「おかえり」が言える幸せ|8年続けて気づいた在宅ワークの本当の価値
「今日、学校でね——」
玄関のドアが開く音と同時に始まる、子どもたちの小さな物語。
私はその声を、キッチンで包丁を握りながら、PCに手を伸ばしながら、毎日のように聞いています。
そして、笑ってこう返します。
「おかえり。おかえりなさい!」
こんな何気ないやりとりが、今の私にとっては何よりも大切な時間です。
この日常のひとコマが、私にとってどれほどの価値を持つのか——。
8年前、私が在宅ワークという働き方を選んでいなければ、気づけなかったかもしれません。
でも、最初からこうだったわけではありません。
私は、下の子が2歳、上の子が5歳のときに在宅ワークを始めました。
当時は、まだ子どもが小さくて、外で働くのは現実的じゃないと思っていたんです。
保育園の空きもなく、実家のサポートも受けられず、「働きたいけど無理かも」と諦めかけていたときに見つけたのが「在宅ワーク」という働き方でした。
最初は、家でお仕事ができるなんて夢のようだと思っていました。
けれど、現実はそんなに甘くなくて…。
時間管理も、仕事の進め方も、すべてが手探り。
子どもが泣けば中断、熱が出れば予定変更。
お昼寝時間を見計らってパソコンを開いて、夜な夜なメール返信して…。
今思えば、当時の私は本当に必死でした。
家にいるだけじゃ、子どもは安心しない
でも、在宅で働きながら気づいたんです。
「家にいれば安心」っていうのは、ちょっと違うかもしれないって。
ただ一緒にいるだけじゃ、子どもって満たされない。
“ちゃんと向き合う時間”があるかどうかが、すごく大事なんですよね。
だから私は、どんなに忙しくても「一緒におやつを食べる時間」や「絵本を1冊読む時間」だけは、子供たちが小さい時からなるべく守るようにしてきました。
ほんの10分、15分でも、子どもにとっては「ママがちゃんと自分を見てくれてる」って感じる時間になる。
その積み重ねが、少しずつ信頼になっていくんだと思います。
「おかえり」が言えることのありがたさ
今、子どもたちは中学生と小学生。
朝は5時のお弁当作りからスタートして、日中は在宅で仕事。
そして夕方、帰宅した子どもたちに「おかえり」と言えるこの日常。
ほんの一言なのに、それだけで家の中がふっと温かくなる気がするんです。
「学校どうだった?」
「今日は部活あったの?」
「そのプリント、出すやつでしょ〜」って軽口を叩きながら笑い合える。
それができるのは、たぶん私が家にいるから。
思春期に入って、だんだん会話も減ってくるけど、
「おかえり」と言える環境があることで、心の距離が近く保てている気がしています。
働き方を自分で選べるという強さ
在宅ワークを8年間続けてきて、思うことがあります。
それは「働き方を選べるって、ものすごく強い」ということ。
私は、特別なスキルも資格もないところから始めました。
でも、コツコツ続けていくうちに、少しずつ仕事も増えていって。
今ではデザイン制作や記事執筆、オンライン秘書など、複数のクライアントさんとやり取りしながらお仕事をしています。
収入が安定するまでは試行錯誤の連続でしたが、今思えば、あの頃の経験があったからこそ、今の私があると思えるんです。
そして何よりも、「子どもとの時間を優先できる」という働き方は、
私にとって何にも代えがたい価値がありました。
「外に出て働けない」はキャリアの終わりじゃない
子育て中の女性がよくぶつかる壁。
「外に働きに出られない=社会から離脱した気がする」って、私も感じていました。
でも、在宅ワークは違います。
家にいながら社会とつながって、自分のスキルを磨くことができる。
自分のペースで挑戦できる。
そして何より、自分自身のキャリアを“止めない”ことができるんです。
もちろん、在宅ワークが誰にでも合うとは限りません。
向き不向きもありますし、孤独を感じることも正直あります。
だけど、もし今、「今の働き方にモヤモヤしている」「子どもとの時間をもっと大事にしたい」と思っている方がいたら、
在宅ワークという選択肢を、そっと心の引き出しに入れておいてほしいと思います。
まとめ:在宅ワークで得た“ささやかな幸せ”が私を支えてくれた
「おかえり」と言えること。
「子どもの成長を間近で見られる」こと。
「働きながらも、自分らしくいられる」こと。
「自分自身が社会から必要とされ、自分に価値を感じられる」こと。
どれも、在宅ワークを始めていなかったら手に入らなかったものです。
8年前、右も左も分からないまま始めたこの働き方。
正直、大変なこともたくさんあったし、投げ出したくなった日も何度もありました。
でも、私は在宅ワークを選んでよかった。
今そう心から思えます。
これからも、家族との時間を大切にしながら、
自分の人生も丁寧に育てていきたい。
そんな気持ちを、この記事に込めました。
皆さんの参考になればうれしいです。
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