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夕暮れの山頂で出会った風のサウンドスケープ【EARTH'S SOUND #03】

今回は、大峯山山頂の山風の音に、ソルフェジオ周波数174Hzを重ねたアンビエントギターで、風と調和するサウンドスケープを目指しています。
自然が生み出す“風の音”を、静かに感じていただけたら嬉しいです。


夕暮れの大峯山で記録する90分

この記録は、前作と同じ大峯山の山頂で行いました。
撮影日はその前日の夕方。時間帯は18時から19時30分まで90分間
日が沈むまでの空と音を記録したくて、通常より長く撮影しています。

場所は前作と同じ“お花畑”ですが、カメラは反対側の方角を向けています。
空の色、風の向き、聞こえる音もすべて違う──まったく新しい風景でした。
前回記録した“お花畑”の映像とあわせてご覧いただくと、同じ場所でも音や光がまったく異なることに気づいていただけるかもしれません。
▶️ 前作:「お花畑で風の音を聴く|山頂のサウンドスケープ」


山頂に吹く強い風と、揺れるカメラ

山頂はいつも強い風が吹いています。
この日も例外ではなく、設置したカメラが何度か揺れるほどの風でした。

登山装備には重たい三脚を持って行けず、軽量なものを使用しています。
強風には弱いですが、その揺れも現地でのリアルな質感としてそのまま記録しました。


風の音を録る難しさと工夫

風の音を綺麗に録音するのは、実はとても難しい作業です。
スマホやビデオカメラで風の強い日に撮影したことがある方なら、
「ゴォーッ」というこもった風切り音に悩まされた経験があると思います。

そのため、ウインドジャマーは特大サイズを使います。
ただし大きすぎると音がこもるため、過剰な装備は避け、ガンマイクは地面すれすれに今回は2本設置、バイノーラルマイクは三脚の脚元に固定しました。三脚の足が少しでも風を防いでくれることを期待しています。

同タイプのガンマイクとバイノーラルマイク

音は「風そのもの」ではない

風の音は、風が何かに触れたときに生まれます。
耳に当たる音、草木が揺れる音、地面や岩にぶつかる音──
そうした重なりによって、その場所ならではの“風の音”が形づくられていきます。

バイノーラルマイクは、人の耳で聞く感覚に近い音を捉えられるため、
耳に当たる風の音をリアルに再現できます。
一方、ガンマイクは遠くの音をクリアにとらえるのに適しています。

これら2つのマイクを組み合わせることで、空間の奥行きと実在感のある自然音を再現しています。


録音機材と設定

録音には、バイノーラルマイクとガンマイクを併用し、ZOOM F6で収録。
32bitフローティング/48kHzという設定で録音しています。

この録音方式では、録音レベルの設定が不要(というより不可)で、
どんなに小さな音でも明瞭に記録されます。

編集時に波形を確認すると、とても小さな音に見えますが、
ボリュームを上げても音質はそのまま保たれます。
写真でいう「RAWデータ」のような存在です。

同タイプのZOOM F6

じっと座って、時間の流れを見つめる

日が沈むまでは、終わりのタイミングがわからないまま、ただ静かに時間が進んでいきます。
風は強く、腰を下ろせる場所も見当たらない中、クマザサをかき分けて、体育座りに。
その姿勢のまま、じっと風と空の変化を見つめていました。

山頂の気温は15〜20℃ほど。
夏でも体が冷えてくる中、風や空の変化を静かに感じながら、その場に身を置き続けます。

時計を見なくても、空の色や風の感触から時間の経過がわかります。
辺りが暗くなりはじめ、撮影と録音を終えるタイミングが自然とわかりました。


今夜は宿坊に泊まります

記録を終えたあとは、山頂にある宿坊へ。
風と音に包まれた時間を終えて、静けさの中で夜を迎えます。


🎧 完成映像はこちら(YouTube)

📺 YouTubeにて公開中 ▶️
174Hz Solfeggio Frequency – Mountain Wind & Sunset | Ambient Guitar Nature Soundscape(No AI)

記録した映像と音をもとに、1時間のノンループ映像作品として編集しています。AIは使用しておらず、現地で録音・撮影した素材とアンビエントギターで構成しました。

自然音の繊細な揺らぎを感じていただくため、イヤホンやヘッドホンでの視聴をおすすめします。


まとめ|夕暮れの山頂で感じたこと

夕暮れの風のなか、ただその場に身を置きながら、風の音に耳を澄ませる。
動かずにいる時間は、記録であると同時に、どこか瞑想のような感覚をもたらします。
これは、私にとって毎回そう感じられる大切な体験です。

雲のかたちが変わり、空の色が深まり、風が頬をなでていく。
目立つ音や出来事はなくても、そこには確かに“何か”が存在していました。

膝を抱えて、じっと過ごす──
そんな時間の中で出会った“音の風景”を、映像とともに、そっと耳を傾けていただけたらうれしいです。

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