技術士R07対策版|R01~R06【15経営工学部門】必須問題Ⅰ『解答論文例:12題』-解答骨子例付き-
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📅R01年度
R01_I-1「過去問題」
近年、製品の多様化が急速に進んでいるため製品の製造において使用頻度が低い部品の点数が増加している。これらの部品をJIT(Just In Time)方式で管理すると、さまざまな問題が発生する。情報化、自動化、知能化を用いて高い効率で稼働するスマート工場においてもJIT方式と同じような問題が発生することが予想され、解決策としてJIT方式とMRP(Material Requirement Planning)方式の融合が挙げられている。
上記のような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)必要なときに、必要なものが、必要な量だけ供給できるようにするために、技術者としての立場でJIT方式とMRP方式における問題を多面的な観点から抽出して分析せよ。
(2)そのうち、最も重要と考える問題を1つ挙げ、その問題の解決策を複数示せ。
(3)その上で、解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R01_I-1 <解答骨子例>
1.JIT方式とMRP方式の問題分析
〇JIT方式の問題点
・供給チェーンの脆弱性・供給先の信頼性
・多品種少量生産への対応
〇MRP方式の問題点
・在庫コストの増加・計画変更への柔軟性不足
・情報の正確性
2.最も重要な問題と解決策
〇重要な問題:供給チェーンの脆弱性
〇解決策
・複数供給源の確保
・予測分析・デジタルツイン活用
3.新たに生じうるリスクと対策
〇リスク:データセキュリティの脅威
〇対策:高度なセキュリティ対策の導入
4.業務遂行に必要な要件
〇倫理的要件
・誠実かつ公平な遂行
・ステークホルダーへの透明性
〇社会的持続可能性
・環境保護への貢献
・地域社会との協力
R01_I-2「過去問題」
我が国ではエネルギー源の多様化や安定供給等の観点から、化石燃料や原子力によるエネルギーを代替するさまざまな種類の再生可能エネルギーが導入され、今後もこの分野への投資額は増加傾向にある。あなたがエネルギー供給事業者として新規に再生可能エネルギーによる発電設備の事業計画を立案するに当たり、経営工学的な視点から以下の問いに答えよ。
(1)技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4)業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R01_I-2 <解答骨子例>
1.再生可能エネルギー導入の課題抽出
〇技術的課題
・発電効率・天候依存性
・蓄電技術の不足
〇経済的課題
・初期投資コスト
・発電コスト競争力
〇環境的課題
・設置場所の制約
・廃棄処理の環境負荷
〇社会的課題
・地域社会との協力
・騒音・景観問題
2.発電効率と天候依存性の改善策
〇重要な課題:技術的課題
・発電効率・天候依存性
〇解決策
・スマートグリッド導入
・蓄電技術革新・多様なエネルギー源組み合わせ
3.新たなリスクとその対策
〇リスク:サイバー攻撃
・サイバーセキュリティ強化
〇リスク:電池のリサイクル・廃棄
・リサイクル技術・法整備
〇リスク:メンテナンスコスト増加
・メンテナンス効率化・予防保全
4.業務遂行において必要な要件
〇倫理的要件
・社会への誠実性
・技術の安全性確保
〇社会的持続可能性
・環境負荷の低減
・地域社会との協力
📅R02年度
R02_I-1「過去問題」
インターネットで結合されたサプライチェーン環境下では、世界中に張り巡らされたサプライチェーンを円滑に繋ぐためのロジスティクス戦略に注目が集まっている。一方で、顧客ニーズの多様化、競合企業との競争の激化から、企業の行動がデマンド・ドリブンに変わりつつある。
以上のようなグローバル・ロジスティクスを取り巻く環境を踏まえ、あなたがロジスティクス部門を担当する技術者として取り組む課題を想定し、以下の問いに答えよ。
(1)ロジスティクスのグローバル化とデマンド・ドリブンを両立させるために、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)上記事項を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。
R02_I-1 <解答骨子例>
1.取り組む事例と課題抽出
1.コスト効率
・輸送コストと保管コストのバランス
・輸送経路在庫手段の最適化
2.時間管理
・製品の納期遵守
・輸送スケジュール最適化とトラッキングシステム導入
3.リスク管理
・自然災害や政治的不安定リスク
・代替供給ルート確保とリスク分散
4.技術の活用
・IoTビッグデータAIなどの先進技術活用
・需要予測や在庫管理
2.最も重要な課題とその解決策
〇最も重要な課題
・リスク管理の強化
〇解決策
1.リスクマッピングの実施
・サプライチェーン全体のリスク可視化
・潜在リスク特定と予防策
2.代替供給ルートの確保
・一つのルートに依存しない複数ルート確保
・リスク分散
3.リアルタイムモニタリングシステムの導入
・サプライチェーン全体のリアルタイムモニタリング
・異常発生時の迅速対応
4.リスク管理トレーニングの実施
・従業員へのリスク管理トレーニング
・全社的なリスク意識向上
3.解決策の波及効果と懸念事項
〇波及効果
1.サプライチェーンの強靭性向上
・リスクに対する事前対策強化
・業務中断リスク低減
2.顧客満足度の向上
・リスクによる納期遅延や供給不足の減少
・顧客への安定供給実現
3.コストの最適化
・予期せぬトラブルに伴うコスト削減
〇懸念事項
1.初期投資の負担
・リスクマッピングやシステム導入の初期投資
2.データセキュリティの確保
・サイバーセキュリティリスク増大
3.従業員の適応力
・新しい技術やシステムへの適応必要性
4.技術者としての倫理と持続可能性
〇要件
1.倫理的な判断
・常に高い倫理観
・データの透明性確保
2.社会的責任の遂行
・環境負荷の最小化努力
・持続可能な輸送手段や再生可能エネルギー利用
3.公平な取引の維持
・全てのパートナーとの公平かつ透明な取引
4.従業員の福利厚生の重視
・従業員の安全と健康確保
・安全な作業環境と適切な労働条件整備
R02_I-2「過去問題」
2015年に国連で採択されたSDGs(17の持続可能な開発目標)において、9番目の目標である「産業と技術革新の基盤をつくろう。“強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る”」に関して、あなたが企業や組織あるいは団体における技術者として取り組む事例を想定し、経営工学的な視点から以下の問いに答えよ。
(1)想定した取り組む事例を1つ挙げ、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)上記すべての解決策を実行した上で生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
R02_I-2 <解答骨子例>
1.課題抽出と多面的な観点
〇観点1:経済的持続可能性
・地元中小企業の競争力低下
〇観点2:環境負荷軽減
・生産プロセス環境負荷高さ
〇観点3: 技術革新と人材育成
・技術革新の遅れと人材不足
〇観点4:インフラ整備
・生産基盤インフラ老朽化
2.最重要課題と解決策の提示
〇最重要課題
・地元中小企業の競争力低下
〇解決策1
・生産効率向上支援
・技術指導と補助金活用
〇解決策2
・マーケティング戦略支援
・新規市場開拓促進
〇解決策3
・技術者育成プログラム導入
・産学連携とインターン推進
3.解決策の波及効果と懸念事項への対応策
〇解決策の波及効果
・競争力強化と地域経済活性化
・売上増加と地域経済基盤強化
・生産性向上と地元人材定着
〇懸念事項と対応策
・初期投資負担と対応策
・人材流出と対応策
・環境負荷増大と対応策
4.技術者としての倫理と持続可能性の観点
〇技術者としての倫理
・安全性の確保
・透明性と説明責任
〇社会の持続可能性
・環境保護への貢献
・社会的包摂への配慮
📅R03年度
R03_I-1「過去問題」
デジタル技術の進歩やSNSの進展により、消費者ニーズは多様化し、かつ製品のライフサイクルは短期化している。また、ECの普及によって短納期化への要求はますます厳しいものとなっている。このような背景の下、製造業では製造リードタイム短縮と同時に製品開発プロセスを短期化することが求められており、その実現のためにはデジタル技術を活用したエンジニアリングチェーンの強化が必要とされている。
そこで、あなたがものづくり企業においてデジタル技術を活用したエンジニアリングチェーン革新プロジェクトのリーダーとして取り組む事例を想定し、経営工学的な視点から以下の問いに答えよ。
(1)現在のエンジニアリングチェーンに関する課題を多面的な観点から3つ抽出し、その内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で挙げた複数の解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)このプロジェクトを遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。
R03_I-1 <解答骨子例>
1.現在のエンジニアリングチェーンの課題
〇 情報の断片化と不整合
・統一されていない情報管理
・情報伝達エラー
〇 プロセスの非効率性
・手作業や紙ベース
・部門間連携不足
〇 市場の変化への対応力の不足
・ニーズ多様化と短期化
・開発生産サイクルの長さ
2.最も重要な課題とその解決策
〇 最も重要な課題
・情報の断片化と不整合
〇 解決策
・統合データプラットフォーム導入
・デジタルツイン技術活用
3.新たに生じうるリスクとその対策
〇 サイバーセキュリティのリスク
・不正アクセスとデータ漏洩
・セキュリティ対策と監査
〇 システム依存度の高まりによる障害リスク
・システム障害の影響拡大
・冗長化と災害復旧
〇 従業員のスキルギャップ
・新技術への対応不足
・継続的な教育訓練
4.プロジェクト遂行における倫理と持続可能性
〇 データのプライバシーと倫理的利用
・プライバシーポリシー遵守
・不正利用過剰監視回避
〇 持続可能な製品開発と生産
・環境配慮設計とプロセス
・エコデザインと省エネ
〇 社会的責任の遂行
・公正透明な活動
・倫理的労働環境提供
R03_I-2「過去問題」
消費期限のある、若しくは賞味期限が短い食料品の製造・販売を生業とする企業では、納期厳守や生産効率化といった従来の経営目標に加え、より美味しくより安全な商品を創ることによる顧客満足、従業員の働き方改革、さらにはフードロスの削減という新たな経営目標の実現が要求されている。このような状況を想定し、以下の問いに経営工学的視点から解答せよ。
(1)新たな経営目標の実現に向けて、技術者としての立場で多面的な観点から課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)全ての解決策を実行したとしても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。
R03_I-2 <解答骨子例>
1.新たな経営目標に対する課題抽出
〇観点1:顧客満足度
・商品の美味しさと安全性の向上
・品質管理と保存技術
〇観点2:従業員の働き方改革
・効率的な労働環境の構築
・労働時間と作業の単調さ
〇観点3:フードロスの削減
・食品廃棄物の最小化
・供給チェーン効率化と需要予測
2.最重要課題とその解決策
〇最重要課題
・商品の美味しさと安全性の確保
〇解決策
1.品質管理システムの強化
・生産過程の品質検査
・HACCPシステム導入
2.保存技術の向上
・保存技術の研究開発
・パッケージ温度管理
3.顧客フィードバックの活用
・顧客フィードバック収集
・製品開発への反映
3.新たなリスクとその対策
1.コストの増大
・初期投資と運用コスト
・効率的コスト管理助成金活用
2.技術の導入失敗
・品質生産効率低下リスク
・導入前の検証試験運用
3.顧客フィードバックの過剰対応
・商品一貫性の喪失
・ブランドポリシー基準設定
4.技術者としての倫理と社会持続性
1.倫理的責任
・安全高品質な製品提供
・情報の透明性維持
2.社会の持続性
・環境負荷の低減
・持続可能な技術追求
3.従業員の福祉
・労働環境の改善
・人間中心の設計思想
📅R04年度
R04_I-1「過去問題」
近年急速に進む少子高齢化により、日本ではどの分野においても人手不足という課題に直面している。特に製造業の現場においては、若者がものづくりの現場を避ける傾向が強く、技術者の高齢化や技能継承に関する問題が深刻さを増している。それに対応するためには、女性・高齢者・外国人などの多様な人材が活躍できるような現場の環境整備を進め、一人一人の生産性を高めていくことが必要である。
そこで、あなたが多様な人材の活用を前提とした製造現場の工程改善プロジェクトを担当する技術者として取り組む事例を想定し、経営工学的な視点から以下の問いに答えよ。
(1)とりあげる製造現場の状況を説明するとともに、多様な人材の活用のために解決すべき課題を多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえでその課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する新しい技術を活用した複数の解決策を、経営工学に関連する用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、経営工学に関連する知識を踏まえた考えを示せ。
(4)このプロジェクトを遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に則して述べよ。
R04_I-1 <解答骨子例>
1.製造現場の状況と多様な人材活用の課題
〇観点1:技術・技能の継承
・高齢化技術者からの継承難航
・外国人労働者と言語文化の壁
〇観点2:労働環境の整備
・過酷な労働環境
・柔軟な働き方不足
〇観点3:多文化共生の推進
・言語文化の壁
・労働条件権利問題
2.最も重要な課題とその解決策
〇最も重要な課題
・技術技能継承の難航
〇解決策1:デジタル技術の活用
・技術のデジタル化可視化
・AI活用教育システム
〇解決策2:IoTとデータ分析の活用
・作業の効率化と標準化
・熟練工作業パターンの解析
〇解決策3:バーチャルリアリティ(VR)の活用
・シミュレーション訓練導入
・安全効果的技能習得
3.新たに生じうるリスクとその対策
〇リスク1:サイバーセキュリティの脅威
・機密情報漏洩リスク
・強固なセキュリティ構築
〇リスク2:技術格差の拡大
・技術習得速度の個人差
・包括的教育プログラム
〇リスク3:コストの増大
・多額の初期投資
・効率的な投資計画と助成金活用
4.プロジェクト遂行における倫理と社会の持続可能性
〇技術者倫理の確立
・公正誠実な業務遂行
・環境保護安全衛生配慮
〇持続可能な社会の実現
・環境負荷低減への貢献
・地域社会との連携強化
〇多様性の尊重
・ダイバーシティ&インクルージョン実践
・柔軟な働き方異文化理解研修
R04_I-2「過去問題」
IT・インターネットの進化や「所有離れ」といった消費者の意識の変化をうけて、売り切り型ビジネスから、サブスクリプション型ビジネスへの転換が注目されている。これは、従来の製品やサービスの販売時点や利用契約時点で終わっていたバリューチェーンを、保守やアフターサービスなどへ拡大することを意味している。拡大されたバリューチェーンにおいて継続的な売上獲得に結び付けるためには、ユーザーが製品やサービスを利用している状況を把握する必要がある。把握した情報などを活用することによって、製品
やサービス自体の改善や、それを提供するビジネスプロセスの改善につなげていくことが、今後、さらに重要になる。このような状況を踏まえて、経営工学の視点から以下の問いに答えよ。
(1)ユーザーの利用状況の把握が実施されている製品やサービスを1つ想定して説明するとともに、製品やサービス自体の改善や、それを提供するビジネスプロセスの改善をさらに加速するために、経営工学の技術者の立場で多面的な観点から、現状分析によって明らかにすべき課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、経営工学に関連する用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、経営工学に関連する知識を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要な要件・留意点を題意に即して述べよ。
R04_I-2 <解答骨子例>
1.ユーザー利用状況の把握と課題抽出
〇観点1:データ分析と活用
・データ分析活用の不足
・パーソナライズ提案不足
〇観点2:システムのスケーラビリティ
・ユーザー数増加による負荷
・スケーラビリティ不足
〇観点3:ユーザーインターフェースの使いやすさ
・UIの直感性不足
・操作方法の戸惑い
2.最重要課題の解決策
〇最重要課題
・データ分析と活用
〇解決策1:機械学習の導入
・機械学習アルゴリズム導入
・パーソナライズ提案
〇解決策2:データ可視化ツールの開発
・直感的なデータ理解
・グラフやチャート表示
〇解決策3:リアルタイムデータ分析プラットフォームの構築
・リアルタイム解析フィードバック
・トレーニング質の向上
3.新たなリスクと対策
〇リスク1:プライバシーの侵害
・個人データ収集解析
・プライバシー侵害リスク
〇リスク2:システムの複雑化
・運用保守の困難化
・システム障害リスク
〇リスク3:ユーザーの技術的な理解不足
・機能変更への不適応
・利用率低下リスク
4.技術者の倫理と社会的持続可能性
〇技術者の倫理
・プライバシーセキュリティ優先
・誠実さと透明性
〇社会的持続可能性
・ユーザーの健康促進
・環境負荷低減
📅R05年度
R05_I-1「過去問題」
2011年にドイツ工学アカデミーにより発表されたIndustry4.0は製造業におけるインターネットやIoTの技術などを利用した業務の自動化や知能化を目的とする新しい産業革命と位置付けられ、国内外の多くの企業では多様なIoTや自動化のシステムが導入されてきた。近年、欧州委員会ではさらに進んだ考えとして、Next Industry4.0やIndustry5.0を提唱してきた。この中ではIndustry4.0の考えに加えて、社会問題に対する解決の実現性に着目して、「人間中心」、「サスティナブル」、「レジリエント」の課題の取組の必要性を示している。上記の内容に関連して、下記の問いに答えよ。
(1)製造業や流通業におけるマネジメントの立場から見た場合、「人間中心」、「サスティナブル」、「レジリエント」のそれぞれの意味と具体的な課題を説明せよ。なお、はじめに企業のどのようなマネジメントの立場からの解答であるかを記述すること。
(2)前問(1)で示した課題のうち最も重要と考えられる課題を1つ挙げ、その課題に関する2つの解決策を技術部門(経営工学)の専門技術用語を利用して示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と経営工学の専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。
R05_I-1 <解答骨子例>
1.製造業や流通業の課題
〇人間中心
・労働環境の改善
・製品の使いやすさ向上
〇サスティナブル
・資源の効率的利用
・廃棄物の削減
〇レジリエント
・変化への回復力適応力
・柔軟性強靭性
2.最も重要と考えられる課題とその解決策
〇最も重要と考えられる課題
・サスティナブル
〇解決策
・エネルギー効率化
・再生エネ導入省エネ更新
3.解決策による波及効果と懸念事項への対応策
〇波及効果
・コスト削減
・環境負荷の軽減
〇懸念事項
・初期投資
・技術導入の困難さ
〇懸念事項への対応策
・補助金税制優遇活用
・実用的解決策開発
4.倫理と社会の持続可能性の観点からの要件・留意点
〇技術者倫理
・人々の安全と健康
・労働者の権利保護
〇社会の持続可能性
・環境保護資源有効活用
・持続可能なビジネスモデル
R05_I-2「過去問題」
人手不足の進行などビジネスを取り巻く環境が変化する現在、チェーンストアビジネスにおいても、業務運営効率を高めることは重要であり、業務改善や標準化、さらに、様々なデジタル技術を利活用した取組が増えている。そこで、あなたが、日本国内で全国的に展開するチェーンストアにおいて、全社レベルで店舗運営の効率化に取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)担当マネージャーであることを想定し、経営工学の技術者の視点から下記の問いに答えよ。
(1)あなたが従事するチェーンストアの概要を説明したうえで、店舗運営の効率化のために、技術者の立場で多面的な観点から、現状分析に基づいて明らかにすべき課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、経営工学に関連する用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じるリスクとそれへの対策について、経営工学に関連する知識を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要な要件・留意点を題意に即して述べよ。
R05_I-2 <解答骨子例>
1.チェーンストアの現状分析と課題抽出
〇課題抽出
1.在庫管理の最適化
・在庫レベル調整
・在庫過不足対応不足
2.従業員のスキルアップと効率的な配置
・スキルマッチング適正配置
・スキル不足業務効率低下
3.顧客接客のデジタル化と顧客情報の活用
・デジタル技術活用接点最適化
・顧客情報活用不足
2.最重要課題とその解決策
〇最重要課題
・在庫管理の最適化
〇解決策
・RFIDリアルタイム在庫管理
・予測分析物流最適化
3.解決策実行に伴うリスクと対策
1.技術的障害によるシステムの停止やデータの損失
・システム停止データ損失
2.新たなコスト負担による経済的リスク
・新たなコスト負担
3.従業員の抵抗感や適応性の問題による人的リスク
・従業員抵抗感適応性問題
〇対策
・システムメンテナンスバックアップ
・コスト変革従業員トレーニング
4.技術者の倫理と社会の持続可能性への要件・留意点
1.プライバシー・データ保護の最優先
2.社会的責任・地域社会協働・環境配慮
3.技術革新の社会的影響評価と倫理対処
📅R06年度
R06_I-1「過去問題」
近年、国内の大手企業において品質データの偽造、改ざんなどの品質不正問題が生じている。あなたは生産工程全体の現場管理と運用システムの運用管理の責任者であり、品質不正を生じさせないための生産工程を構築する業務が与えられた場合を想定する。このとき、下記の問いに答えよ。
(1)品質不正問題が生じる原因を業務担当者が「不正を行う機会」、「不正を行う動機」、「不正を正当化する考え」に分類した場合、それぞれの原因について各1件、具体的な例を挙げて説明せよ。
(2)前問(1)で示した原因のうち最も重要と考えられる原因を1つ挙げ、その課題に関する3つの解決策を経営工学の専門的技術や手法を利用して示せ。ここで、情報システムの導入による解決策を考える場合はそのシステムの目的と機能を記述せよ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と経営工学の専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を記述せよ。
R06_I-1 <解答骨子例>
1.品質不正問題が生じる原因およびその例
〇不正を行う機会の脆弱性
・品質管理体制の構造的欠陥
・データ監視システムの不備
〇組織的圧力による不正を行う動機
・納期・コスト削減による過剰な効率性追求
・品質基準の形骸化
〇組織文化による不正を正当化する考え
・不正行為の黙認文化
・歪められた組織的価値観
2.最重要の原因およびその解決策
▼最重要の原因
・品質管理体制の根本的欠陥
・組織的不正リスクの高まり
▽解決策1:検査データ一元管理
・IoTとブロックチェーン技術の活用
・透明性の高い品質管理体制
▽解決策2:品質監査体制強化
・外部機関とAIの活用
・内部通報制度の整備
▽解決策3:品質意識向上教育
・QMSに関する教育プログラム
・倫理的ディスカッションの実施
3.波及効果と懸念事項及びその対応策
◇波及効果
・ステークホルダーからの信頼性向上
・組織全体の品質文化醸成
◇懸念事項及び対応策1:システム導入コスト
・段階的導入戦略
・コスト効率化アプローチ
◇懸念事項及び対応策2:業務負担増加
・AI活用による監査効率化
・リスクベースの最適化
◇懸念事項及び対応策3:意識改革の定着
・KPIによる意識向上度測定
・持続的な意識改革メカニズム
4.業務遂行に必要な要件・留意点
☆技術者としての倫理の観点
・法令・規格の厳格な遵守
・長期的価値への視点
☆社会の持続可能性の観点
・消費者安全の確保
・サプライチェーン全体への貢献
R06_I-2「過去問題」
近年、多くの企業がCSR(Corporate Social Responsibility)活動の一環として、地域・社会貢献、環境への配慮、職場環境の健全化、ステークホルダーへの説明責任を重視した活動などを活発に行っている。CSR活動は、経営資源を必要とし、企業の意思決定に影響を及ぼすものと考えられている。そこで、あなたがCSRの担当責任者であると想定し、経営工学の技術者の視点からの以下の問いに答えよ。
(1)CSR活動に関する課題を経営資源の観点から3つ抽出し、その内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要な課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で挙げた複数の解決策を講じた際に生じる波及効果と懸念事項について、経営工学に関する専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理及び社会の持続可能性の観点から必要な要件・留意点を題意に即して述べよ。
R06_I-2 <解答骨子例>
1.CSR活動における経営資源の課題
〇観点1:人的資源の課題
・人材不足
・モチベーション維持の重要性
〇観点2:資金調達の課題
・予算確保の困難性
・経営層の理解
〇観点3:連携体制の課題
・ステークホルダーの利害調整
・情報公開基準の策定
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題:人的資源の確保と育成(観点1)
▽解決策1:研修で意識向上
・効果的な学習促進
・研修体系の構築
▽解決策2:外部知見を活用
・戦略的な活動展開
・連携先の選定
▽解決策3:参加機会の提供
・参加意欲の向上
・評価制度への組み込み
3.波及効果と懸念事項
◇波及効果1:活動効率の向上
・継続的な改善
・ノウハウの蓄積
◇波及効果2:企業価値の向上
・企業ブランドの向上
・投資判断への影響
◇懸念事項1:業務への影響
・負担軽減の必要性
・業務プロセスの見直し
◇懸念事項2:コスト増加
・コスト削減策の検討
・費用対効果の可視化
4.業務遂行に必要な要件・留意点
☆技術者としての倫理の観点
・公正な意思決定
・透明性の確保
☆社会の持続可能性の観点
・環境負荷の低減
・ステークホルダーとの協働
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R01_I-1【解答論文例】
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