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新しい環境にふれて思う、春の介護現場と新人教育のこと



こんにちは。
元ITエンジニアで、現役介護福祉士のやなぎです。

春になると、介護現場の空気は少し変わりますよね。

新しく入ってくる方がいたり、異動してくる方がいたり、自分自身も新しい環境に入ることがあったり。立場は違っていても、どこかみんな少し緊張していて、少し気を張りながら日々を過ごしているように感じます。
同じ「新しいスタート」といっても、その背景は本当にさまざまです。

でも、どんな立場の人にも共通しているのは、少し緊張していて、少し遠慮していて、普段よりずっとたくさんのことを見ながら動いている、あの感じかもしれません。
僕自身もこの春、新しい介護現場で働き始めました。
経験があっても、新しい場所に入ると分からないことはたくさんあります。だからこそあらためて思うのは、新人教育は「新しく入った人に教えること」だけではなく、現場で働くみんなが安心して関われる土台でもあるのかもしれない、ということです。

今回は、そんな春の介護現場の空気の中で感じていることを、少し言葉にしてみたいと思います。
最後の方には、新人教育用の無料Excelテンプレートを紹介しているブログページの紹介もさせてもらっています。
新卒だけでなく、転職した方や異動してきた方にも使えるように作ってあります。
ご興味がある方や新人教育、研修の準備で困っている方はこちらをぜひ使っていただけたら幸いです。


「新人」という言葉に入りきらない人たちがいる

介護の現場で「新人さん」と聞くと、未経験で入ってくる方を思い浮かべることが多いかもしれません。
もちろん、それは間違いではありません。

でも実際には、それだけじゃないですよね。

別の施設で働いていた経験者の方。
資格も実務経験もあるけれど、今の職場ではまだ慣れていない方。
異動してきて、利用者さんも職員も一から覚え直している方。
そういう人たちも、春の現場ではどこか「新人」に近い位置に立つことがあります。

ここって、けっこう繊細だと思うんです。

経験があるから、周りからは「ある程度できるはず」と見られやすい。
でも本人の中では、

「この職場の流れがまだつかめない」
「記録の細かい決まりが違う」
「申し送りの雰囲気が前の職場と違う」
「誰に何を聞いたらいいか、まだ探っている途中」

そんな状態だったりします。

つまり、介護の仕事を知らないわけではない。
でも、今の現場ではまだ新しい。
この立場って、思っている以上に気を張るんですよね。


僕自身も、3月から新しい介護現場で働き始めています

実は僕も、3月から新しい介護現場で働き始めています。

介護そのものが初めてというわけではありません。
これまでの経験もありますし、現場で身につけてきたこともあります。
それでも、新しい職場に入ると、やっぱり「分からないこと」はたくさんあります。

物品の場所。
細かな記録の書き方。
申し送りの流れ。
職員同士の声のかけ方。
利用者さんごとの注意したいところ。
その場ではすぐ口に出されないけれど、長くいる人の中では自然に共有されている感覚。

そういうものって、経験があるからすぐ分かる、というものではないんですよね。

むしろ少し経験があるからこそ、
「ここは前の職場と違うな」
「このやり方には、この職場なりの理由があるんだろうな」
と感じることも多くて、見えないところでずっと気を使っている気がします。

だからこそ、今年の春は、自分のこととしてもよく分かります。
新しい場所に入る人にとって必要なのは、「できる人」と見なされることよりも、安心して少しずつなじんでいけることなんだろうなと。


介護の仕事は、覚えた手順だけでは追いつかないことがある

介護の仕事は、もちろん基本があります。
でも、ただ手順を覚えればそれで大丈夫、というものでもないですよね。

利用者さんの体調。
表情。
食事の進み方。
排泄のタイミング。
離床の様子。
その日の不穏。
職員配置。
フロアの空気。

毎日ほんの少しずつ違うから、昨日と同じやり方がそのまま合うとは限りません。

だから、新しく入った人はどうしても迷います。

これは続けていいのか。
ここで声をかけたほうがいいのか。
今は見守るべきなのか、すぐに相談したほうがいいのか。
自分の判断で進めていいのか、それとも一度確認したほうがいいのか。

こういう迷いって、表には出にくいけれど、かなりたくさんあると思います。


教える側も、実は落ち着いてばかりはいられない

新人教育の話になると、どうしても「教わる側」の大変さが先に見えます。
もちろん、それはとても大事です。

でも、教える側も、実はかなり緊張していることがありますよね。

自分の業務を進めながら、新人さんの様子にも気を配る。
利用者さんの変化も見ながら、その場その場で声をかける。
予定通りにいかないことも多い中で、「今どこまで任せてよさそうか」「どこはまだ一緒に見たほうがいいか」を考えていく。

これって、簡単ではないです。

しかも、介護の仕事に慣れている人ほど、自分では自然にやっていることが増えています。
だから、いざ説明しようとすると、思ったより言葉が出てこないこともあります。

なぜ今その順番で声をかけたのか。
どこを見て危ないかもしれないと感じたのか。
なぜ今は一人ではまだ不安だと思ったのか。

こういうことって、普段は感覚でやっていることも多いんですよね。


伝えようとすると、自分の仕事を見直すことになる

でも、その「うまく言葉にできない感じ」って、実はすごく大事だと思っています。

新人さんに伝えるために考え直してみると、
自分は何を大切にしていたのか、
どこを見て判断していたのか、
どこは何となくで済ませていたのか、
そういうことが見えてくるからです。

新人教育って、ただ一方的に教える時間ではなくて、教える側が自分の仕事を見直す時間にもなります。

現場で長く働いている人ほど、無意識のうちに積み重ねてきたものがたくさんあると思います。
それを一度「言葉」にしてみると、思わぬ気づきがある。
新人教育には、そういう面もあるように感じています。


だからこそ、「見える形」があると助かる

教わる側だけではなく、教える側にも目安があるほうが安心しやすい。
僕はそれも、新人教育の大事なところだと思っています。

今どこまで確認できているのか。
次にどこを見たいのか。
まだ不安が残っているのはどこなのか。
どこから先は、もう少し一緒に見たほうがよさそうなのか。

こういうことが、頭の中だけではなく、少しでも見える形になっていると、関わる人が変わっても認識をそろえやすくなります。

新人さんにとっても、「何が足りないのか分からない不安」が少しやわらぎますし、教える側にとっても「どこを確認すればいいか」が見えやすくなります。

これは、新人さんを管理するためというより、現場の中で少し落ち着いて関われるようにするための土台なのかもしれません。


春の現場に必要なのは、完璧さより安心感なのかもしれない

新年度って、どうしても気持ちが張りますよね。

新しく入る人も。
迎える側も。
異動してきた人も。
経験者として新しい職場に入る人も。

みんな少しずつ「ちゃんとしなきゃ」と思いやすい時期だと思います。

でも本当に大事なのは、最初からきれいに整った形を目指すことではなくて、
安心して少しずつなじんでいけることなのかもしれません。

分からないことを聞いていい。
迷ったことをそのままにしなくていい。
教える側も、最初から完璧でなくていい。
少しずつ言葉にしたり、確かめたりしながら整えていけばいい。

そんな空気があるだけで、春の現場は少しやわらかくなる気がします。


そんなことを考えながら、ブログのほうにテンプレートをまとめました

今回、ブログのほうで、新人教育に使いやすいExcelテンプレートをまとめた記事を作りました。

ただ、noteでは「こういうことを考えていた」という背景のほうを大事にしたかったので、テンプレートの詳しい内容や使い方は、ブログ側に整理しています。

ここでは、一部だけ雰囲気が伝わるように載せておきます。



実際のテンプレートは、ブログ側にまとめています

今回まとめたものは、確認用の表だけではなく、日々の見通しやふり返りにもつなげやすいように、いくつかのシートを組み合わせた形にしています。

ただ、ここで細かく説明するより、
内容や使い方、配布先はブログのほうでまとめて見られる形
にしたほうが分かりやすいと思ったので、noteでは一部だけ雰囲気が伝わるように載せておきます。

もし気になるものがあれば、詳しい説明や配布先はブログのほうをご覧ください。

こんな形のシートをまとめています

新人教育の確認に使いやすいシート

新人さんの様子や、確認していきたいポイントを整理しやすい形にしています。

進み具合や確認したい点を、見返しやすい形でまとめたシートです。

1日の流れをつかみやすくするシート

時間帯ごとの動きや、その日に意識したいことを整理しやすくしたものです。

一日の見通しを持ちやすくするためのシートです。

ふり返りや共有に使いやすいシート

できてきたことや、まだ迷いやすいことを言葉にしやすくするためのシートも入れています。

教える側と教わる側の認識をそろえやすくするためのシートです。


詳しい内容はブログにまとめています

テンプレートの中身や、どういう場面で使いやすいか、どんな考え方で作ったかは、ブログのほうで詳しく整理しています。

介護の新人教育・新人研修を見える化するには?|チェックシート・スケジュール・振り返りに使えるExcelテンプレートを無料配布


必要なものを選びながら使える形にしていますので、
「新年度の準備を少し整えたい」
「新人教育の見直しをしたい」
「経験者として入る人にも使いやすい形を考えたい」
という方は、よかったら見てみてください。


終わりに

新人教育という言葉は、新人さんに向けたもののように見えるけれど、実際には、現場全体の安心感にもつながっている気がしています。

新しく入る人が、無理に背伸びをしすぎなくていいこと。
経験者として入ってきた人も、「分からない」を抱えたままでいなくていいこと。
教える側も、一人で抱え込みすぎず、少しずつ整えていっていいこと。
そして、その中で自分の仕事を見直すきっかけももらえること。

そういう土台があるだけで、春の現場の空気は少しやわらかくなるのかもしれません。

新年度は、始まりの季節でもありますが、同時に、戸惑いや緊張が重なりやすい季節でもあります。
だからこそ、最初から完璧を目指しすぎず、少しずつ安心できる形を育てていけたらいいですよね。

そんなことを考えながら、この春のテンプレートをまとめました。
必要な方に届いたら嬉しいです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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