技術士R07対策版|R01~R06【13森林部門】必須問題Ⅰ『解答論文例:12題』-解答骨子例付き-
👇 添削・相談について
過去問題に対して添削、試験に関する相談をご希望の方は、
下記受付フォームに必要事項を登録のうえ、
送信をお願いいたします。👇👇👇
📖 参考記事
▼ 本記事の旧版
▼ 全部門【必須問題Ⅰ】🔗全体リンク版🔗
🔽 以下、本記事の主内容
📅R01年度
R01_I-1「過去問題」
林業の成長産業化を進めていく上で、情報通信技術(ICT)を積極的に森林情報の整備や林業経営、木材流通に活用していくことが求められている。
(1)林業、林産業分野へのICTの導入に関して、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4)業務遂行において必要な要件を技術者の倫理、社会の持続可能性観点から述べよ。
R01_I-1 <解答骨子例>
1.林業へのICT導入の課題分析
〇技術的な課題
・データ収集・管理システムの構築
・センサー技術確立とリアルタイム情報共有
〇経済的な課題
・ICT導入に伴う初期投資
・運用コストと維持管理費用
〇人材の課題
・ICT技術に精通した人材の不足
・既存従事者向け教育・トレーニング機会の不足
〇社会的な課題
・地域社会との協力体制構築
・地域経済・慣行への影響とメリット共有
2.最重要課題と解決策の提示
〇最も重要と考える課題
・人材の不足
〇解決策1
・教育機関との連携による専門コース設置と次世代技術者育成
・既存林業従事者へのリスキリングプログラム提供
〇解決策2
・オンライン学習の推進による学習環境整備
・遠隔地従事者への最新技術学習機会提供
〇解決策3
・企業・自治体協力によるインターンシップ・研修プログラム充実
・現場での実践経験を通じた人材育成
3.解決策に伴う新たなリスクとその対策
〇ICT技術の導入に伴うセキュリティリスク
・データの漏洩やシステムのハッキング
・サイバー攻撃による被害
〇セキュリティ対策の強化
・データの暗号化やアクセス制限による不正アクセス防止
・セキュリティ対策最新動向の把握と適宜対応
〇人的な対策
・従業員のセキュリティ意識向上
・有事対応手順の明確化と迅速な対処準備
〇災害復旧計画(DRP)の策定
・データのバックアップとシステムの冗長化
・被害最小化と迅速復旧体制の確保
4.業務遂行に必要な要件
〇技術者の倫理
・正確で信頼性の高い情報提供
・環境保全に配慮した技術導入と持続可能な森林管理実現
〇社会の持続可能性の観点
・地域社会との共生
・地域社会の発展と調和したICT導入の推進
〇持続可能な森林管理のための要件
・再生可能な資源利用の推進
・長期的な視点での森林保全活動
R01_I-2「過去問題」
日本では、収益性の悪化などの理由により皆伐・再造林が進まず、結果として高齢級人工林が増加している現状にある。
(1)このことから考えられる負の影響を、技術者としてのあなたの専門的立場から多面的に述べよ。
(2)(1)で述べた影響から1つを取り上げ、複数の解決策を示せ。
(3)(2)で示した解決策によって新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4)(3)の対策を遂行するに当たって必要な要件を、技術者倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R01_I-2 <解答骨子例>
1.高齢級人工林の負の影響
〇森林の多様性の低下
・単一樹種高齢林増加による森林生態系多様性の喪失
・生態系サービス機能低下と災害リスクの高まり
〇森林の健全性の低下
・病害虫や風倒被害への脆弱化
・森林生産性低下と木材供給安定性の喪失
〇地域経済への影響
・木材市場価値低下と林業従事者収入の減少
・地域経済衰退と地域社会活力喪失のリスク
〇温室効果ガスの吸収能力の低下
・高齢木のCO2吸収能力低下と森林炭素固定機能の低下
・地球温暖化進行加速の可能性
2.森林の多様性低下の解決策
〇影響
・森林の多様性の低下
〇適切な間伐の実施
・森林内光環境改善と下層植生育促進
・多様な樹種生育環境整備による森林多様性回復
〇選択的伐採と再造林の組み合わせ
・健全木残置と老朽化木除去
・多様な樹種植栽による森林構造と機能の多様化
〇混交林の推進
・病害虫や気候変動への抵抗力強化
・生態系サービス提供能力向上と持続可能な森林経営への寄与
3.解決策による新たなリスクとその対策
〇間伐や選択的伐採を行う際のリスク
・作業中の人身事故や森林内環境破壊の懸念
・安全管理体制整備と作業者技術向上
〇再造林時の課題
・多様な樹種の苗木確保と適切な育成
・苗木供給体制強化と育成技術向上
〇混交林導入による問題の可能性
・樹種間の競争や成長差
・適切な樹種選定と成長バランスを考慮した植栽計画
4.対策遂行に必要な要件
〇技術者倫理
・科学的根拠に基づく判断と行動
・地域住民・利害関係者とのコミュニケーション
・透明性の高い意思決定
〇社会の持続可能性の観点
・長期的な視点での森林管理
・持続可能な林業経営実践と地域社会との協力体制構築
〇技術者自身の要件
・継続的な学習
・能力向上
📅R02年度
R02_I-1「過去問題」
人工林の半数が本格的な利用期を迎える中で、これら森林資源を循環利用することにより「林業の成長産業化」を実現することが重要な課題である。一方で、近年、台風等による豪雨や地震等により山地災害が頻発しており、これらへの早急な対応が求められている。
(1)上記のような様々な課題に迅速かつ的確に対応するためには、専門分野について充分な知識と技能を持った技術者の確保・育成が重要であるが、この点に関し、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示した解決策をすべて実行した上で生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R02_I-1 <解答骨子例>
1.技術者の確保と育成における課題の抽出
〇観点1:人材不足
・森林管理・災害対応技術者の不足
・特に若手育成の遅れと現場即戦力不足
・森林資源の持続可能な利用や災害対応困難の可能性
〇観点2:技術の更新
・現場技術者による最新技術習得の遅れ
・効果的な管理や迅速な災害対応が行えないリスクの高まり
〇観点3:知識の継承
・ベテラン技術者の知識や経験の若手への未継承
・現場判断力・対応力低下と森林管理・災害対応品質低下の懸念
2.最重要課題「人材不足」への解決策の提示
〇解決策1:教育プログラムの強化
・専門学校・大学での森林管理・災害対策専門教育強化
・実践的カリキュラム導入
・即戦力となる若手技術者の育成
〇解決策2:研修制度の充実
・現場技術者の最新技術習得のための定期研修制度導入
・最新森林管理技術・災害対応技術習得による現場即応力向上
〇解決策3:知識継承の仕組み作り
・ベテラン技術者の知識・経験を体系的に継承する仕組み構築
・メンター制度導入による若手技術者への直接指導環境整備
3.解決策の実行に伴う波及効果と懸念事項への対策
〇波及効果
・森林資源の持続可能な利用促進
・災害対応能力向上による被害最小化と現場作業効率化
〇懸念事項と対応策
・懸念事項1:研修や教育のコスト増
・政府・自治体・民間企業連携による費用負担分散
・オンライン研修等低コスト手法導入
・懸念事項2:知識継承の難航
・ベテラン技術者退職前の十分な継承時間確保
・デジタルツール活用による知識体系化
4.業務遂行に必要な倫理観と持続可能性の観点からの要件
〇要件1:公共の利益を最優先する倫理観
・個人的利益でなく公共利益最優先による持続可能社会実現
〇要件2:持続可能な資源利用の推進
・再生可能な伐採・植林方法と適切な管理の追求
〇要件3:透明性と説明責任
・技術者としての行動・決定の透明性確保
・説明責任による社会からの信頼獲得
R02_I-2「過去問題」
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、2015年9月の国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(2030アジェンダ)に含まれるもので、持続可能な世界を実現するための17の目標・169のターゲットから構成されている。森林・林業・木材産業については、SDGsの目標15「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」を始め、多くの目標に関連している。現在、我が国の森林・林業・木材産業に関わるあらゆる主体が、SDGsの達成に向けて貢献していくよう努めていくことが求められている。
以上の状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)SDGsの目標15の実現のために、技術者としての立場で森林・林業・木材産業全般にわたる多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)以上を総合した取組において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R02_I-2 <解答骨子例>
(1)SDGs目標15実現のための課題抽出
1.森林管理の持続可能性の観点
・森林伐採過剰や不適切な再植林による生態系破壊と土壌劣化
・地球温暖化進行や生物多様性損失への直結
2.林業の経済的持続可能性の観点
・過疎化・高齢化による労働力不足と安価な輸入木材との競争
・国内林業衰退と森林の適切な管理不全
3.木材産業の環境負荷の観点
・製造過程でのCO2排出や廃棄物処理問題
・再利用可能な木材利用やエネルギー効率の高い製造方法導入の必要性
4.地域コミュニティの参加の観点
・森林管理・林業における地域コミュニティ参加不足
・住民意識向上や参画促進の仕組みの必要性
(2)最重要課題とその解決策
〇最重要課題
・森林管理の持続可能性
1.持続可能な森林経営の確立
・森林認証制度普及
・持続可能な森林経営を行う企業・地域評価の仕組み強化
・消費者・企業の持続可能な木材製品選択の容易化
2.再植林プログラムの強化
・地域生態系に適した植樹計画策定による適切な再植林推進
・地元樹種選択と混合林形成による生物多様性維持と森林回復力向上
3.先進技術の導入
・ドローン・リモートセンシング技術活用
・病害虫早期発見と適切な管理による森林劣化防止
(3)解決策に共通する新たなリスクとその対策
1.認証制度の形骸化
・リスク:認証制度の実質的効果喪失
・対策
・独立第三者機関による定期監査義務付け
・厳格な認証取消運用
2.再植林による生態系の均質化
・リスク:画一的再植林による生態系均質化と生物多様性損失
・対策
・地域生態系に適した多様な樹種植樹ガイドライン策定
・地域植生に応じた再植林実施
3.技術導入のコストと維持管理
・リスク:先進技術導入の高コストと維持管理困難
・対策
・中小規模林業経営者への技術導入支援
・技術者育成プログラム充実
(4)SDGs目標15達成への取組みに必要な要件
1.技術者としての倫理的責任
・環境保護と社会的責任を果たす倫理観
・利益追求だけでなく長期的視点での環境保全貢献姿勢
2.社会の持続可能性の確保
・透明性ある情報提供と地域意見尊重の計画策定
3.持続可能な経済の推進
・新たなビジネスモデル開発
・森林資源を活用した新産業育成と地域経済活性化
4.教育と啓発活動
・地域住民・次世代への教育
・学校教育や地域ワークショップを通じた森林重要性
・持続可能利用方法の啓発
📅R03年度
R03_I-1「過去問題」
山村地域では過疎化や高齢化等が深刻な状況となっており、若年者を含め、林業労働力の確保が難しい状況となっている。このため、森林・林業・木材産業においても、特に森林情報の収集、木材の生産管理・流通・加工、路網の整備、森林保全に関し、先端の技術を活用し、労働の強度や質を改善する「林業イノベーション」を推進することが求められている。
(1)林業イノベーションを進める中で、技術者の立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題の中から最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)すべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R03_I-1 <解答骨子例>
(1)山村地域の林業イノベーションの課題
1.技術的観点:デジタル技術の導入と適用
・技術適応能力、高齢化で懸念
・インフラ未整備、技術利用制限
2.人的資源の観点:労働力の確保と育成の課題
・労働力確保困難、若者流出防止
・実践教育不足、スキル向上課題
3.環境保全と持続可能性の観点:森林の健康管理
・森林劣化、適切な保全策必要
・効率的管理困難、住民協力不足
(2)労働力の確保と育成の解決策
〇最重要課題
・労働力の確保と育成
1.労働条件の改善
・労働条件改善で若者誘引
・安全確保、林業の魅力向上
2.教育とトレーニングの充実
・実践教育充実、技術者育成
・教育機関連携、若者関心喚起
3.地域コミュニティとの連携
・林業理解促進、地域意識向上
・住民参加で活性化、重要性再認識
(3)解決策の波及効果と懸念事項への対応策
1.波及効果
・若者増、地域活性化
・効率的・持続可能な森林管理
2.懸念事項への対応策
・コスト増、国・自治体支援活用
・住民理解へ継続的対話
(4)業務遂行に必要な要件
〇技術者としての倫理
・環境保全と持続可能性を念頭に
・過剰伐採回避、適切な再植林
〇地域住民との関係
・住民との信頼構築、意見尊重
・地域協力強化、持続可能社会へ
〇技術者の姿勢
・最新技術習得、効率的管理
・倫理的行動で森林資源継承
R03_I-2「過去問題」
森林は極めて多くの多面的機能を有しており、様々な生態系サービスをもたらしている。生態系サービスとは生態系が私たちにもたらす恵みのことで、国際連合の主唱による「ミレニアム生態系評価」では、生態系サービスを「供給サービス」、「調整サービス」、「文化的サービス」、「基盤サービス」の4つに分類している。
(1)技術者としての立場で多面的な観点から、森林において重要と考える生態系サービスを3つ抽出し、これらが上記の4つの分類のいずれに該当するかとそれぞれを抽出した観点を明記したうえで、それぞれのサービスを質的量的に向上させるための課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)すべての解決策を実行して新たに生じるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件を述べよ。
R03_I-2 <解答骨子例>
(1)山村地域の林業イノベーションの課題
1.技術的観点:デジタル技術の導入と適用
・技術適応能力、高齢化で懸念
・インフラ未整備、技術利用制限
2.人的資源の観点:労働力の確保と育成の課題
・労働力確保困難、若者流出防止
・実践教育不足、スキル向上課題
3.環境保全と持続可能性の観点:森林の健康管理
・森林劣化、適切な保全策必要
・効率的管理困難、住民協力不足
(2)労働力の確保と育成の解決策
〇最重要課題
・労働力の確保と育成
1.労働条件の改善
・労働条件改善で若者誘引
・安全確保、林業の魅力向上
2.教育とトレーニングの充実
・実践教育充実、技術者育成
・教育機関連携、若者関心喚起
3.地域コミュニティとの連携
・林業理解促進、地域意識向上
・住民参加で活性化、重要性再認識
(3)解決策の波及効果と懸念事項への対応策
1.波及効果
・若者増、地域活性化
・効率的・持続可能な森林管理
2.懸念事項への対応策
・コスト増、国・自治体支援活用
・住民理解へ継続的対話
(4)業務遂行に必要な要件
〇技術者としての倫理
・環境保全と持続可能性を念頭に
・過剰伐採回避、適切な再植林
〇地域住民との関係
・住民との信頼構築、意見尊重
・地域協力強化、持続可能社会へ
〇技術者の姿勢
・最新技術習得、効率的管理
・倫理的行動で森林資源継承
📅R04年度
R04_I-1「過去問題」
ICT(情報通信技術)の発展により、高速通信やインターネット接続について利用可能場所等の制約が大きく緩和されている。この背景の下、森林に関連する技術においてもICTの活用が求められている。
(1)森林部門に関連するICTの活用に関して、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
R04_I-1 <解答骨子例>
(1)森林部門におけるICT活用の課題
〇観点1:技術的インフラの整備
・厳しい地形・気象、インフラ困難
・ICT恩恵困難、デジタル化遅延
〇観点2:データの精度と信頼性
・データ精度・信頼性に問題あり
・誤データで不適切対策のリスク
〇観点3:人材育成と技術移転
・ICT専門家不足、人材育成課題
・技術移転遅れ、ICT未活用の恐れ
(2)最も重要な課題と解決策
〇最も重要な課題
・技術的インフラの整備
〇解決策1:衛星通信技術の活用
・衛星通信で広範囲に通信網提供
・低軌道衛星で低遅延・高速通信
〇解決策2:ドローンを利用した中継基地の設置
・ドローン中継基地で通信範囲拡大
・迅速展開、柔軟なインフラ提供
〇解決策3:既存のインフラの活用と改善
・既存インフラ活用でコスト抑制
・監視タワーに通信設備追加など
(3)新たに生じうるリスクと対策
〇リスク1:衛星通信の不安定さ
・衛星通信不安定、複数プロバイダ
・地上バックアップで途絶リスク減
〇リスク2:ドローンの技術的トラブル
・ドローントラブル、定期メンテ必須
・自律飛行向上、自動帰還機能強化
〇リスク3:既存インフラの劣化
・既存インフラ劣化、定期点検計画
・最新技術で改修、耐久性向上
(4)業務遂行に必要な要件
〇技術者としての倫理
・公正誠実な業務遂行、データ正確性
・透明な対話、信頼関係構築
〇社会の持続可能性
・ICTで環境保護・持続可能な利用
・SDGs貢献、エコ技術導入推進
R04_I-2「過去問題」
近年、気候変動による地球温暖化現象が進んでおり、地球温暖化対策への一層の取組が求められている。特に、木材の利用の効果(メリット)を最大化するため、木材を大規模な建築物や土木分野に利用することが世界的に進められている。
(1)技術者の立場で多面的な観点から木材の利用を促進するための課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
R04_I-2 <解答骨子例>
(1)木材利用促進のための課題抽出
〇観点1:技術的な視点
・木材高性能化、品質管理標準化
・新加工技術、品質基準確立必要
〇観点2:環境的な視点
・持続可能な森林管理と資源供給
・森林管理と木材供給確保が重要
〇観点3:経済的な視点
・木材利用コスト低減と市場拡大
・加工技術革新、流通効率化
(2)最も重要な課題の選定と解決策
〇最も重要な課題
・持続可能な森林管理と資源の安定供給
〇解決策1:持続可能な森林管理技術の導入
・最新技術で森林状態リアルタイム監視
・適切な間伐・保護で健全な管理
〇解決策2:再生可能資源としての木材供給の確保
・法整備と森林再生事業推進
・補助金等で供給源多様化・安定化
〇解決策3:木材利用技術の革新と市場開拓
・新木材製品の研究開発推進
・性能向上技術開発で長寿命化
(3)解決策実行後の新たなリスクとその対策
〇リスク1:森林資源の過剰利用
・森林資源過剰利用、資源枯渇懸念
・厳格な管理基準、生態系保護計画
〇リスク2:技術導入のコスト増加
・先進技術導入、初期投資増の負担
・補助金や連携でコスト・リスクヘッジ
〇リスク3:市場の受容性の低下
・新製品の市場受容性低く需要停滞
・積極的PR、政策支援で利用促進
(4)業務遂行に必要な要件
〇技術者倫理の遵守
・公共の利益最優先、倫理基準遵守
・環境保護・資源持続利用を考慮
〇持続可能な社会への貢献
・森林管理推進、地球環境保護貢献
・地域連携強化、地域経済発展寄与
〇技術革新と社会的責任
・新木材利用技術開発と市場提供
・安全性評価、透明な情報提供
📅R05年度
R05_I-1「過去問題」
2050年カーボンニュートラルに寄与するための、グリーン成長の実現に向けた試みの1つとして、「都市の木造化・木質化」が注目されている。一方、ウッドショックを背景に国産材の利用推進が求められている。
(1)「都市の木造化・木質化」に向けた国産材の利用推進に関して、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
R05_I-1 <解答骨子例>
(1)「都市の木造化・木質化」に向けた国産材の利用推進に関する課題
1. 供給量の不足と質の低下
・国内森林資源未活用、供給量不足
・需給乱れで材料品質低下の懸念
2. 技術と設計の不足
・木造化の技術・設計知識が必須
・専門技術者・設計者不足が課題
3. 消防や耐震などの安全規制との調和
・都市建築の厳格な安全規制
・木造特有課題考慮の規制整備不足
(2)最も重要と考える課題に対する解決策
〇最も重要と考える課題
・供給量の不足と質の低下
1. 持続可能な森林管理の推進
・持続可能な森林管理、適切な伐採植林
・高品質国産材確保、供給量増加
2. 品質管理の強化と技術者教育の推進
・国産材品質向上、厳格な品質管理
・木造専門技術者育成、教育推進
3. 研究開発の促進と規制の見直し
・新木材加工技術・材料開発促進
・木造化に適した安全規制整備
(3)解決策の実行に伴うリスクと対策
1. 持続可能な森林管理における過度な伐採と生態系への影響
・過度な伐採、生態系への影響懸念
・適切伐採計画、再エネ活用促進
2. 品質管理の不備による安全性の低下
・品質管理不備、安全性低下の恐れ
・厳格な品質管理と監視体制強化
3. 規制の見直しによる安全性の損失
・規制見直しで安全性損失の可能性
・専門家議論、安全性確保の規制改定
(4)業務遂行における倫理と持続可能性の観点からの要件
1. 倫理
・社会・環境への責任、倫理観保持
・適切森林管理、資源持続的利用
2. 社会の持続可能性
・木造化推進、CN社会実現に貢献
・リスク管理、持続可能な都市開発
R05_I-2「過去問題」
気候変動の影響下において、極端現象と呼ばれる極端な高温や低温、強い雨などが世界各地で観測されている。我が国においても大雨の年間発生数が増加しており、山地災害の激甚化が懸念される。このような状況の中、土砂災害等に伴って発生する大量の流木による「流木災害」の軽減に向けた対応が求められている。
上記のような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)「流木災害」を軽減するための対策について、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題の中で、最も重要と考える課題をその理由とともに記し、その課題に対する複数の解決策を、森林部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。
R05_I-2 <解答骨子例>
(1)流木災害軽減の課題抽出
1. 流木の発生源となる山林管理の不備
・山林管理不備、流木発生源に
・植生維持困難、土砂流出増加
2. 流木の流路制御の難しさ
・流路制御困難、インフラ限界
・地形・気象変化で複雑化
3. 流木の除去・処理の困難さ
・除去・処理困難、高コスト高リスク
・効率的手法未確立
(2)最も重要な課題とその解決策
〇最も重要な課題
・山林管理不備
1. 山林管理の改善
・植生再生・保護、森林再生推進
2. 適切な斜面安定化対策
・斜面安定化、施設整備
3. 地域住民との連携強化
・住民連携強化、地域管理計画策定
(3)解決策の波及効果と懸念事項への対応策
〇山林管理改善の波及効果
・流木災害抑制、生態系回復促進
〇懸念事項と対応
・費用と時間、住民理解・協力必要
・地域特性・気候変動考慮の計画
(4)倫理と持続可能性の観点からの要件と留意点
1. 地域の共生と調和
・地域共生・調和、特性・文化尊重
2. 持続可能な資源利用
・持続的資源利用、経済・環境両立
3. 公正なリスク分担
・費用・リスク、公正な社会分担
📅R06年度
R06_I-1「過去問題」
野生動物が人間の生業や生活及び自然環境に被害を与える事例が頻繁に発生している。中でもニホンジカ(学名:Cervus nippon、本問においては日本列島に生息する地域亜種すべてを含むものとする。以下、シカと記述。)による様々な被害が深刻化しており、対策が強く求められている。本問は、森林が持つ多面的機能の維持・発揮に向けた森林の管理・経営における効果的なシカ害対策について問うものである。
(1)森林の持つ多面的機能をシカが低下させる事例を挙げて、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、これを最も重要とした理由を述べよ。その課題に対する複数の解決策を、森林部門の専門技術・手法を用いて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
R06_I-1 <解答骨子例>
1.森林の多面的機能を低下させるシカ害と課題
〇森林の持つ多面的機能をシカが低下させる事例
・下層植生消失による生物多様性への影響
・土壌流出と水源涵養機能の低下
〇観点1:森林生態系の保全
・下層植生減少による種多様性の損失
・生息環境悪化と生態系バランスの崩壊
〇観点2:治山・防災機能の低下
・林床植生消失による土壌保持力の減少
・土砂災害リスク増大と下流域への影響
〇観点3:持続的林業経営の阻害
・造林木の食害による成長障害と枯死
・対策費用増加と森林資源確保の困難化
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題及びその理由
・持続的林業経営の基盤崩壊
・森林の健全な循環の断絶
▽解決策1:ICT活用捕獲システム
・森林GISとセンサーカメラの統合システム
・GPS技術とドローン活用による個体数管理
▽解決策2:耐性樹種の複層林化
・不嗜好性樹種の戦略的植栽
・複合的保護対策による更新基盤の確保
▽解決策3:地域連携推進体制
・多様な関係者による協議会の設立
・ジビエ活用と環境教育の推進
3.新たに生じうるリスクとそれへの対策
◇リスク及び対策1:生態系バランスの変調
・過度の捕獲による局所的絶滅の危険性
・継続的モニタリングと順応的管理の実施
◇リスク及び対策2:防護施設の景観影響
・森林景観とレクリエーション機能の阻害
・景観配慮型設計と撤去計画の策定
◇リスク及び対策3:地域合意形成の困難
・利害関係者間の意見対立と調整課題
・科学的データ共有と透明性の確保
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・科学的根拠に基づく長期的視点の保持
・多様な価値観の尊重と人道的処理の徹底
☆社会の持続可能性の観点
・複合的社会課題の同時解決への貢献
・気候変動を考慮した世代間公平性の確保
R06_I-2「過去問題」
森林の多面的機能の持続的発揮と地域の活性化には、森林整備とともに木材の需要拡大が不可欠である。そのような状況のもと、建築用材等として多くの針葉樹材が用いられているが、広葉樹材は1960年代以降、薪炭材としての利用が減少し、その森林の高林齢化がすすんでいる。一方、我が国の広葉樹林の面積率は約47%と針葉樹林とほぼ同等であり、未利用広葉樹資源の利活用が求められている。
上記のような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)広葉樹林及びその資源の多面的な利活用に関して、その利活用事例を1つ挙げ、その事例に対して技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
R06_I-2 <解答骨子例>
1.広葉樹林資源の多面的利活用と課題
〇広葉樹林及びその資源の利活用事例
・岐阜県の広葉樹CLT活用と公共建築物への展開
・森林資源の循環利用と未利用広葉樹の有効活用
〇観点1:木材加工技術の適応
・広葉樹特性に対応した技術開発の必要性
・内部割れや変形に対応した加工プロセスの確立
〇観点2:市場受容性と認知度向上
・広葉樹CLTの性能評価と建築基準の整備
・官民連携による普及促進とマーケティング戦略
〇観点3:供給体制とコストの最適化
・広葉樹材の流通量不足と原材料調達コストの課題
・地域単位での集約化と供給システム構築
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題及びその理由
・広葉樹材の安定供給とコスト低減の必要性
・安定した供給体制とコスト競争力の確保
▽解決策1:林分計画育成管理
・長伐期施業の推進と計画的な伐採、植林
・未利用二次林の活用と適切な間伐の実施
▽解決策2:地域拠点体制整備
・集材・加工拠点の整備と輸送コストの削減
・広葉樹特有の乾燥技術高度化と品質均一化
▽解決策3:多用途市場価値創出
・CLT以外の家具や内装材など多用途での利用推進
・広葉樹材活用モデル建築の整備と実証事業の展開
3.新たに生じうるリスク及びその対策
◇リスク及び対策1:生態系バランス崩壊
・過剰伐採による森林生態系への影響と多様性喪失
・認証制度導入による環境負荷の最小化
◇リスク及び対策2:地域拠点採算性悪化
・運営コストと需要変動による採算性の課題
・地域材のブランド化と環境価値の可視化
◇リスク及び対策3:輸入材市場圧迫
・安価な輸入材による国内産業への影響
・国産材の差別化と公共調達方針の強化
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・持続可能な森林管理と過剰伐採防止の責任
・透明性の高い事業運営と地域社会への配慮
☆社会の持続可能性の観点
・地域産業の継続性確保と森林の多面的機能維持
・環境との調和と産業全体の持続的発展
📘 解答論文例(以下、有料)
R01_I-1【解答論文例】
ここから先は
¥ 13,860
この記事が参加している募集
この記事は noteマネー にピックアップされました
🌸チップのご支援、本当にありがとうございます👨💼小泉士郎です🌳いただいたご厚意は学びや発信活動の糧として、大切に使わせていただきます。📘noteでは技術士試験対策の情報に加え、セルフケアや心に寄り添う言葉も日々綴っています。🌻温かく見守っていただけたら幸いです🐱✨

