単に育つものではない気がします。


今の自分にできることを、そっと伝えていきたい

もちろん、僕は今の職場に入ったばかりです。

転職したてで、指導のやり方に口を出せるような立場ではありません。
現場の流れも、まだ自分自身が学んでいる途中です。

だから、指導方針について何かを強く言うつもりはありません。

ただ、自分がその新人さんと関わる時には、できるだけ寄り添ってあげたいなと思いました。

僕が手伝えることがあるなら、少しだけ手伝いたい。
僕が教えられることがあるなら、押しつけにならないように、そっと伝えてあげたい。

「利用者さんを知ろうとしているのは、大切なことだと思いますよ」
「今は業務を優先する時間だけど、その関心はなくさなくていいと思います」
「ここは先に済ませておくと、あとで少し余裕が作れますよ」
「この時間なら、少し利用者さんと話しても大丈夫かもしれませんね」

そんなふうに、完全に否定するのではなく、その姿勢を少しでも支えられたらいいなと思います。

業務を覚えることは大切です。

でも、利用者さんを知ることも、介護の大切な学びなのだと思います。

どちらか一方ではなく、現場の流れの中で、両方を少しずつ育てていけたらいいなと。

そうひそかに感じました🌱


新人さんの姿に、自分も学ばせてもらっている

新人さんにとって、利用者さんを知る時間は安心にもつながると思います。

名前を覚える。
反応を知る。
好きな話題を知る。
声かけのタイミングを知る。
その方らしさを少しずつ知っていく。

そうすると、介助の時にも少し気持ちが変わります。

ただ手順をこなすのではなく、

「この方にはこう声をかけると安心される」
「この方は急ぐと不安そうになる」
「この方は先に説明すると受け入れてくれやすい」

そんなふうに、利用者さんに合わせた関わりが少しずつ見えてくるのかもしれません。

その積み重ねが、新人さんの自信にも繋がっていくのではないかと思います。

忙しい現場では、どうしても効率や時間に目が向きます。

それは決して悪いことではありません。

現場を安全に回すためには、時間内に業務を進めることも必要です。
周りとの連携も大切です。
一人の職員だけが長く離れてしまえば、他の人に負担がかかることもあります。

ただ、効率だけを見てしまうと、こぼれ落ちてしまうものもある気がします。

利用者さんを知ろうとする気持ち。
分からないことを確認しようとする姿勢。
自分の担当だけでなく、少しずつ周りを知ろうとする前向きさ。

そういうものは、新人さんの中で育っている大切な芽のようなものなのかもしれません。

忙しいからこそ、全部を守るのは難しいかもしれません。

でも、少しだけでも大切にできたら。

一人でできる時間には少し任せる。
必要なところは手を貸す。
バタバタする時間帯は一緒に整理する。
落ち着いた時間には、利用者さんを知る時間も少し作る。

そういう関わり方ができたら、新人さんはきっと少し安心して成長していけるのではないかと思いました🍀


終わりに

忙しい現場の中では、どうしても効率や時間に目が向きます。

それは決して悪いことではありません。
現場を安全に回すためには、時間内に業務を進めることも、周りとの連携も大切です。

ただ、その中でも、新人さんが利用者さんを知ろうとする姿勢は、できるだけ大切にしたいと感じました。

利用者さんを知りたい。
もっと関われるようになりたい。
分からないことをそのままにしたくない。

そういう気持ちは、介護の仕事を続けていく上で、とても大切な力なのだと思います。

もちろん、僕自身もまだ新しい職場で学び直している途中です。
転職したばかりで、できることも限られています。

それでも、自分が手伝えることがあるなら、少しだけ手伝いたい。
教えられることがあるなら、押しつけにならないように、そっと伝えていきたい。

新人さんの良いところを見つけながら、利用者さんとも丁寧に関わっていく。
忙しい毎日の中でも、そういう時間を少しでも大切にできたらと思います。

新人さんの姿に気づかされながら、僕自身もこれからまた、この場所で少しずつ頑張っていきたいと改めて思いました😌

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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