ささやかな楽しみ⑤ | おうちでラグジュアリー中華。スペアリブとピノ・ノワール
本日のささやかな楽しみは、ピノ・ノワールと楽しむ中華
献立
豆豉とにんにくの中華風スペアリブ
玉ねぎと椎茸添え
自家製米粉うどん
グリーンサラダ
セロリの漬物
*レシピは最後に掲載しています

合わせるワインは、
Church Road McDonald Series Pinot Noir 2022
たまたま買っていたスペアリブと、たまたま買ったワイン。
このピノ・ノワールなら、以前から作ってみたいと思っていた中華風のスペアリブに合うのではないか。
そう思って、この日の献立が決まった。
料理とワインが決まっただけで、もうテンションが上がる。
この日のために、3日前からワインを飲まずに私を整えた。
たった3日かよ!
という声が聞こえてきそうだけれど、私にとっては立派な準備期間である。
前日から、
「いよいよ明日」
と思うだけで、ワクワクが止まらない。
料理はいたって簡単。

豪華そうに見えるけれど、調味料を混ぜて蒸すだけ。
蒸している間に漂ってくる豆豉とにんにく、豚肉の匂いが、さらに食欲をそそる。
そして、すべてがそろった食卓。

リーデルのピノ・ノワール用グラスにワインを注ぐ。透明感のある濃いルビー色の液体が、グラスの中で揺れている。
まずは、ワインだけを口に含む。
程よい酸味。
繊細さのなかに、しっかりとした果実味も感じる。
軽さはあるけれど、チャーミングというより、芯のある少し正統派な印象のピノ・ノワールだ。
そして、いよいよ料理と一緒にいただく。
待ちに待ったスペアリブにかぶりつく。
おいしい!
最高!
豆豉とにんにくの風味と塩気が、豚の脂と重なって、旨味がすごい。
濃い味わいなのにまろやかで、それでいてくどくない。
そして、すかさずワイン。
すると、ワインの味わいが一気に膨らんだ。
うれしい驚きだった。
ワインだけで飲んだときには見えなかった奥行きが、スペアリブと合わせることで、ぐんと広がったのだ。
料理がワインを引き立て、ワインが料理をさらにおいしくする。
これこそ、マリアージュ。
楽しい。
おいしい。
幸せ。
ワインもハッピー。
スペアリブもハッピー。
そして、一番ハッピーなのは私である。
次は、うどん。
自家製の米粉うどんを、スペアリブを蒸したときに出た肉汁と、一緒に蒸した椎茸、玉ねぎ、ほんの少しのごま油で和えてある。

お鍋の最後に入れるうどんのように、おいしいところをすべて受け止め、旨味を全身にまとったうどんである。
おいしくないわけがない。
さらにスペアリブと一緒に盛りつけ、上から肉汁をたっぷりとかけた。
汁の中にしばらく入っていても、米粉うどんは小麦の麺ほど急には柔らかくならず、麺の食感を残している。
これも、この料理にとてもよく合っていた。
一緒に蒸した椎茸と玉ねぎもたまらなくおいしくて、もっとたくさん蒸せばよかったと後悔したほどだった。
日頃はワインに関心がなく、ほとんど飲まない旦那さんも、この組み合わせは気に入ったらしい。
時折、私のグラスに手を伸ばして楽しんでいた。
700グラムを超えていたスペアリブも、二人であっという間になくなった。
おそらく旦那さんが400グラム以上食べていると思う。
アジアの料理とワイン。
それだけで、いつもの食卓に、少しラグジュアリーで特別な空気が生まれる。
ただ肉じゃがを作った日に、なんとなく赤ワインを開けたのとは違う。
このワインに何を合わせよう。
料理を決め、この日のために待ち、グラスを用意して、食卓を整える。
そんな小さな計画性が、いつものおうちごはんを、特別な時間に変えてくれた。
ささやかな楽しみのはずが、ささやか以上に楽しくて。
あまりのおいしさに、ついついワインを飲みすぎた夜となりました。
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豆豉とにんにくの中華風スペアリブ
豪華そうに見えますが、調味料を混ぜて蒸すだけの簡単料理です。
蒸している間に出てくる豚肉の旨味たっぷりの汁も、捨てずにうどんやごはんと一緒に楽しみます。
材料 2人分~3人分
豚スペアリブ 700g程度
玉ねぎ 1/2個
生椎茸 4〜6個
青ねぎ 適量
調味料
Black Bean Garlic Sauce 大さじ1と1/2〜2
酒または紹興酒 大さじ1と1/2
醤油 小さじ1
砂糖または蜂蜜 小さじ1と1/2〜2
おろし生姜 小さじ1程度
ごま油 小さじ1/2
黒胡椒 少々
※Black Bean Garlic Sauceは塩味が強いので、最初は大さじ1と1/2から加えるのがおすすめです。


作り方
1.スペアリブが大きな塊の場合は、骨と骨の間に包丁を入れて食べやすい大きさに切る。
2.玉ねぎは5mm程度の薄切り、椎茸は半分または4等分に切る。
3.ボウルにBlack Bean Garlic Sauce、酒、醤油、砂糖、生姜、ごま油、黒胡椒を入れて混ぜる。
4.スペアリブを加え、調味料を全体によく揉み込む。時間があれば30分程度置いて味をなじませる。
5.少し深さのある耐熱皿に玉ねぎを敷き、その上にスペアリブを並べる。隙間や上に椎茸をのせ、ボウルに残った調味料もすべてかける。
6.蒸気の上がった蒸し器に入れ、蓋をして30分蒸す。
7.肉の状態を確認し、まだ硬い場合は10〜20分追加で蒸す。骨付き肉の大きさによって異なりますが、合計40〜50分程度が目安です。
8.仕上げに細切りにした青ねぎをたっぷりとのせる。
蒸し上がったお皿には、豚肉、玉ねぎ、椎茸の旨味が溶け込んだ汁がたっぷりと残ります。
この汁も一緒にスペアリブへかけていただきます。
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Black Bean Garlic Sauceがない場合
Black Bean Garlic Sauceや豆豉がない場合は、味噌とにんにくでも作れます。
豆豉とは少し違う味わいになりますが、味噌の発酵した旨味と豚肉の脂がよく合います。
味噌とにんにくの合わせ調味料
豚スペアリブ700g程度に対して、
味噌 大さじ1と1/2
醤油 小さじ2
酒 大さじ1と1/2
砂糖または蜂蜜 小さじ2
にんにく 1〜2片
おろし生姜 小さじ1
ごま油 小さじ1/2
黒胡椒 少々
味噌は赤味噌や合わせ味噌など、少しコクのあるものがおすすめです。
作り方はBlack Bean Garlic Sauceを使う場合と同じです。
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肉汁と椎茸の米粉うどん
材料 2人分
茹でたうどん 1人分
スペアリブを蒸したときに出た肉汁 大さじ2〜3
一緒に蒸した玉ねぎと椎茸 適量
お湯またはうどんの茹で汁 必要に応じて少々
ごま油 数滴
青ねぎ 適量
作り方
1.蒸し上がったスペアリブを別のお皿へ取り出す。
2.お皿に残った玉ねぎ、椎茸、肉汁に、温めたうどんを加える。
3.ごま油をほんの少し加え、全体をよく和える。
4.肉汁の塩味が強い場合は、お湯またはうどんの茹で汁を少量加えて調整する。
5.スペアリブと一緒に盛りつけ、上からさらに肉汁をかけ、青ねぎをのせる。
今回は自家製の米粉うどんを使いました。
肉汁の中に入れておいても小麦の麺ほど急激に柔らかくならず、旨味をまといながらも麺の食感が残り、この料理によく合いました。
「ささやかな楽しみ」シリーズを、こちらのマガジンにまとめています。
