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技術士R07対策版|R01~R06【12農業部門】必須問題Ⅰ『解答論文例:12題』-解答骨子例付き-




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🔽 以下、本記事の主内容

📅R01年度

R01_I-1「過去問題」

 我が国の食料の安定供給については、世界及び我が国における人口動態、耕地面積の推移、気候変動、食生活の変化、技術革新などを考慮し、多面的な観点から我が国の農業の振興、強化を図ることが重要である。
 以上の基本的な考えに関して以下の問いに答えよ。
(1)需要構造等の変化に対応した生産・供給体制の改革について、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4)業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。


R01_I-1 <解答骨子例>

(1)食糧の生産・供給体制の改革の課題
  ・人口動態の変化
  ・耕地面積の減少
  ・気候変動
  ・食生活の変化
  ・技術革新の活用
(2)最重要課題及びその解決策
 〇最重要課題
  ・農業従事者の高齢化と若年層の減少による労働力不足
 1.若年層の農業参入促進
  ・教育プログラムの充実
  ・経済的支援
 2.スマート農業の導入
  ・作業の効率化
  ・高齢者の負担軽減
 3.地域コミュニティの活性化
  ・支援体制の強化
  ・共同作業の仕組み
 4.外国人労働者の活用
  ・教育と支援
  ・安心できる環境
(3)新たに生じうるリスクとそれへの対策
 1.技術導入のコスト増大
  ・補助金や融資の提供
  ・教育や支援プログラム
 2.外国人労働者の社会適応
  ・研修や日本語教育
  ・地域社会との交流
 3.地域コミュニティの負担増大
  ・地域内外からの支援
  ・技術導入の推進
 4.若年層の農業離れ
  ・長期的なキャリア支援
  ・農業経営の安定化
(4)業務遂行において必要な要件
 ・技術者の倫理観
   ・正確なデータ提示
   ・透明性のある説明
 ・社会の持続可能性
   ・環境負荷の低減
   ・資源循環の促進


R01_I-2「過去問題」

 我が国農業が持続的に発展し、食料の安定供給の確保、多面的機能の発揮という役割を十分に発揮していくためには、生産性と収益性が高く、中長期的かつ継続的な発展性を有する、効率的かつ安定的な農業経営を育成し、こうした農業経営が、農業生産の相当部分を担う農業構造を確立することが必要である。また、農村は、農業の持続的な発展の基盤として国民に食料を安定供給するとともに、国土の保全や水源の涵養などの多面的な機能の発揮の場でもあることから、こうした役割が十分に発揮されるよう、農村の振興を
図ることが必要である。
 以上の基本的な考えに関して以下の問いに答えよ。
(1)生産基盤の整備の視点を含めた「我が国農業の持続的な発展」や地域資源の維持・活用の視点を含めた「農村の振興」のために必要とされる対策について、技術者としての立場で多面的な観点から課題を3つ以上抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策についてあなたの専門技術を踏まえて考えを述べよ。
(4)上記事項を業務として遂行するに当たって必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。


R01_I-2 <解答骨子例>

(1)農業の持続的発展と農村振興の課題分析
 1.労働力の不足と高齢化
  ・農業生産の継続性
  ・農村の人口減少
 2.農地の有効利用と環境保全
  ・生産性の低下
  ・土壌・水質汚染
 3.農業経営の収益性向上と市場競争力
  ・高付加価値農産物
  ・生産技術の革新
 4.農村の社会資本整備と生活環境の向上
  ・生活の質の向上
  ・地域の活性化
(2)最重要課題とその解決策
 〇最重要課題
  ・労働力の不足と高齢化
 1.農業の魅力向上と若者の参入促進
  ・農業教育プログラム
  ・新規就農者への支援
 2.スマート農業技術の導入
  ・省力化と効率化
  ・生育管理システム
 3.地域コミュニティの活性化と協力体制の構築
  ・共同作業と情報共有
  ・農業法人や協同組合の強化
(3)解決策に伴うリスクとその対策
 1.スマート農業技術導入のリスクと対策
  ・初期投資の負担
  ・技術導入に関する研修
 2.若者の参入促進に伴うリスクと対策
  ・経験不足や未熟さ
  ・ベテランとのマッチング
 3.地域コミュニティ活性化のリスクと対策
  ・意見の相違や対立
  ・対話と合意形成
(4)業務遂行に必要な要件
 1.専門知識と技術力の向上
  ・最新技術の学習
  ・的確なアドバイス
 2.倫理的責任と社会的使命
  ・公正な対応
  ・環境保全の推進
 3.協力と連携
  ・専門家との連携
  ・多角的な視点
 4.持続可能性の確保
  ・環境配慮技術
  ・地域資源の活用


📅R02年度

R02_I-1「過去問題」

 農業や食品産業の競争力を高め、成長産業化を促進するためには、世界の食料需給の動向、高齢化・人口減少に伴う社会構造やライフスタイルの変化、気候変動や気象災害への対応などを考慮し、新たな可能性を拓く技術革新を進めることが重要である。
 以上の基本的な考えに関して、以下の問いに答えよ。
(1)コスト削減や高付加価値化を実現する生産・流通現場の技術革新について、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)すべての解決策を実行した上で生じる波及効果と、あなたの専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を述べよ。
(4)上記事項を業務として遂行するに当たって必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。


R02_I-1 <解答骨子例>

(1)技術革新による農業の課題抽出
 〇観点1:コスト削減
  ・機械・資材の高騰
  ・労働力不足
 〇観点2:高付加価値化
  ・消費者の嗜好多様化
  ・ブランド化の負担
 〇観点3:流通効率化
  ・流通段階でのロス
  ・物流システムの老朽化
 〇観点4:環境対応
  ・気候変動による影響
  ・導入コストの高さ

(2)コスト削減のための解決策
 〇最も重要な課題
  ・コスト削減
 〇解決策1:スマート農業の導入
  ・労働力の削減
  ・最適な施肥・潅水
 〇解決策2:共同利用システムの構築
  ・コストの分担
  ・資源の有効活用
 〇解決策3:省エネ技術の導入
  ・エネルギーコスト削減
  ・再生可能エネルギー活用
(3)解決策の波及効果と懸念事項への対応策
 〇波及効果
  ・競争力向上
  ・地域全体の生産性向上
 〇懸念事項への対応策
  ・データセキュリティ対策
  ・補助金制度の活用
(4)業務遂行に必要な要件
 〇技術者としての倫理
  ・農業者の立場考慮
  ・個人情報保護の徹底
 〇社会の持続可能性
  ・環境保護と経済的利益
  ・地域社会との共生


R02_I-2「過去問題」

 近年、農業構造の変化により農業生産法人等、大規模農家の台頭が目覚ましく、高収益作物の導入、農作物の輸出等、新しい農業も各地で展開されている。また、田園回帰等、農業・農村に対する国民の価値観も大きく変化している。一方、農村は、急激な人口減少、自然災害の激甚化・頻発化等の課題も山積している。このように農業・農村及びそれらを取り巻く環境が大きく変化している中で、農業農村整備はこうした大きな情勢の変化に適切に対応していく必要がある。
 上記のような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)目指すべき農業・農村の実現に向けた農業農村整備に必要とされる対策について、技術者としての立場で多面的な観点から課題を3つ以上抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)上記すべての解決策を実行した上で生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)上記の業務遂行に当たって必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。


R02_I-2 <解答骨子例>

1.持続可能な農業農村整備の課題抽出
 1.人口減少と高齢化への対応
  ・労働力不足
  ・コミュニティの衰退
 2.気候変動と自然災害への対応
  ・生産性の不安定化
  ・農業経営への影響
 3.農業の高付加価値化と市場開拓
  ・技術力や経営力の不足
  ・輸出拡大の支援
2.労働力不足に対する解決策
 〇最重要課題
  ・人口減少と高齢化への対応
 1.農業ロボットの導入と普及
  ・作業の効率化
  ・高齢者の作業環境整備
 2.若年層の農業参入支援
  ・農業研修プログラム
  ・農村地域への移住促進
 3.地域コミュニティの強化
  ・住民の交流促進
  ・地域全体での協力体制
3.解決策の波及効果と懸念事項
 〇波及効果
  1.農業生産性の向上
   ・労働効率の向上
   ・新たな技術や知識の導入
  2.地域活性化と社会的持続可能性の向上
   ・地域社会の活性化
   ・人口減少の抑制
  3.環境リスクへの適応
   ・自動化技術の普及
   ・環境対応型の農業手法
 〇懸念事項への対応策
  1.技術導入コストの負担
   ・補助金制度の提供
   ・低金利融資の提供
  2.若年層の定着支援
   ・長期的な生活支援
   ・キャリアパスの提供
4.業務遂行に必要な要件
 1.技術者倫理の遵守
  ・社会全体の利益優先
  ・持続可能な発展の姿勢
 2.社会の持続可能性の確保
  ・環境保全の重視
  ・再生可能エネルギーの活用
 3.地域社会との連携
  ・地域のニーズや意見尊重
  ・共に解決策を模索


📅R03年度

R03_I-1「過去問題」

 農業者の高齢化や労働力不足に対応しつつ、生産性を向上させ、農業を成長産業にしていくためには、農業生産のイノベーション、農産物の需要とグローバルマーケット、農業の持続性を脅かすリスク、農業所得の増大などを考慮し、新たな農業への変革を推進することが不可欠である。
 以上の基本的な考えに関して、以下の問いに答えよ。
(1)農業を成長産業にしていくための変革について、技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)すべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を述べよ。
(4)業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。


R03_I-1 <解答骨子例>

(1)農業成長のための多面的課題
 1.労働力不足の解消
  ・高齢化と若年層の離農
  ・食糧自給率の低下
 2.生産性の向上
  ・伝統的な農業手法の限界
  ・精密農業やスマート農業技術
 3.農業所得の増大
  ・市場価格の変動
  ・グローバル市場における競争激化
(2)最重要課題とその解決策
 〇最も重要と考える課題
  ・労働力不足の解消
 1.農業ロボットの導入
  ・農作業の自動化と効率化
  ・高齢者や女性でも容易な作業
 2.ICT技術の活用
  ・スマート農業の推進
  ・適切な施肥や灌漑
 3.若手農業者の育成・支援
  ・農業研修プログラムの充実
  ・都市部から地方への移住促進
(3)解決策の波及効果と懸念事項への対応
 1.波及効果
  ・農業ロボットによる生産性向上
  ・ICT技術による作物の生育状況把握
  ・若手農業者の参入による農業革新
 2.懸念事項と対応策
  ・農業ロボットの高コストへの補助金
  ・データ管理の問題へのセキュリティ
  ・若手農業者の定着率への地域連携
(4)業務遂行に必要な要件
 1.技術者としての倫理
  ・誠実さと透明性
  ・持続可能な農業の推進
 2.社会の持続可能性
  ・環境保護の観点
  ・地域社会の発展


R03_I-2「過去問題」

 国民生活に不可欠な食料を安定的に供給し、食料自給率の向上と食料安全保障の確立を図るためには、農業の成長産業化を進める「産業政策」と、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を進める「地域政策」を車の両輪として進めることが必要である。また、安定した農業経営や農村の安全・安心な暮らしを実現するには、大規模自然災害の頻発化・激甚化に適切に対応した農業・農村の強靭化を進めていく必要がある。こうした中で、良好な営農条件を備えた農地や農業用水の確保と有効利用、さらに、美しく伝統ある
農山漁村を含めて、次世代への継承を図らなければならない。
 以上の基本的な考えに関して以下の問いに答えよ。
(1)農業生産基盤の整備の観点を含めて、農業・農村の振興のために必要とされる対策について、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)すべての解決策を実行しても新たに生じるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)上記事項を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。


R03_I-2 <解答骨子例>

(1)農業・農村の振興のための課題抽出
 〇観点1:農業生産基盤の整備
  ・農地の集積と効率的利用
  ・大規模な農業経営
 〇観点2:農業用水の確保と有効利用
  ・水資源の管理と灌漑
  ・スマート灌漑システムの導入
 〇観点3:農村地域の生活環境の改善
  ・農村インフラの整備
  ・地域資源を活用した観光振興
(2)農地の集積と効率的利用の解決策
 〇最重要な課題
  ・農地の集積と効率的利用
 〇解決策1:農地中間管理機構の活用
  ・農地の有効活用
  ・世代交代の促進
 〇解決策2:農地バンクの設立
  ・農地の流動性向上
  ・農地情報の集約
 〇解決策3:スマート農業技術の導入
  ・農地の効率的利用促進
  ・土壌モニタリングや生育管理
(3)解決策実行後のリスクとその対策
 〇リスク1:農地の集積による土地利用の偏り
  ・土地利用計画の策定
  ・小規模農業者の支援策
 〇リスク2:農業技術の高度化による技術格差
  ・農業技術の普及と教育
  ・技術サポートセンターの設立
 〇リスク3:農業用水の過剰利用
  ・水資源の適切な管理
  ・水のリサイクルシステム導入
(4)業務遂行に必要な要件・留意点
 〇技術者の倫理
  ・高い倫理観と社会全体の利益優先
  ・公正かつ透明性のあるプロセス確保
 〇社会の持続可能性
  ・環境負荷を最小限に抑える技術開発
  ・地域社会との協働重視


📅R04年度

R04_I-1「過去問題」

 我が国の食料・農林水産業は、大規模自然災害・地球温暖化、生産者の減少等の生産基盤の脆弱化・地域コミュニティの衰退、新型コロナウイルス感染症を契機とした生産・消費の変化などの政策課題に直面している。そのような背景のもと、調達、生産、加工・流通、消費のサプライチェーン全体で、食料・農林水産業の生産性向上と持続性の両立をイノベーションで実現することが重要であり、「みどりの食料システム戦略」は中長期的な観点から戦略的に取り組むための政策方針を示したものである。
 以上の基本的考えに関して以下の問いに答えよ。
(1)サプライチェーンの生産、加工・流通、消費で、食料・農林水産業の生産性向上をイノベーションで実現するために、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R04_I-1 <解答骨子例>

(1)多面的な観点からの課題抽出
 〇観点1:生産性向上の技術的課題
  ・労働力不足と高齢化
  ・初期投資の高さと理解不足
 〇観点2:加工・流通の効率化
  ・食品ロスの問題
  ・トレーサビリティの確立
 〇観点3:消費の変化に対応する課題
  ・家庭内消費へのシフト
  ・オンライン販売や直接販売の強化
(2)最も重要な課題とその解決策
 〇最重要課題
  ・生産性向上の技術的課題
 〇解決策1:スマート農業技術の普及
  ・初期投資を抑える補助金制度
  ・農家への教育と研修プログラム
 〇解決策2:ICTインフラの整備
  ・高速インターネット回線の整備
  ・リアルタイムでのデータ収集と分析
 〇解決策3:研究開発の促進
  ・大学や研究機関との連携
  ・生産性向上とコスト削減
(3)解決策実行に伴うリスクとその対策
 〇リスク1:技術的なトラブル
  ・定期的なメンテナンス
  ・迅速な対応体制
 〇リスク2:データのセキュリティ
  ・データの暗号化
  ・アクセス権限の厳格な管理
 〇リスク3:農業者の抵抗感
  ・技術の利点の具体例提示
  ・段階的な導入の推進
(4)業務遂行に必要な要件
 〇技術者としての倫理観
  ・透明性と説明責任
  ・持続可能な農業の実現
 〇社会の持続可能性
  ・環境に配慮した農業技術
  ・地域コミュニティの活性化


R04_I-2「過去問題」

 農業者や農村人口の著しい高齢化・減少、これに伴う農地面積の減少という事態に直面するなか、需要の変化に対応した食料を安定的に供給する役割や農業農村における多面的機能が将来にわたって発揮されるよう、デジタル技術の著しい進展や持続可能な開発目標(SDGs)への関心の高まりなども踏まえつつ、農業の持続的な発展と農村の振興を併せて進めていくことが必要である。
 以上の基本的考えに関して以下の問いに答えよ。
(1)上記のような生産現場の厳しい状況や農業生産のみならず地域コミュニティの維持が困難になることが懸念される状況に対応して、農業の持続的な発展と農村の振興を併せて進めていくために必要な対策について、技術者としての立場で、農業生産基盤整備の観点を含め多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R04_I-2 <解答骨子例>

(1)農業の持続的発展と農村振興に必要な課題
 〇観点1:技術革新の導入
  ・高齢化と後継者不足
  ・スマート農業の推進
 〇観点2:地域コミュニティの活性化
  ・人口減少による維持困難
  ・地域資源を活用した観光
 〇観点3:環境保全と持続可能な農業
  ・気候変動や環境劣化
  ・土壌改良や水資源管理
(2)技術革新の導入に対する解決策
 〇最重要課題
  ・技術革新の導入
 〇解決策1:スマート農業技術の普及
  ・ドローンやセンサーの活用
  ・農業生産の効率化
 〇解決策2:農業教育と技術支援
  ・専門家による研修
  ・若い世代への農業教育
 〇解決策3:技術インフラの整備
  ・インターネット環境の整備
  ・デジタルインフラの強化
(3)技術革新の導入に伴うリスクとその対策
 〇リスク1:技術導入の初期費用の高さ
  ・補助金制度や低利子融資
  ・共同利用施設の設置
 〇リスク2:技術の普及格差
  ・地域ごとの成功事例共有
  ・地域特性に応じた技術支援
 〇リスク3:デジタルリテラシーの不足
  ・簡便な操作が可能なシステム
  ・地域ごとのサポートセンター設置
(4)業務遂行に必要な要件
 〇倫理観の確立
  ・公正で透明性のある技術支援
  ・安全性や環境への配慮
 〇地域社会への貢献
  ・地域ニーズの理解
  ・地域資源の活用
 〇持続可能な技術開発
  ・環境負荷の軽減
  ・実践的かつ実用的な解決策


📅R05年度

R05_I-1「過去問題」

 令和4年5月に公表された「令和3年度食料・農業・農村白書」に述べられているとおり、我が国では、農村人口の減少や農業従事者の減少、高齢化、それに伴う耕地面積の減少等の傾向が続いている。農業は、国民の健康を維持するために必須な産業であり、食料を安定供給するためには農業の持続的な発展が求められる。このような背景のもと、食料供給における需要の変化、急速に進歩しているAI、IoT技術、持続的開発目標(SDGs)の関心の高まりから農林水産省が発出した「みどりの食料システム戦略」、農村の多面的機能等をも踏まえつつ、持続的な農業の発展を推進しなければならない。
 以上の基本的な考えに関して、以下の問いに答えよ。
(1)食料の安定供給・持続的な農業の発展を推進するために必要な対策について、技術者としての立場から多面的な観点で、「農作物の生産」、「農作物の加工・流通・消費」並びに「農業の経営」の3つの場面から課題を1つずつ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行したうえで生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R05_I-1 <解答骨子例>

1.課題抽出
 1)農作物の生産
  ・人口減少や高齢化による労働力不足
  ・若年層の農業従事者の不足
 2)農作物の加工・流通・消費
  ・物流の効率性と食品ロスの問題
  ・過剰生産や保管・輸送手段の不足
 3)農業の経営
  ・農家の所得安定化
  ・農地の効率的な利用
2.解決策の提案
 ●最も重要と考える課題とその解決策
  ・農作物の生産における労働力不足
  ・ロボット技術や自動化システムの導入
3.波及効果と懸念事項への対応策
 1)波及効果
  ・農業生産性の向上と品質安定化
  ・農産物の価格安定と安定供給
 2)懸念事項への対応策
  ・初期投資やメンテナンスコスト
  ・十分なトレーニングと技術サポート
4.倫理と社会の持続可能性からの要件
 〇労働者の安全と健康確保
  ・安全装置の設置
  ・作業環境の改善
 〇環境保全に配慮した技術選択
  ・低農薬・有機農法
  ・資源循環型農業


R05_I-2「過去問題」

 近年、様々な要因により食料の輸入が不安定化してきている。もとより、国民に対する食料の安定的な供給については、国内の農業生産の増大を図ることが基本であるが、農業者や農地面積の減少等が進む中、我が国の食料安全保障を一層確かなものにしていくうえでも、農業の持続的発展を図っていくことが極めて重要となっている。また、農村では、少子高齢化・人口減少が都市に先駆けて進行しているが、農村は農業の発展の基盤たる役割を果たしていることを踏まえ、その振興を併せて図っていく必要がある。さらに、自然災害が頻発化・激甚化しており、安定した農業経営や農村の安全・安心な暮らしを脅かす災害リスクの高まりへの対策も重要となっている。
 以上の基本的考えに関して、以下の問いに答えよ。
(1)将来にわたる食料の安定供給の確保に向けた農業・農村の振興を進めていくために必要な対策について、上記のような状況を踏まえ、技術者としての立場で、農業生産基盤整備の観点を含め多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R05_I-2 <解答骨子例>

1.課題抽出
 1.観点:農業技術の革新と普及
  ・生産効率の向上
  ・持続可能性の向上
 2.観点:農地の効率的な利用と保全
  ・農地減少の防止
  ・農地の分断防止
 3.観点:農業者の教育・育成と労働環境の改善
  ・若手農業者の育成
  ・労働環境の改善
2.最も重要と考える課題とその解決策
 〇最重要課題
  ・農業技術の革新と普及
 1.農業技術の研究開発と普及促進
  ・技術支援の提供
  ・生産性向上と持続可能な農業
 2.ICT技術の活用と普及
  ・農作業の自動化
  ・技術トレーニング
 3.遺伝子組み換え技術の活用
  ・作物の耐病性向上
  ・安全性や環境への影響評価
3.解決策の実行に伴う新たなリスクと対策
 1.技術依存とリスクの増大
  ・技術リスクに備えた対策
  ・定期的なメンテナンスの提供
 2.遺伝子組み換え技術に関する倫理的・環境的懸念
  ・透明性の確保
  ・安全性に関する継続的な調査
4.業務遂行における倫理と持続可能性への配慮
 1.倫理的配慮
  ・生物多様性の保護
  ・食品安全性の確保
 2.持続可能性への配慮
  ・資源の適切な利用
  ・地域社会との協働


📅R06年度

R06_I-1「過去問題」

 円安状況の長期化やウクライナなどの国際情勢などを背景とした肥料・飼料、資材価格高騰の長期化、人件費の上昇傾向の中における労働力確保の難しさなど農業経営には厳しい状況が続いている。このような状況の中で、農業経営を継続するためには、生産性の向上、付加価値の向上、経営管理の徹底などを通じ、農業経営を安定させることが重要である。
 以上の基本的な考えに関して、以下の問いに答えよ。
(1)農業経営を安定化させるための対策について、技術者としての立場で多面的観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明確にしたうえで、課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行したうえで生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R06_I-1 <解答骨子例>

1.農業経営安定化の課題抽出
 〇観点1:環境適応型農業の推進
  ・気候変動への脆弱性
  ・新たな品種の開発・導入の必要性
 〇観点2:サプライチェーンの最適化
  ・中間コストの高さと食品ロス
  ・販売チャネルの確立と共同出荷組織の強化
 〇観点3:デジタル技術の活用
  ・デジタル技術導入の遅れ
  ・教育プログラムの充実
2.最重要課題と解決策の提示
 〇解決策1:スマート農業技術の導入
  ・作業効率化と省力化
  ・人手不足の解消と作業精度向上
 〇解決策2:データ駆動型農業の実践
  ・収量・品質の向上
  ・環境負荷の低減
 〇解決策3:クラウドベースの農業経営管理システムの構築
  ・リアルタイムな経営状況把握
  ・関係者間での情報共有円滑化
3.解決策の波及効果と懸念事項への対応
 〇波及効果
  ・生産性と収益性の向上
  ・環境負荷の低減
 〇懸念事項及びその対応
  ・初期投資コストの負担
  ・デジタルリテラシー不足
4.業務遂行に必要な要件・留意点
 〇技術者としての倫理の観点
  ・公平性と透明性の確保
  ・個人情報保護とデータ倫理の遵守
 〇社会の持続可能性の観点
  ・環境保全への配慮
  ・地域社会との共生


R06_I-2「過去問題」

 我が国においては、農業者が大幅に減少することが予想される中で、現在よりも相当程度少ない農業経営で国内の食料供給を担う必要が生じてくる。このため、こうした経営体が農業生産の大宗を担えるような一層の生産基盤の強化が求められる。また、その際には、進展が著しいデジタル技術の活用の推進が重要となる。一方、食料供給を行う場であるとともに農業者を含めた地域住民の生活の場でもある農村においては、人口減少が加速化し、集落機能が維持されない地域もでてくることが予想される中で、地域社会が維持されるよう農村の振興を総合的に図っていくことが必要である。
 以上の基本的考えに関して以下の問いに答えよ。
(1)今後とも進行が予想される農業者及び農村人口の減少に対応して、将来にわたり農業生産の持続性確保と農村振興を併せて進めていくうえでの必要な対策について、技術者としての立場で、農業生産基盤整備の観点を含め多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R06_I-2 <解答骨子例>

1.持続的農業と農村発展の課題
 〇観点1「農業生産基盤整備」
  ・耕作放棄地と農地分散化
  ・収益力向上
 〇観点2「デジタル技術の活用」
  ・スマート農業技術導入
  ・デジタルインフラ整備
 〇観点3「農村コミュニティの維持」
  ・集落機能低下と文化喪失
  ・農村の魅力向上
2.最重要課題とその解決策
 〇解決策1「農地の大区画化と汎用化」
  ・大型機械導入
  ・輪作体系確立
 〇解決策2「ICTを活用した農地管理システムの構築」
  ・農地利用状況と土壌条件のデータベース化
  ・農地集積・集約化促進
 〇解決策3「農地中間管理機構の機能強化」
  ・マッチング機能向上
  ・基盤整備事業実施
3.新たなリスクと対策
 〇リスク1「大規模化に伴う環境負荷の増大」
  ・環境負荷高まり
  ・環境負荷軽減
 〇リスク2「地域の農業構造の二極化」
  ・営農継続困難
  ・高付加価値化と6次産業化支援
 〇リスク3「農村コミュニティの弱体化」
  ・集落機能低下
  ・地域コミュニティ形成
4.技術者倫理と持続可能性の要件
 〇技術者としての倫理の観点
  ・公平性と透明性
  ・専門的能力向上
 〇社会の持続可能性の観点
  ・自然循環機能維持増進
  ・地域特性と文化多様性尊重



📘 解答論文例(以下、有料)

R01_I-1【解答論文例】

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