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問題Ⅱ-2の対策法:建設部門「建設環境」~技術士第二次試験~

技術士第二次試験「選択問題Ⅱ-2」の対策法について、建設部門の「建設環境」科目を対象として以下に私見を述べます。

【1】 注意事項

・100点の答えにはなりません
・60点を目指すヒントとして捉えてください
★あくまでも、自力で考えることを忘れないでください。


【2】 問題Ⅱ-2の過去問題

 「日本技術士会」HPに公表されていますので、上記リンクより参照してください。

【3】 過去問題の傾向の整理

3.1 過去問題の「テーマ」(△△△を○○○する or させる)

 過去問題の「テーマ」(△△△を○○○する or させる)は、非常に多岐にわたっている。H25年~R05年の問題Ⅱ-2の各テーマを以下に記載する。

 このテーマでは、後述3.2~3.4節に示す設問(1)~(3)の標準問題文に解答できるように、過去問題文を変更した。

 なお、R01年の試験制度改正前後で各問題のテーマの整理を区分する。

 3.1.1 H25~H30年(試験制度改正前)

1)H25(2013):Ⅱ-2-1
 
ある建設事業によって環境への影響が懸念される区域内に希少種が生育・生息している。あなたは建設環境の技術士として、工事実施に伴う希少種に対する影響を予測し、環境保全措置を検討する。
 なお、建設事業と希少種を1種想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

2)H25(2013):Ⅱ-2-2
 
工事による生活環境への影響が懸念される建設事業において、影響についての調査・予測、環境保全措置の検討を行う。
 なお、建設事業の内容、及びその建設事業が実施される地域の状況を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

3)H26(2014):Ⅱ-2-1
 山間部を事業実施想定区域とするある建設事業が計画されており、あなたは、この事業に係る計画段階配慮書手続を実施することとなった。
 なお、建設事業及び、当該事業に関し調査、予測、評価を行う計画段階配慮事項 ( 本問題では、事業完了後の環境影響に係る事項とする。) のうち特に重要と思われるもの1つ想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

4)H26(2014):Ⅱ-2-2
 
公共工事の実施に当たって、自然由来の土壌汚染が確認された。これを踏まえ、当該工事における土壌汚染対策の責任者として業務を推進する。
 なお、事業概要と立地条件及び具体的な土壌汚染の内容を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

5)H27(2015):Ⅱ-2-1
 
近年、外来種の拡大が自然環境や人間社会に影響を与えているとの課題がある。この背景を踏まえ、あなたが建設事業の責任者として外来種対策を踏まえた業務を推進する。
 なお、外来種と建設事業を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

6)H27(2015):Ⅱ-2-2
 
「環境影響評価法」に定める第一種事業にあたる建設事業が計画されており、工事中の環境影響が懸念されている。この工事中の影響に関する調査・予測及び環境保全措置の検討を行う。( 本問題では、工事中の環境影響に係る事項とする。)
 なお、建設事業の概要と、その事業が実施される地域の状況を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

7)H28(2016):Ⅱ-2-1
 
山間部において環境影響評価法に定める第一種事業に当たる建設事業が計画されており、あなたは担当者として、この事業に関する方法書以降の手続に係る環境影響評価を行うこととなった。
 なお、建設事業の概要・規模、その事業が実施される地域の状況、及びこの建設事業による環境影響を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

8)H28(2016):Ⅱ-2-2
 
地球温暖化を緩和するため都市レベルで低炭素まちづくりに関する計画を策定することとなり、この計画策定の担当者として業務を進める。

9)H29(2017):Ⅱ-2-1
 
環境影響評価法に定める第一種事業に当たる建設事業が計画されており、あなたは担当者として、この事業に関する方法書以降の手続に係る環境影響評価を行うこととなった。なお、環境保全措置については複数案の比較を通 じて検討した結果、回避、低減、代償の措置が取られることとなった。
 なお、建設事業の概要と、その事業が実施される地域の状況を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

10)H29(2017):Ⅱ-2-2
 
歴史的建造物が残されている地方都市の中心市街地において、その建造物を地域固有の景観資源として活用したまちづくりに取り組むこととなった。なお、歴史的建造物と、その建造物が置かれている状況を想定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

11)H30(2018):Ⅱ-2-1
 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる道路事業が計画されており、計画段階環境配慮書 ( 以下、「配慮書」という ) の手続きを行う必要がある。あなたは配慮書作成の責任者として手続きを行う。なお、計画段階配慮事項として「生態系」を選定した上で、各設問の標準問題文に対し解答せよ。

12)H30(2018):Ⅱ-2-2
 
環境影響評価法に定める第一種事業に当たる風力発電所の建設事業が計画されている。対象事業実施区域近傍には集落や、自然公園が存在している。  
 これらの状況を踏まえ、本事業における、環境への影響に関する調査・予測及び保全措置の検討を行う。なお、本問題では、供用時の環境影響に係る事項を対象とする。

 3.1.2 R01~R05年:(試験制度改正後)

1)R01(2019):Ⅱ-2-1
 ある集落の近くで、環境影響評価法や地方公共団体の環境影響評価に関する条例の対象とならない建造物を新設することになった。しかし、地域住民の信頼や同意を得る必要があると考え、事業者として自主的に環境影響評価を行うことなり、この評価の担当責任者として業務を行う。
 設問(1)では、建造物を設置環境と合わせて想定し、 環境影響に関することとして、標準問題文に対し解答せよ。

2)R01(2019):Ⅱ-2-2
 ある環境を改善する事業において、事業効果の評価を行う必要が生じた。ア ンケートを活用した適切な手法によって、環境整備による効果を便益として計測する業務を担当責任者として進める。
 設問(1)では、具体的な便益計測手法を選定する上で、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(2)では、選定した具体的な便益計測手法に基づいた上で、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(3)では、標準問題文内の関係者として「アンケート回答者」を含めて解答せよ。

3)R02(2020):Ⅱ-2-1
 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる海域の公有水面埋立事業が計画されている。対象事業実施区域近傍には、自然干潟や藻場が存在しているものとする。本事業における工事の実施、及び埋立地の存在に係る環境影響評価について、方法書以降の手続に係る環境への影響に関する調査・予測及び保全措置の検討を担当責任者として進める。
 設問(1)では、この事業が干潟・ 藻場に与える環境影響に関することとして、標準問題文に対し解答せよ。  
 設問(2)では、方法書以降の手続に沿った上で、標準問題文に対し解答せよ。

4)R02(2020):Ⅱ-2-2
 平成30年7月豪雨や令和元年東日本台風による大規模災害など、近年我が国では、大規模な水害・土砂災害が全国各地で毎年のように発生している。このような大規模な災害が発生した場合、再度災害防止を目的とした復旧対策が進められることとなるが、事業の実施によって地域の自然環境が影響を受ける恐れがある。
 これを踏まえ、大規模な水害・土砂災害後の復旧対策に建設環境を専門とする技術者の立場で関わる場合を想定し、大規模な災害後の復旧対策の計画を策定する。
 設問(2)では、大規模な災害後の復旧対策の計画段階から維持管理段階までの間に関することとして、標準問題文に対し解答せよ。

5)R03(2021):Ⅱ-2-1
 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる新幹線事業が計画されている。本事業における環境影響評価について、方法書以降の手続に係る環境への影響に関する調査・予測の検討を担当者として進める。
 設問(1)では、この事業における 「工事の実施」 及び 「土地又は工作物の存在・供用」に係る環境影響に関することとして、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(2)では、方法書以降の手続に沿った上で、標準問題文に対し解答せよ。

6)R03(2021):Ⅱ-2-2
 建設工事において土地の形質の変更 ( 土壌の掘削等 ) を行う場合、その土地の地盤内に存在していた自然由来重金属、揮発性有機化合物、油類、廃棄物混じり土、ダイオキシン ( 以下、「有害物質等」という ) 等による土壌汚染及び地下水汚染 ( 以下、「地盤汚染」という ) に遭遇する可能性がある。地盤汚染に遭遇した場合には、建設工事により有害物質等を含有する土壌の巻き上げや地下水への有害物質等の混入による影響が生じないよう汚染の除去、汚染の拡散の防止その他の措置 ( 以下、「汚染の除去等の措置」という ) が必要となる場合がある。
 これらの状況を踏まえ、担当責任者として地盤汚染に関する調査や、地盤汚染に遭遇した場合に汚染の除去等の措置を検討する。
 設問(1)では、建設工事において大規模な土地の形質の変更を行うに当たり、地盤汚染に由来する環境影響をできる限り回避又は低減することとして、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(2)では、地盤汚染に遭遇した場合に、汚染の除去等の措置を検討する上で、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(3)では、「テーマ」を汚染の除去等の措置を講じることとして、標準問題文に対し解答せよ。

7)R04(2022):Ⅱ-2-1
 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる事業の方法書作成において、環境要素の区分の1つである水環境に係る部分の作成業務の担当責任者として業務を進める。
 設問(1)では、対象事業を1つ想定し、環境影響評価の項目を選定する上で、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(2)では、標準問題文を「前問(1)で想定した対象事業に係る水環境の環境影響評価の項目を各事業に係る主務省令で示される参考項目の中から1つ選定し、選定した環境影響評価の項目に係る環境影響評価の手法の選定の手順を列挙して、 それぞれの手法の選定ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。」におきかえて解答せよ。

8)R04(2022):Ⅱ-2-2
 ある建設事業の事業着手に当たって、あなたは環境保全に関する責任者となった。当該事業では、環境影響評価法に基づく環境影響評価の際、対象事業実施区域近傍に希少な猛禽類が生息することが判明したことから、事業の実施時に環境保全措置を実施することとされている。また、この環境保全措置の効果に係る知見が不十分であることから、環境保全措置に関する事後調査を行うことが評価書に記載されている。
 この事業の実施において、猛禽類に対する環境保全措置を実施し、環境影響評価法に定める事後調査及び環境保全措置等に係る報告書の作成・公表を行う。
 なお、この問いにおける 「事後調査」 とは、環境影響評価法に定める「事後調査」であり、環境保全措置実施後の調査だけでなく評価書公告後に行う調査を指しており、環境保全措置の実施前、実施中、実施後の調査全体を指すものであることに注意すること。
 設問(1)では、「テーマ」を当該事業において環境影響評価書に記載された、猛禽類に対する環境保全措置及び事後調査を実施しすることとして、標準問題文に対し解答せよ。

9)R05(2023):Ⅱ-2-1
 環境影響評価法に定める第一種事業に該当する鉄道事業 ( 地上部 ) が、ある自然豊かな地域で計画されている。
 本事業における環境影響評価のうち、陸生の動植物及び陸域生態系に関する環境影響評価について、方法書の作成から準備書の作成までを担当責任者として進める。
 設問(1)では、「テーマ」を方法書の作成までとして、標準問題文に対し解答せよ。
 設問(2)及び(3)では、「テーマ」を方法書の作成から準備書の作成までとして、標準問題文に対し解答せよ。

10)R05(2023):Ⅱ-2-2
 平成27年の「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正では、「生物の多様性及び生産性が確保されていること等その有する多面的価値及び機能が最大限に発揮された豊かな海とする」ことが盛り込まれた。
 このような動向を踏まえつつ、閉鎖性海域において、「豊かな海」を目指した海の再生計画を策定することとなり、この業務を担当責任者として進める。

 3.1.3 「テーマ」設定の有効性

 これらの「テーマ」(△△△を○○○する or させる)を参考に、「建設環境」科目に関する各受験生の経験業務または最近のトピックを抽出することが、R06年以降の想定問題作成に有効と考える。

3.2 設問(1)の傾向・対策 ~標準問題文の設定~

 R01年以降、設問(1)~(3)の問題文は、部門・科目により違いがあるものの、おおむね統一されている。「建設環境」科目のR01年以降の設問(1)では、年度及び問題番号によって多少異なるものの、以下の問題文でほぼ共通である。

★「テーマ」(△△△を○○○する or させる)を進めるに当たって、調査、 検討すべき事項とその内容について説明せよ。

 R06年以降の設問(1)は、上記問題文をベースとして出題されると考え、後述4節の標準問題文として設定する。

3.3 設問(2)の傾向・対策 ~標準問題文の設定~

 R01以降、「建設環境」科目の設問(2)は、年度及び問題番号によって多少異なるものの、以下の問題文でほぼ共通である。

★「テーマ」を進める手順を列挙して、 それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。

 R06年以降の設問(2)は、上記問題文をベースとして出題されると考え、後述4節の標準問題文として設定する。

3.4 設問(3)の傾向・対策 ~標準問題文の設定~

 R01以降、「建設環境」科目の設問(3)は、以下の問題文でほぼ共通である。

★「テーマ」を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

 R06年以降の設問(3)は、上記問題文をベースとして出題されると考え、後述4節の標準問題文として設定する。

【4】 問題Ⅱ-2対策

 「建設環境」科目の問題Ⅱ-2対策として、前述した内容を踏まえ、以下に示す3つのレベルに対応する想定問題を作成し、その問題への解答論文の作成を提案する。さらに、本対策では既技術士等に添削を受けることで、解答の質を上げられると考える。
 なお、各レベルの課題文{設問(1)より手前の問題文}は、受験生各自で設定してください。

4.1 レベル1

 「テーマ」(△△△を○○○する or させる)として、R01~R05年過去問題の課題文{3.1.2節 参照}のいずれかを選択し、以下の(1)~(3)の各設問に解答せよ。

(1)「テーマ」(△△△を○○○する or させる)を進めるに当たって、調査、 検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)「テーマ」を進める手順を列挙して、 それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。
(3)「テーマ」を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

4.2 レベル2

 「テーマ」(△△△を○○○する or させる)として、H25~H30年過去問題の課題文{3.1.1節 参照}のいずれかを選択し、以下の(1)~(3)の各設問に解答せよ。

(1)「テーマ」(△△△を○○○する or させる)を進めるに当たって、調査、 検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)「テーマ」を進める手順を列挙して、 それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。
(3)「テーマ」を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

4.3 レベル3

 「テーマ」(△△△を○○○する or させる)として、「建設環境」科目に関する各受験生の経験業務または最近のトピックを1つ挙げ、以下の(1)~(3)の各設問に解答せよ。

(1)「テーマ」(△△△を○○○する or させる)を進めるに当たって、調査、 検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)「テーマ」を進める手順を列挙して、 それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。
(3)「テーマ」を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

【5】 添削を受け付けております!

添削は本記事の練習問題に限らず、
過去問題に対する解答論文でも受け付けております。👇👇👇


おわり


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小泉士郎🍷技術士【総監/建設】|令和源氏日記(4言語発信)不条理を生き抜く戦略 🌸チップのご支援、本当にありがとうございます👨‍💼小泉士郎です🌳いただいたご厚意は学びや発信活動の糧として、大切に使わせていただきます。📘noteでは技術士試験対策の情報に加え、セルフケアや心に寄り添う言葉も日々綴っています。🌻温かく見守っていただけたら幸いです🐱✨