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技術士|R07口頭試験|模擬問題・模範解答例【0904建設部門:河川、砂防及び海岸・海洋】👨‍💻40代前半・中堅技術者


※ 本記事全体の「概要」は、上記「目次」をご参照ください。


本記事の「模擬問題」は、下記の経歴の受験生さんを想定しています。

  • 年代・属性

    • 40代前半、男性。地方国立大の土木系卒。家族持ち。

  • 職業

    • 中規模建設コンサルタント会社(河川・砂防グループ)勤務の主任クラス。

    • 実務経験18年程度。

  • 役職・立場

    • 係長相当。

    • プロジェクトの実務リーダーで、若手指導も任されているが、部門運営の最終責任者ではない中堅層。

  • 実務分野

    • 河川改修計画、堤防・護岸設計、遊水地や調節池の計画・設計

    • 内水対策、豪雨時の浸水解析、ハザードマップ作成

    • 近年は砂防堰堤や土石流対策の検討にも関与し、流域全体の治水を意識した業務が増加

  • 受験歴・特徴

    • 30代前半から技術士を受験し、筆記試験に4〜5回連続で不合格。

    • 仕事の繁忙期と試験時期が重なり、勉強時間の確保や答案の仕上げに毎年苦労してきた。

    • 近年は会社の技術評価や昇進要件に「技術士取得」が明記され、プレッシャーが増大。

    • 昨年から答案添削や模試を活用し、論理構成と具体事例の書き方を徹底的に修正した結果、令和7年度にようやく筆記合格。

  • 口頭試験への心境

    • 「実務経験には自信があるが、質問にうまく答えられるか不安」というコミュニケーション面の心配が大きい。

    • 想定問答を自分でノート化し、同僚に模擬面接を依頼するなど、準備はコツコツ型。

    • 技術者倫理やリスクコミュニケーションの質問を特に意識して対策している。



I. コミュニケーション及びリーダーシップ(12問)


(評価項目)
 業務遂行における多様な関係者との明確かつ効果的な意思疎通、利害調整、明確なデザインと現場感覚に基づいた牽引力


1. 若手指導と技術者倫理

  • 模擬問題

    • 18年の実務経験を持つ主任技術者として、あなたが指導する若手技術者に対し、技術者倫理の重要性をどのように伝え、意識づけを行っていますか。具体的な事例を交えて説明してください。

  • 模範解答例

    • 日常のOJTを通じて、「データの客観性」と「正直さ」の重要性を説いています。

    • 具体的には、浸水解析業務において、入力データや境界条件の設定根拠を曖昧にせず、必ず記録に残すよう指導しました。

    • 「発注者の意向であっても、技術的に誤ったデータを採用してはならない、それが公衆の安全に関わるからだ」と伝え、技術者としての誇りと責任感を持たせるよう意識づけを行っています。


2. 利害調整(外部)

  • 模擬問題

    • 遊水地や調節池の計画・設計業務において、用地取得や住民理解を得るために、地権者や地域住民といった多様な関係者との間で、どのような利害調整を行い、合意形成を図りましたか。

  • 模範解答例

    • 遊水地計画において、水没範囲に含まれる耕作地の地権者様に対し、粘り強く対話を行いました。

    • 専門用語を使わず、3Dパースや浸水シミュレーション動画を用いて、事業の必要性と治水効果を視覚的に説明しました。

    • 同時に、営農への影響を最小限にするための代替案や、平常時の多目的利用(公園化など)による地域メリットを提示し、一方的な説得ではなく「納得感のある合意」形成に努めました。


3. リーダーシップとデザイン

  • 模擬問題

    • プロジェクトの実務リーダーとして、河川改修計画を進める際に、あなたの考える「明確なデザインと現場感覚」をどのように業務に反映させ、チームを牽引しましたか。

  • 模範解答例

    • 机上の計算だけでなく、「現場の履歴」を重視した計画(デザイン)を明確に掲げました。

    • 過去の災害痕跡や旧河道の状況をチーム全員で現地踏査し、現場の肌感覚を共有した上で設計方針を決定しました。

    • 意見が割れた際は、リーダーとして「流域全体の安全性確保」という最終目標に立ち返り、現場で得た事実に基づいて判断を下すことで、チームの方向性を統一し牽引しました。


4. リスクコミュニケーション(専門分野)

  • 模擬問題

    • 豪雨時の浸水解析に基づいたハザードマップ作成業務において、住民に対して「リスク」をどのように分かりやすく、かつ過度に不安を煽らないように効果的に意思疎通を図りましたか。特に工夫した点を教えてください。

  • 模範解答例

    • 「想定最大規模」の浸水深を示す際、単に危険性を強調するのではなく、「逃げ遅れゼロ」のための情報提供であることを前提に説明しました。

    • 数値だけでなく、「大人の腰の高さ」「2階の軒下」といった生活実感の湧く表現を用い、ピクトグラムを多用したマップを作成しました。

    • 住民説明会では、リスク情報とセットで具体的な避難ルートやタイミング(マイ・タイムライン)の作成支援を行い、不安を「具体的な行動計画」へ昇華させるよう努めました。


5. 文書によるコミュニケーション

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