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技術士|R07口頭試験|模擬問題・模範解答例【21総合技術監理部門】0907建設:道路|🥇<あの年上部下には負けられない>50代後半が総監2科目目で掴む最後のプライド。


※ 本記事全体の「概要」は、上記「目次」をご参照ください。



【受験生の概要】


  • 年代:50代後半

  • 役職:技術部長

  • 職業:中堅建設コンサルタント会社勤務

  • 経歴

    • 高卒で、農政関連インフラの計画・測量・設計を専門とする建設コンサルタントに入社。

    • 30代後半に、技術士{農業部門:農業土木、総合技術監理部門(農業-農業土木)}を2年連続で取得。

    • その4年後、技術士(建設部門:道路)を取得し、技術部長に昇格。

  • 背景・特徴

    • 部長昇格直後はプレイングマネージャーとして多忙を極めた。

    • しかし、40代半ばに、7歳年上で既に技術士(建設部門・総監部門)を持つ社員が課長として部下に配属される。

    • この年上の部下の能力への強い嫉妬から、本人は一時的に技術実務から遠ざかり、社内での地位保全のための活動に傾注する期間が続いた。

    • その後、この課長が60歳で退職したため、再び業務の最前線に立たざるを得ない状況となる。

    • 今回の総監「建設-道路」への挑戦は、実務から離れていた時期を経て、技術者として捲土重来を図るための、重要な契機となっている。



【口頭試験に向けた『重要戦略』】


この受験生の経歴は、

非常にドラマチックであり、

人間臭い「挫折と再生」の物語を含んでいます。


この受験生の場合、

過去の「嫉妬による停滞」や「裏工作」

といったネガティブな事実を、

そのまま試験官に伝えるのは得策ではありません。


これらを

「マネジメント上の未熟さからくる葛藤」

「組織運営の在り方を模索した期間」として昇華させ、

現在は

「その反省を糧に、真のリーダーシップに目覚めた」という

「V字回復のストーリー」として語ることが

合格への鍵となります。



【受験生へのアドバイス】


後述する模範解答は、

「過去の挫折(嫉妬・停滞)を、

 現在のマネジメント哲学(適材適所・全体最適)に

 どう昇華させたか」

という視点で一貫させています。


試験本番では、

自分の言葉で、特に

「今は技術部長として、組織全体のことを第一に考えている」

という姿勢を堂々と示す必要があります。


過去の感情的な動きについては、

聞かれたら正直に

「未熟だった」と認めつつ、

「だからこそ今はこうしている」と

未来志向で結ぶことが合格へのポイントです。




① 経歴及び応用能力 (36問)


 A. 経歴の全体と部門間の専門性の融合


1. 専門性の深化と転換

  • 模擬問題

    • 高卒で入社後、農政関連インフラから道路部門へと専門を広げる中で、最も高度な専門的応用能力が必要とされたと感じた業務は何ですか?

  • 模範解答例

    • 最も応用能力を要したのは、農業用道路と一般公道が交差・重複する区間の改良設計業務です。

    • 農業土木の「利水・排水」の知識と、道路部門の「交通処理・構造基準」の双方を満足させる必要がありました。

    • 特に、地元の農家の方々と道路管理者双方の利害(経済性と社会環境)を調整し、最適解を導くプロセスに、私のキャリアの統合性が活かされたと考えています。


2. 異分野知識の技術的優位性

  • 模擬問題

    • 既に技術士(農業部門)として確立されていた知識・経験が、道路部門の計画・設計業務において、どのような「技術的優位性」をもたらしましたか?

  • 模範解答例

    • はい。最大の優位性は「土と水」そして「地域住民(地権者)」への理解の深さです。

    • 道路建設では排水処理や軟弱地盤対策が重要ですが、農業土木で培った土壌物理や水理の知識が、道路防災や法面保護の計画で非常に役立ちました。

    • また、用地買収等において、農地の価値や農家の心情を理解した上での交渉(コミュニケーション)が可能であり、合意形成の迅速化に寄与しました。


3. 総監(農業)の知見活用

  • 模擬問題

    • 技術士(総監部門)を「農業-農業土木」で取得した経験が、今回の「建設-道路」の事業運営を俯瞰する上で、特にどの管理分野で最も役立っていますか?

  • 模範解答例

    • 「社会環境管理」と「人的資源管理」の視点です。

    • 農業分野で学んだ自然環境との共生や、地域コミュニティとの合意形成のプロセスは、道路事業における環境アセスメントやPI(パブリック・インボルブメント)にそのまま通底します。

    • また、分野は違えど、技術者を束ね目標に向かわせる人的資源管理の本質は変わらないと実感しており、過去の総監学習が今の部門運営の基礎となっています。


4. 部門間のリソース配分

  • 模擬問題

    • 部長として、あなたがかつて専門としていた農業土木分野と、現在の道路部門のプロジェクト間で、リソースを配分した際の具体的な課題と、そのマネジメント手法を説明してください。

  • 模範解答例

    • 課題は、繁忙期の重複による技術者不足(人的資源の枯渇)でした。

    • 私は、両分野の技術的共通項(測量、構造計算等)に着目し、部門を超えた「タスクフォース制」を導入しました。

    • 専門外の業務を互いに支援させることで、リソースの平準化(工程管理)を図ると同時に、技術者の多能工化(教育訓練)を促進しました。


5. プレイングマネージャーの工夫

  • 模擬問題

    • 部長昇格直後のプレイングマネージャーとして多忙を極めた時期、組織の品質と納期を両立させるために、どのような工夫を凝らしましたか?

  • 模範解答例

    • 業務の「標準化」と「権限移譲」を徹底しました。

    • 私自身がボトルネックにならないよう、定型業務のチェックリストを作成し、若手・中堅への権限委譲を進めました。

    • また、重要な判断局面(マイルストーン)のみ私が深く関与し、それ以外は部下の裁量に任せることで、全体のスピード感(経済性)を維持しました。


6. 複数の継続研さん活動

  • 模擬問題

    • 過去に取得した技術士資格について、それぞれの資格取得後の継続研さん(CPD)活動の内容とその目標設定を説明してください。

  • 模範解答例

    • 農業部門では「最新の環境保全技術」、道路部門では「維持管理・i-Construction」、総監では「組織心理学・倫理」を重点テーマとしています。

    • 目標は、単なる知識習得ではなく、それらを融合させて「持続可能なインフラ経営」の視点を養うことです。

    • 特に最近は、学会参加だけでなく、社内講師を務めることでアウトプット型の研鑽を重視しています。


7. 技術者倫理の指導事例

  • 模擬問題

    • 50代後半の技術部長として、部門内の若手技術者に「技術者倫理」の重要性を伝える際に、ご自身のキャリア経験からどのような事例を引用して指導していますか?

  • 模範解答例

    • 「公衆の安全」と「組織の利益」が相反した際の葛藤事例を話します。

    • 過去、コスト削減のために安全率を切り詰めそうになった経験を反面教師として挙げ、「技術者としての良心(誠実性)」こそが、長期的には組織の信頼を守る最大の防壁であると伝えています。

    • 私自身がキャリアの中で迷った経験も隠さず話すことで、倫理を自分事として捉えさせています。


8. 専門的学識の再構築

  • 模擬問題

    • 長期にわたり技術実務から遠ざかっていた時期を経て、再び最前線に立つために、専門的学識を再構築するためにどのような「継続研さん」計画を策定・実行しましたか?

  • 模範解答例

    • まず、離れていた期間の技術基準の改定や新技術(ICT施工等)の差分を埋めるため、集中的な講習受講を行いました。

    • さらに、若手技術者の作成した成果物を詳細に査読することで、最新の実務感覚を取り戻しました。

    • 「学び直し(リスキリング)」を自らに課し、それを部下にも示すことで、組織全体の学習意欲向上にも繋げました。


9. 捲土重来と問題解決能力

  • 模擬問題

    • 今回の「捲土重来」を期した総監(建設-道路)への挑戦は、ご自身のキャリアにおける問題解決能力をどのように高めると考えていますか?

  • 模範解答例

    • 一度実務を離れ、組織運営に特化した期間があったからこそ、技術と経営の「トレードオフ」をより客観的に視る目が養われました。

    • 今回の挑戦は、その「俯瞰的視点」と「現場の技術」を再統合するプロセスです。

    • これにより、単なる技術的な解決だけでなく、組織論や人間心理を含めた「全体最適」な解決策を導き出す能力が飛躍的に高まると確信しています。


10. 独自性とコミュニケーション

  • 模擬問題

    • あなたの経歴は、建設コンサルタント業界において一般的な技術者像とは異なる側面があります。この独自性が、組織の多様な関係者とのコミュニケーションを図る上で、どのように影響していますか?

  • 模範解答例

    • 高卒からの叩き上げであること、農業と建設の両面を知っていることは大きな武器です。

    • 現場の作業員から経営層、地権者まで、多様な立場の相手の「言語」で話すことができます。

    • この適応力により、関係者間の翻訳役として機能し、コンフリクト(対立)の解消や円滑な合意形成に貢献できていると自負しています。



 B. 人的資源管理、リーダーシップ、および組織運営


11. 年上部下への感情と克服

  • 模擬問題

    • 7歳年上の技術士を持つ課長への「嫉妬」という感情的な障害を克服するために、技術部長として彼の能力を組織の人的資源管理にどう組み込んだか説明してください。

  • 模範解答例

    • 正直に申し上げますと、当初は自分の立場への脅威を感じ、彼を遠ざけた時期もありました。しかし、それは組織にとって損失であると気づきました。

    • 私は彼を「競争相手」ではなく「部門の相談役(メンター)」として位置づけ直しました。

    • 彼には若手の技術指導と品質管理の最終チェックを任せ、私自身は対外的な折衝と組織マネジメントに徹する「役割分担」を行うことで、組織全体のパフォーマンスを最大化しました。


12. 年上部下の総監知識活用

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