『ソード・ワールド2.5』の「魔王宮殿」でソロぼっち~テーブルトークRPGを楽しもう!(43)~
はじめに(1,612文字)
『ソード・ワールド2.5』(以下、『SW』)の拡張ルールブックとなる「魔王宮殿」(以下、「デモノパレス」)が発売されました。
本のサイズは、前作の泡沫世界シリーズと同じサイズで携帯性にも優れています。
「デモノパレス」は、毎年3月に発売される泡沫世界の第3弾。
このシリーズは、ルールを拡張していかず、今のところは単体で楽しむ設計となっています。
「デモのパレス」では、どのようなプレイを提供してくれているのでしょうか?
早速、ソロぼっちをしていきましょう。
公式サイト(エラッタも載ってるよ)
「デモノパレス」紹介ページ
「デモノパレス」ダウンロードページ
楽しい
手に取り、ぱらぱらとめくり、最初に抱いた感想は「楽しそう」です。
ルールブックを読んでいて、この印象を持つのは久しぶりでした。
デザイナーズノートを最後に読みましたが、「デモノパレス」のコンセプトは本から醸し出されています。
選べる種族は、人間ではなく蛮族が中心です。
蛮族を取り扱っている拡張ルールブックがなくてもプレイができます。
ゴブリンやスケルトンが目新しい要素でしょうか。
手軽に人間以外の種族を遊びたいなら、購入候補に入れてもいいかもしれません。
キャラクターシートも「デモノパレス」の専用のキャラクターシートを使います。
新規の技能もありますが、「デモノパレス」だけに使うものです。
アイテムも拡充なく、「デモノパレス」用への変更点のみぐらいです。
2冊目の候補になりうる
「デモノパレス」は、「ルールブック1」があればプレイ可能です。
「ソード・ワールド2.5 DX」+「モンストラスロア」も選択できますが、価格面を考えると「ルールブック1」を推奨します。
「SW」の拡張ルールブックは、「ルールブック1~3」までが必要な物が多いです。
「ルールブック1」で提供されるルールに不慣れな場合は「ルールブック2」に進むのではなく、「デモノパレス」を遊んでルールに慣れるのもありかと思います。
ルールの変更も大きな変更はないので、すぐに対応ができるでしょう。
キャラクターレベルが6までの対応となるので、これから始められる方を誘うのにもにも優しい設計となっています。
レベルの上限が決まっているので、データ類の参照が限定されます。
データやスキルに慣れるには、いい塩梅です。
シナリオ作成は要らない設計
「デモノパレス」は、魔王宮殿を探索するのを楽しむ設計となっています。
そのため、魔王宮殿をランダムに生成するルールがシナリオの中核です。
そう、シナリオが要らない楽ちん仕様なのです。
プレイが円滑に進むように、最初の2本は決まっており、チュートリアル要素が盛り込まれています。
これは、ゲームマスターには朗報です。
サイコロを振れば、ゲームが勝手に進行します。
もっと言えば、ゲームマスターが居なくてもセッションができるのです。
もう、ゲームブック感覚。
『SW』では、ゲームマスターが不在でもゲームができる環境が整備されてきています。
できる限り遊べる環境やルールがあるのは、ゲームを続けていくには必要な要素ですね。
ゲームマスターの負担も少ないのが「デモノパレス」です。
ランダム要素は転用できる
魔王宮殿をランダムに生成するための、それぞれのパーツは自作のシナリオにも流用できます。
都市やダンジョンの地図を設計した後に、配置する建物が決まっていない時の参考にできます。
ダウンロードできるマップを自作シナリオのダンジョンなどに利用することもできます。
十分なデータがそろってきたので、そろそろ『SW』でもシナリオを作る際のパーツ類を集めた本が発売してもいいような気がします。
他のTRPGシステムのシナリオ作成にも役立つでしょう。
おわりに
「デモノパレス」は、セッションを手軽に楽しむ最良の拡張ルールブックの1冊と言えます。
ルール変更が少ないので、古参プレイヤーも納得の1冊となるでしょう。
