息子が7歳の時に3歳の生活を振り返る
息子が7歳(小学1年)の時に、3歳頃を思い出して書いた文章です。
ちょっと長いので、休み休みどうぞ。
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3~4歳は、息子独特のこだわりと言葉がありました。
何を話しかけても「ローソン!ローソン!」「サティ!サティ!」と言う。
特に、彼の機嫌を損ねるようなことをすると、
店舗名が出てきたような気がします。
普段ふつうに話せるわけもなく、
1歳程度のかわいい言葉を使っていました。
オウム返しは、4歳の頃になくなりました。
息子の自閉的傾向の特徴は、ものを並べることよりも、
直線やピシっとした物へのこだわり。
そして、それらをチラチラと横目で追う「目線」が主だった気がします。
ですから、出先で階段の手すりなんかみつけたら大変!
30分は動けませんでした。
無理に引き離すと、火がついたように泣いて、暴れました。
まだ体が小さかったので、米俵のように抱えて移動しました。
昔のビデオを見てみると、家ではおとなしく遊んでいる息子がでてきます。好きなキャラのビデオは、起きている間中つけていないと駄目でしたが、
それなりに、一人でおままごとなどはしていました。
やはり自閉的な傾向は判断しにくく、ビデオだけ見ていると、
問題なく見えたりするから不思議です。
けれど、お腹がすくと突然泣き出し、泣きすぎて最後に吐きました。
よく出先で吐かれたものです。
多動はありませんでしたが、一人歩きに不安はないようでした。
2~3歳ごろデパートでいなくなっても、
迷子になったと思っているのは親だけで、
当人は余裕でゲームセンターにいたりしました。(これも多動??)
年中に上がるときに引っ越したので、
保育所への挨拶では、初めての場所に動揺して、
「サティ~サティ~」と言っていました。
園内のすべり台も、一人では滑れなくて先生がついていてくれました。
年中にあがる直前だと考えると、
身体面も合わせて発達の遅さがありましたね。
「あいつは保育所の送り迎えで車に乗っているとき、目に見える風景の話しかしない。」
息子が年中のときに、よく主人がと言っていました。
風景というか、セブンイレブンの横を通れば、
「あ~セブンイレブン。かう~。」などと言っているだけでした。
なぜか、必ず横を通るのと同時に名前をいうパチンコ店があって、
息子らしくて笑える日もあったし、
その息子らしさがイラつく日もありました。
私たちは車の中で店舗名以外の会話がしたくて、
毎日「今日の給食は何だったの?」と聞いていました。
初めて「パン」と答えたのも、年中のときでした。
3歳児検診で、遅れが発覚した息子が、現在7歳9ヶ月。
身長125cmちょっと。体重25キロくらいに成長しました。
なのに、今家の中を走り回っている息子を見ていると、
「あれ?」というほどにしっかりしています。
言葉も日常会話には困りません。
小学一年なのに、なぞなぞは出来ませんが、
「‘む’に点々をつけたらどんなかんじ?」などの会話が楽しめます。
息子の成長を的確に表現しろと言われても困ってしまいますが、
たぶん「楽になった」ということなんだと思います。
外出に気を使うことも減ったし、
毎日、療育の先生のように大きな身振りで物事を表現しなくても、
通じるようになりました。
それに、息子の発する「音・単語」が、「言葉」になったことで、
彼自身の気持ちを知ることができるようになりました。
これが、我が家にとって、初めて言葉の教室に通った頃に思っていた「健常になる」ということなのかもしれません。
けれど、「現在の息子に障害名は付かないか?」と言ったら付きます。
「広汎性発達障害です」ということになります。
健常者になるとか、障害児だとかの差や、診断名はなんだということは、
その子供(大人でも)を受け入れる家庭の土台が出来れば、
関係ないのだと思うようになりました。
我が家は、今にいたるまで、この子はきっと普通になる!
と宣言したこともあるし、
児童精神科で「子供に診断名をつけてください」と
詰め寄ったこともあります。
保護者として情報が欲しいときは情報を求め、
本を読みあさる時期もあったり、
逆に考えたくなくて見ない振りをする時期もありました。
その後、自分なりの方向性を見つけ、
医者を相手に知ったかぶりをする事だって、
子供の現状を受け入れるまでには必要なことだったのだと、
自信を持っていえるようになりました。
たとえ健常の子供を授かって会話が出来る状態でも、
気持ちが理解できない親子なんて山ほどいます。
そう思うと、障害ってなんなんだろうと思うのです。
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そんな息子が、20代後半になりました。
やはり診断名は変わりません。
当時の文章を読んでいると、
多動がどんなものかよくわかってないですよね。
でも、一生懸命にわが子の気持ちを知ろうとしているんだなと思います。
診断名は、必要ならつければいい。
それが全てではないし、避けていても進まない時がある不思議なものです。
でもね、いま自信をもって言えるのは、
土台が出来れば大丈夫だよ、ということです。
障害も悩みも無くなるとは言いませんよ。
でも、自分の足元がぐらついていなければ、大丈夫だよということ。
こんな男の子だった息子も、ちゃんと収入を得て暮らしていますよ。

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