【中学生が『技術士』へインタビュー】21総合技術監理部門 ♯5|R02_Ⅰ-2
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このインタビューは、
R02年度「21総合技術監理部門」必須問題Ⅰ-2を基にして構成しています。
😉登場人物紹介(👧👦👩💼)
👧美咲:
「ふん、生徒会副会長の美咲よ。来年の生徒会長はアタシのもの! 理科の成績は常にトップ。街づくりにも興味津々。翔太なんかに負けないんだから!」
(キリッ)
👦翔太:
「えっと、生徒会副会長の翔太です。美咲にはちょっと…言い負かされちゃうけど、心の中では負けてないぞ! 将来は何かカッコイイものづくりがしたいな…。」
(ボソッ)
👩💼波多野さん:
「こんにちは、波多野です。道路をつくる技術士として、皆さんの生活を支える仕事をしています。難しいことを分かりやすく説明するのが得意…たぶん(笑)。今日はよろしくお願いしますね!」
(にっこり)
🎤インタビュー開始!
👧美咲:
「波多野さん、今日はよろしくお願いします! 生徒会副会長の美咲です。色々質問させてくださいね!」
(やる気満々!)
👦翔太:
「あ、あの、翔太です。よろしくお願いします! 今日は色々と教えてください!」
(ちょっと緊張気味…)
👩💼波多野さん:
「美咲さん、翔太さん、ようこそ! 今日は技術士の仕事について、楽しくお話ししましょう。リラックスして、何でも聞いてくださいね。」
(笑顔で迎える)
📝R02年度「21総合技術監理部門」必須問題Ⅰ-2
昨年(令和元年)、我が国は多くの自然災害に見舞われた。そこで、将来の自然災害によるリスクに対して、個々の事業場において事前にどのような対応策をとっておくことが有効か、総合技術監理の観点から考えてみたい。以下の(1)~(3)の問いにしたがい、次のような枠組で考察せよ。下線(ここでは「 」書きで表示する)が引かれた用語の具体的な意味等については、問いの中で説明する。
まずあなたがこれまでに経験したことのある、あるいはよく知っている「事業場」を1つ取り上げ、その事業場に将来甚大な被害を及ぼす可能性のある「異常な自然現象」を1つ選ぶ。その異常な自然現象により事業場にもたらされる可能性のある被害を3つ挙げ、それぞれに備えた事前の「対策」について、既にとられている対策の現況を述べ、さらに今後追加してとるとよいと思われる対策を1つ又は2つ挙げる。最後に、それらの追加対策の実施の優先順位を含めた実施計画について総合技術監理の視点から検討し、提案する。ここでいう総合技術監理の視点とは「業務全体を俯瞰し、経済性管理、安全管理、人的資源管理、情報管理、社会環境管理に関する総合的な分析、評価に基づいて、最適な企画、計画、実施、対応等を行う。」立場からの視点をいう。
論文の記述に当たっては、被害や対策が事業場にとって特徴的で、かつその説明が専門分野外の人(例えば専門が異なる総合技術監理部門の技術士)にも分かりやすいものであるよう留意されたい。書かれた論文を評価する際、そのような工夫・配慮がなされているかどうかを含め、視点の広さ、記述の明確さと論理的なつながり、そして論文全体のまとまりを重視する。
(1)あなたがこれまで経験したことのある、あるいはよく知っている事業場を1つ選び、それについて次の①~③に沿って説明せよ。ここで「事業場」とは、工場、工事現場、農場、事務所、研究所、公共建築物等のように、1つの場所において事業が行われている場を指し、複数の区域にまたがるものは除くこととする。例えば、1つの工場、1つの支店店舗、などは事業場としてよいが、県内にあるすべての工場、複数の支店店舗、といったものは事業場とはみなさない。
(問い(1)については、答案用紙1枚以内にまとめよ。)
①事業場の名称を記せ。
②その事業場で行われている事業の目的及び創出している成果物(製品、構造物、サービス、技術、政策等)を記せ。
③その事業場の概要を記せ。ここには問い(2)で記述する被害と対策の特徴を理解するのに必要な事項(例えば事業場の規模や特徴、現状など)を含めること。
(2)問い(1)で取り上げた事業場に対して、将来、「甚大」な被害を及ぼす可能性のある異常な自然現象を1つ選び、それによる「主要」な被害やそれらに備えた対策について、次の①、②に沿って示せ。ここでの「異常な自然現象」としては、暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、又は台風のようにそれらが複合したもの、とする。
感染症の流行は、ここでの異常な自然現象には含めない。
(問い(2)については、答案用紙を替えた上で、答案用紙3枚以内にまとめよ。)
①取り上げる異常な自然現象を記し、そこで想定している脅威の程度を示すために、それによりもたらされることが予想される事業場の周辺地域における被害状況について記せ。
②この異常な自然現象により事業場が受ける可能性のある「主要」な被害を3つ挙げ、その内容を説明し、それぞれの被害の影響を軽減するための「事前の備え」として、(ⅰ)既にとられている対策の現況を述べ、また(ⅱ)今後追加するとよいと思われる対策を、1つ又は2つ挙げよ。(ⅰ)では、対策は複数あってもよいし、また対策がなされていなければその理由を記せ。また(ⅱ)では、その対策の説明と効果についても記すこと。
なおここで取り上げる「被害」には、事業場が直接被る物理的な被害のみならず、より広く、事業場が受ける人的被害や業務上の被害を含んでもよいものとする。ただしそれに対する「対策」は、事業場が自主的に行うことができるものに限る。例えば大雨により近隣の河川が氾濫し工場の周辺道路が寸断され、サプライチェーンが途絶えるといったように、異常な自然現象によりインフラがダメージを受けその影響が工場の業務に大きな影響を及ぼすようなものを被害として取り上げてよい。ただし国などが行うべき道路や堤防の改修などは、ここでの工場の自主的対策には含めない。
被害にはA、B、Cのラベルを順につける。そして例えば被害Aに対する対策の現況にはA0というラベルを付し、追加する対策にはA1、A2というラベルを付す。「これらの被害と対策は次の書式にしたがって示すこと。」
被害対策の書式:
A:○○○○・・・(「停電」、「床上浸水による電気設備の故障」など、1番目の被害とその説明)
A0:○○○○・・・(被害Aの影響を軽減するために既にとられている対策の現況)
A1:○○○○・・・(被害Aの影響を軽減するための追加の対策1及びその効果の説明)
(A2:○○○○・・・(被害Aの影響を軽減するための追加の対策2及びその効果の説明))
B:○○○○・・・(2番目の被害とその説明)
B0:○○○○・・・(被害Bの影響を軽減するために既にとられている対策の現況)
(3)将来の被害の発生に備え、事前にとっておくべき対策の実施計画を立てるに当たっては、想定した被害の発生可能性に加えて、事業場を運営する主体における予算等のさまざまな制約も踏まえて検討する必要がある。問い(2)で、「追加するとよいと思われる対策」として挙げた対策の実施の優先順位を含めた実施計画について、総合技術監理の視点から検討し、提案せよ。また、そのような優先順位とした理由も述べること。なお解答の中で被害や対策を引用するときは「A」や「A1」というラベルのみを示せばよく、「被害A:○○○」や「対策A1:〇〇〇」などと詳しく引用する必要はない。
(問い(3)については、答案用紙を替えた上で、答案用紙1枚以内にまとめよ。)
🌎問題文の前提1:災害大国日本!事業場の事前対策って?
[1] 😥自然災害が多い日本…
👧美咲:
「あの、問題文の最初に『昨年(令和元年)、我が国は多くの自然災害に見舞われた』って書いてありますけど、なんでこんなに日本って災害が多いんですか?」
👩💼波多野さん:
「良い質問ですね、美咲さん。日本は地理的に、いくつかの自然災害が起こりやすい条件が重なっているんです。
まず、日本列島は4つのプレートがぶつかり合う場所に位置しているので、地震や火山活動が活発なんです。
それに、周りを海に囲まれているので、台風や豪雨の影響も受けやすい。
さらに、急峻な地形が多いので、土砂災害も起こりやすいんです。」
👦翔太:
「プレートって何ですか? 急峻って何ですか?」
👩💼波多野さん:
「翔太さん、ナイス質問!
プレートっていうのは、地球の表面を覆っている、巨大な岩盤のことです。それが少しずつ動いていて、ぶつかったり、こすれたりすることで、地震が起こるんです。
急峻っていうのは、傾斜が急な地形のこと。山とか崖とか、そういう場所は雨が降ると土砂崩れが起きやすいんです。」
👧美咲:
「なるほど! だから日本は災害が多いんですね。
それで、問題文には『個々の事業場において事前にどのような対応策をとっておくことが有効か』って書いてありますけど、事業場って具体的にどんな場所を指すんですか?」
👩💼波多野さん:
「美咲さん、するどいですね!
事業場っていうのは、工場、工事現場、農場、事務所、研究所、公共建築物など、事業が行われている場所のことです。会社とか学校とか、普段みんなが活動している場所も含まれると考えて大丈夫ですよ。」
[2] 🚧事前の対策が大切!
👦翔太:
「事前に対応策をとっておくことが有効って書いてありますけど、どうして事前に備えておくことが大切なんですか?」
👩💼波多野さん:
「翔太さん、とても重要なポイントですね。
災害が起きてから慌てて対策を始めるのでは、どうしても遅れてしまいます。事前にリスクを把握し、対策を講じておくことで、被害を最小限に抑えることができるんです。
それに、事業を中断する期間を短くしたり、従業員の安全を確保したりすることにも繋がります。」
👧美咲:
「つまり、事前に備えておくことで、被害を小さくできるし、早く復旧できるってことですね! さすが、波多野さん、分かりやすい説明ありがとうございます!」
👩💼波多野さん:
「どういたしまして。美咲さん、翔太さん、積極的に質問してくれて嬉しいです。この調子で、どんどん疑問を解決していきましょう!」
🌎問題文の前提2:事業場と異常な自然現象を選んで、対策を考えよう!
[1] 🏢事業場を選ぶってどういうこと?
👧美咲:
「問題文に『あなたがこれまでに経験したことのある、あるいはよく知っている「事業場」を1つ取り上げ』って書いてありますけど、どんな事業場を選んだらいいんですか? 具体例とかありますか?」
👩💼波多野さん:
「良い質問ですね。例えば、皆さんの学校、近所の工場、よく行くお店、おじいちゃんやおばあちゃんの家が農家なら農場、など身近な場所をイメージすると良いでしょう。自分がどんな場所で、どんな活動が行われているのか、ある程度知っている場所を選ぶのがおすすめです。」
👦翔太:
「なるほど! 自分の知っている場所なら、災害が起きたときにどんな被害が起こりそうか想像しやすいですね。」
👩💼波多野さん:
「その通りです、翔太さん! 想像しやすい場所を選ぶことで、具体的な対策も考えやすくなります。」
[2] 🌪️異常な自然現象って何?
👧美咲:
「『その事業場に将来甚大な被害を及ぼす可能性のある「異常な自然現象」を1つ選ぶ』ってありますけど、異常な自然現象って具体的にどんなものですか?」
👩💼波多野さん:
「問題文にも書いてある通り、異常な自然現象としては、暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、台風などがあります。自分の選んだ事業場に、どんな自然現象が一番影響を与えそうか、考えてみましょう。」
👦翔太:
「僕の家の近くの工場は、海に近いから、津波が心配だな。美咲の家の近くの学校は、山の上にあるから、土砂崩れとかが危ないかも。」
👧美咲:
「確かに! 事業場の場所によって、気をつけなきゃいけない自然現象が違うんですね。」
[3] 🛡️対策を考えるって難しい?
👧美咲:
「『それぞれに備えた事前の「対策」について、既にとられている対策の現況を述べ、さらに今後追加してとるとよいと思われる対策を1つ又は2つ挙げる』って書いてありますけど、対策ってどうやって考えればいいんですか? 何をすればいいのか全然イメージできない…」
👩💼波多野さん:
「難しく考えずに、まずは『もし〇〇が起きたら、どんなことが困るか』を想像してみましょう。
例えば、停電したら、どうなるでしょう? 水が止まったら、どうなるでしょう? 道が通れなくなったら、どうなるでしょう?
そうやって困ることをリストアップしたら、それに対してどんな対策ができるかを考えます。」
👦翔太:
「なるほど! 困ることを先に考えるんですね。それなら、僕にもできそう!」
👩💼波多野さん:
「そうです! そして、既にとられている対策がないか調べて、足りない部分を補うような対策を考えると良いでしょう。」
[4] 👓総合技術監理の視点って?
👧美咲:
「最後に『総合技術監理の視点から検討し、提案する』って書いてありますけど、総合技術監理って何ですか? 全然わかりません!」
👩💼波多野さん:
「総合技術監理とは、簡単に言うと『色々なことを総合的に考えて、一番良い方法を見つける』ことです。
例えば、災害対策を考えるときには、お金はどれくらいかかるか、安全かどうか、環境に優しいか、など色々な角度から検討する必要があります。
問題文にも書いてある通り、経済性管理、安全管理、人的資源管理、情報管理、社会環境管理に関する総合的な分析、評価に基づいて、最適な企画、計画、実施、対応等を行うことが求められます。」
👦翔太:
「色々なことを考えるって大変そうだけど、一番良い方法を見つけるためには、必要なことなんですね!」
👩💼波多野さん:
「その通りです! 総合技術監理の視点を持つことで、より効果的な対策を立てることができるんです。」
🌎問題文の前提3:専門外の人にも伝わるように説明するには?
[1] 🗣️分かりやすい説明ってどうすればいいの?
👧美咲:
「問題文に『被害や対策が事業場にとって特徴的で、かつその説明が専門分野外の人にも分かりやすいものであるよう留意されたい』って書いてありますけど、専門分野外の人にも分かりやすく説明するって、具体的にどうすればいいんですか?」
👩💼波多野さん:
「良い質問ですね。専門用語を避けて、誰でも知っている言葉を使うように心がけましょう。
例えば、『浸水』という言葉の代わりに、『水につかる』という言葉を使うとかね。そして、図やイラスト、写真などを活用すると、より分かりやすくなります。」
👦翔太:
「例え話を使うのも良いかもしれませんね。例えば、『地震対策は、家の柱を強くするのと同じように大切です』みたいに。」
👩💼波多野さん:
「素晴らしいですね、翔太さん! 例え話を使うことで、相手はイメージしやすくなります。そして、説明するときは、順番に、論理的に話すように心がけましょう。」
[2] 🤔視点の広さってどういうこと?
👧美咲:
「『視点の広さ』って書いてありますけど、どういうことですか? いろんな方向から見ればいいんですか?」
👩💼波多野さん:
「そうですね。一つの問題に対して、いろいろな角度から考えることが大切です。
例えば、災害対策を考えるときには、技術的な面だけでなく、お金のこと、法律のこと、地域社会への影響なども考える必要があります。」
👦翔太:
「一つのことだけじゃなくて、周りのことにも目を向けるってことですね。」
👩💼波多野さん:
「その通りです! 周りの状況をよく見て、広い視野で考えることが、良い解決策を見つけるための第一歩です。」
[3] ✍️記述の明確さ、論理的なつながり、まとまりって?
👧美咲:
「『記述の明確さと論理的なつながり、そして論文全体のまとまりを重視する』って書いてありますけど、具体的にどんなことに気をつければいいんですか?」
👩💼波多野さん:
「まず『記述の明確さ』ですが、これは、誰が読んでも意味がわかるように、はっきりと書くということです。
次に『論理的なつながり』ですが、これは、文章全体が、筋道が通っているように書くということです。
そして『論文全体のまとまり』ですが、これは、最初から最後まで、同じテーマについて書かれているということです。」
👦翔太:
「つまり、わかりやすく、順番に、同じことを書くってことですね!」
👩💼波多野さん:
「その通りです! 難しく考えずに、相手に伝えたいことを、丁寧に書くように心がけてください。」
✅(1)事業場を詳しく見てみよう!
[1] 🏢事業場の名前を決めよう!(道路技術者の場合)
👧美咲:
「波多野さんは道路の技術士さんですけど、もし波多野さんがこの問題に取り組むとしたら、どんな事業場を選びますか?」
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技術士|21総合技術監理部門【記述式論文問題】の対策『部屋』
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