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「都会に行けない」を理由にしない。スマホ1台から繋がる「やさしい経済圏」

はじめまして、介護と支援の相談どころ そよぎの代表、ヒロです。

私は幼少期に虐待を受けたサバイバーとして、20代から福祉の現場を歩み続けた支援者として、そして30代にパワハラでうつを発症し、長期間社会から外れた当事者です。

前回の記事では、充実したインフラを持つ都会と、物理的・心理的な壁が立ちはだかる地方の格差についてお話ししました。しかし、そこで話を終わらせてしまえば、病気や経済的な理由で「都会に行けない人」は、ただ地方の不便さの中で諦めるしかなくなってしまいます。

地方と都会、福祉の「見えない壁」について感じること

私がこの「そよぎ」という活動を通して伝えたいのは、「場所」という制約は、今のテクノロジーを使えば飛び越えられるという事実です。

「ITとかメタバースなんて、自分には難しくて関係ない」と思う地方の方も多いかもしれません。特殊なパソコンや、目元を覆う大きなゴーグルが必要なゲームの世界を想像する方もいるでしょう。

でも、実はもっとずっと身近なものなのです。

私が「デジタル上の避難所」として使っている「Spatial(スペーシャル)」というメタバース空間は、皆さんが今持っているスマホや普通のパソコンから、インターネットのURLをポンと押すだけで入れる「ネット上の相談室」です。

自分の顔や散らかった部屋をカメラで映す必要はありません。代わりのキャラクター(アバター)の姿になれるので、すっぴんでも、パジャマ姿でも、ベッドに寝転がりながらでも大丈夫です。
対人恐怖や閉所恐怖があり、外の空気を吸うことすら苦しい私のような人間にとって、ここは単なる現実逃避の場所ではありません。適度な緊張感を持ちながら、誰かの相談に乗り、支援を行う立派な「職場」になっています。「移動できないこと」は、もう「何もできないこと」ではないのです。

そして、ただネットでお話しするだけでなく、そこに「生きた経済」を回すことが本当の自立に繋がります。

ここで使うのが「JPYC」と「Gifterra(ギフテラ)」という仕組みです。これも新しい横文字で難しく聞こえるかもしれませんが、とてもシンプルです。

まず「JPYC」は、ニュースでよく聞くような、価格が急に上がったり下がったりする暗号資産(仮想通貨)や、お店のポイント、プリペイドカードとは全く違います。日本が法律で認めた「電子決済手段」であり、常に「1JPYC=1円」として会計できる、安心なデジタルのお金です。

そして、このJPYCを簡単にやり取りできるように、友人のアッキーさん(本職はDJです)が開発してくれたのが「Gifterra」というツールです。
難しいパスワードを紙にメモして管理するような手間は一切ありません。普段使っているGoogleやX(旧Twitter)のアカウントでログインするだけで、自分専用のデジタルなお財布が自動で出来上がります。

行政のいつ終わるか分からない補助金に頼らなくても、この仕組みを使えば、地方の部屋から一歩も出られない人が、デジタルの部屋で誰かの悩みを聞き、そのお礼として直接「1円」の価値を持つJPYCを手数料なしで受け取る、といったことがスマホ1つで可能になります。

これが、私の目指す自律した「やさしい経済圏」です。

福祉とは本来、すべてが幸せな状態を指す言葉です。現実には不可能に近いからこそ、表面的な「救いやすい人だけを救う」ような福祉には違和感があります。

私は、世界の「ことわり(理)」を変えるほどの強い覚悟を持って、この仕組みを広めたいと思っています。最終的な願いは、私が死んだ後も、この「優しい福祉の仕組み」が誰かの手を煩わせることなく、自律的に回り続ける世界を残すことです。

「都会に行けないから」と絶望する前に。まずは手元のスマホから、デジタルの扉を開いてみませんか。


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