技術士第一次試験『R04基礎科目』3群:解析に関するもの|全6問【解説】
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「問題文」
Ⅰ-3-1
x = xᵢ における導関数 df/dx の差分表現として、誤っているものはどれか。ただし、添え字 i は格子点を表すインデックス、格子幅を Δ とする。
① (fᵢ₊₁ ー fᵢ) / Δ
② (3fᵢ ー 4fᵢ₋₁ + fᵢ₋₂) / (2Δ)
③ (fᵢ₊₁ - fᵢ₋₁)/(2Δ)
④ (fᵢ₊₁ - 2fᵢ + fᵢ₋₁) / Δ²
⑤ (fᵢ - fᵢ₋₁) / Δ
「日本技術士会」HP
Ⅰ-3-2
3次元直交座標系における任意のベクトル a = (a₁, a₂, a₃) と b = (b₁, b₂, b₃) に対して必ずしも成立しない式はどれか。ただし a · b 及び a × b はそれぞれベクトル a と b の内積及び外積を表す。
① (a × b) · a = 0
② a × b = b × a
③ a · b = b · a
④ b · (a × b) = 0
⑤ a × a = 0
「日本技術士会」HP
Ⅰ-3-3
数値解析の精度を向上する方法として次のうち、最も不適切なものはどれか。
① 丸め誤差を小さくするために、計算機の浮動小数点演算を単精度から倍精度に変更した。
② 有限要素解析において、高次要素を用いて要素分割を行った。
③ 有限要素解析において、できるだけゆがんだ要素ができないように要素分割を行った。
④ Newton法などの反復計算において、反復回数が多いので収束判定条件を緩和した。
⑤ 有限要素解析において、解の変化が大きい領域の要素分割を細かくした。
「日本技術士会」HP
Ⅰ-3-4



「日本技術士会」HP
Ⅰ-3-5
モータの出力軸に慣性モーメントI[kg・m²] の円盤が取り付けられている。この円盤を時間T[s] の間に角速度 ω₁ [rad/s] から ω₂ [rad/s] (ω₂ > ω₁) に一定の角加速度 (ω₂ - ω₁) / T で増速するために必要なモータ出力軸のトルク τ [Nm] として適切なものはどれか。ただし、モータ出力軸の慣性モーメントは無視できるものとする。
① τ =I(ω₂ - ω₁)
② τ =I(ω₂ - ω₁)・T
③ τ =I(ω₂ - ω₁) / T
④ τ =I(ω₂² - ω₁²) / 2
⑤ τ =I(ω₂² - ω₁²)・T
「日本技術士会」HP
Ⅰ-3-6
図(a) に示すような上下に張力 T で張られた糸の中央に物体が取り付けられた系の振動を考える。糸の長さは 2L、物体の質量は m である。図(a)の拡大図に示すように、物体の横方向の変位を x とし、そのときの糸の傾きを θ とすると、復元力は 2T sin θ と表され、運動方程式よりこの系の固有振動数 fₐ を求めることができる。同様に、図(b) に示すような上下に張力 T で張られた長さ 4L の糸の中央に質量 2m の物体が取り付けられた系があり、この系の固有振動数を fᵦ とする。fₐ と fᵦ の比として適切なものはどれか。ただし、どちらの系でも、糸の質量、及び物体の大きさは無視できるものとする。また、物体の鉛直方向の変位はなく、振動している際の張力変動は無視することができ、変位 x と傾き θ は微小なものとみなしてよい。


「日本技術士会」HP
【正答・解説】
Ⅰ-3-1
正答は④ですこの問題は数値微分に関する問題です。コンピュータで関数の導関数(微分)を計算する際に使われる手法について問われています。
基本的な考え方
導関数の定義は、 f'(x) = lim[h→0] (f(x+h) - f(x)) / h
数値計算では、この極限を小さな有限の値 Δ で近似します。
各選択肢の解説
①と⑤:前進差分と後退差分
① (fᵢ₊₁ - fᵢ) / Δ:前進差分(forward difference)
⑤ (fᵢ - fᵢ₋₁) / Δ:後退差分(backward difference)
どちらも1次精度の近似で、導関数の近似として正しいです。
③:中心差分
(fᵢ₊₁ - fᵢ₋₁) / (2Δ):中心差分(central difference)
前後の点を使った2次精度の近似で、より精度が高い導関数の近似です。
②:高次の前進差分
(3fᵢ - 4fᵢ₋₁ + fᵢ₋₂) / (2Δ)
これは2次精度の前進差分公式で、導関数の近似として正しいです。
④が誤りの理由
(fᵢ₊₁ - 2fᵢ + fᵢ₋₁) / Δ²
この式は2階導関数(二次微分)の近似式です!
2階導関数 f''(x) の中心差分近似は: f''(x) ≈ (f(x+Δ) - 2f(x) + f(x-Δ)) / Δ²
分母が Δ² になっているのがポイントです。
1階導関数なら分母は Δ、2階導関数なら分母は Δ² になります。
まとめ
問題は「1階導関数 df/dx の差分表現」を問うているのに、④だけが2階導関数の公式になっているため、これが誤りです。
数値微分では、求めたい導関数の階数と公式の分母の Δ の次数が一致する必要があります。
Ⅰ-3-2
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技術士第一次試験『R04基礎・適性科目』全45問【解説】
①基礎科目:6問/記事 ✖ 5記事 =全30問 ②適性科目:全15問 👇 ①+②=全45問
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