見出し画像

【読書記録 -13】GIVE & TAKE

以前から「ギバー/テイカー/マッチャー」というワードはどこかで聞いて知っていたが、出自がこれだとは知らなかったなあ。

今まで、なんとなくそのカテゴリー分けをぼんやりイメージしていたが、この本に出会ったことで、より正しく、よりリアリスティックに捉えることができたと感じる。

是非多くの人に読んでもらいたい一冊である。


本書『GIVE & TAKE』は、人が成功していくプロセスにおいて「他人をどれだけ強く導くか」ではなく「他人にどのように影響を与えるか」の方が重要だという主張を、社会心理学者の視点から書いてある本だ。

著者アダム・グラントは、ペンシルベニア大学ウォートン校教授であり、組織心理学の第一人者である。30代で同校の終身教授となり、世界的企業や教育機関で助言を行ってきた実績を持つ。

ボクは彼の著書を何冊か持っている。
彼の本は、専門的な研究成果を基にしつつも、ビジネス界やスポーツ、歴史上の人物などの具体的な事例を引用することが多い。そして、それをちょっと物語っぽく書いてくれるので非常に読みやすく、理解しやすい。

彼の「ギバー/テイカー/マッチャー」の考え方によると、誰かを強い権限やカリスマ性で動かすよりも、周囲に価値を与え続ける姿勢の方が、長期的な成功を生みやすい。成果も評価も、他者との関わり方によって変わるのだ。

「ギバー/テイカー/マッチャー」のカテゴライズは、単なる性格診断とかではなく、他者との価値交換における基本姿勢の評価だ。

ギバーは、見返りを前提とせず、知識や時間、支援を差し出す人だ。ギバーは(全員というわけではないが)信頼・評判・協力関係を蓄積し、長期的に大きな影響力を持つ存在になる。

テイカーは、常に自分の利益を最大化しようとし、与える以上に受け取ろうとする人だ。短期的には成果を上げる場合もあるが、周囲からの信頼を失いやすく、一時的な成功を掴むことはあっても、長期的な成功は難しい。

マッチャーは、与えたら返してもらう、受け取ったら返すという公平性を重視する人だ。最も多数派であり、組織の安定を支える存在とされる。マッチャーはテイカーを見抜き、ギバーを守る役割も果たすため、結果的に健全な協力関係を広げる力を持つ。

一見、人に与えることを重視する方が損をしているように見えても、時間をかけて信頼と協力を積み重ねた方が、結果的に大きな成果を得ることになる。つまり、強いリーダーシップよりも、周囲の可能性を引き出す影響力が組織と個人を前進させるということだ。

もしあなたが「人を動かしたい」と思っているのであれば、相手との信頼を基盤にするべきだ。そうすれば、ビジネス、キャリア形成、チームマネジメントにおいて持続的な成果をもたらす。

そして、もしあなたが「成功の法則」を模索しているのであれば、一度はこの本を読んでおくべきだろう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集