見出し画像

イノベーションについて語ろうか

経済学者のシュンペーターはイノベーションを「新結合」と表現した。

それは、今まで組み合わせたことのない要素を組み合わせて新たな価値を創造することを意味している。技術革新だけでなく、新しい商品、生産方法、販売市場、供給源、組織の5つの類型があり、これらを組み合わせることで経済の革新がもたらされると提唱したのだ。

キーワードは「経済の革新」だ。
ポール・クルーグマンとロビン・ウェルスが書いた「マクロ経済」の中には、経済(economy)とは「社会の生産活動を調整するシステム」のことを指すと書かれていた。つまり、世の中には人が生活するために必要なモノやサービスを生産し、それらを流通し分配し、消費する一連の活動が存在しているわけだが、「それらを調整する社会的なシステム全般」のことを「経済」と呼ぶということだ。

そういう観点で言うなら、スマホの普及は世界中の人々の購買行動様式をガラッと変えてしまったという点において近年最大のイノベーションだと言える。一方で、生成AIはまだ人々の購買行動を変えるところまで辿り着いていない。生成AIは未だイノベーションの途中だ。

(あまりイノベーションという印象はないかもしれないが)ECの普及も人々の購買行動様式の変革をもたらした。そしてそれだけでなく、流通全体の仕組みやサプライチェーンマネジメントの考え方すらも変えてしまっていることを考えると、ECが世界に与えたイノベーションのインパクトはスマホ以上なのかもしれない。(ただし、ECの普及の多くの部分はスマホの普及によって実現できたという側面もあるのだが…)

いいなと思ったら応援しよう!