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【読書記録 -45】意外に日本人だけ知らない日本史

本書の発刊は2009年。
もう17年前の書籍だ。

この本も例のウチの近所の古書店で入手したものだ。
この古書店に行くときは、だいたい「最低一冊、気になる本を買って帰る!」と心に決めて向かうのだが、その日はこれを手に取ったのだった。

『意外に日本人だけ知らない日本史』

本書の著者 デュラン・れい子は、長年にわたりフランスを中心としたヨーロッパで生活し、ジャーナリストやエッセイストとして活動してきた人物である。早稲田大学卒業後に渡仏し、現地での結婚・生活を通じて、日本人とは異なる価値観や歴史観を肌で感じ取ってきた。

ボクは旅行が苦手だ。
どこに行こうか考えていると疲れてしまう。
るるぶ・・・とかをパラパラっとめくって、人気店の行列に並ぶ自分の姿を想像し、パタとるるぶを閉じる…

閉じたるるぶをテーブルに放り投げ、椅子の背もたれに身体を預けて、「いっそ、所ジョージがダーツを投げてくれないだろうか」などと考えてしまうのだ。

だから(「だから」という接続詞が適切なのかわからないが…)、ボクは旅行記が好きだ。

もっというと、「日本人が外国でいろんなカルチャーショックを受ける」的なエッセイが好きなんだ。あ、その逆の「外国人が日本に来てカルチャーショックを受ける」的なのも好きなんだが、そっち側はあまり日本語の書籍になっていない感じがする。だから、そっち側のカルチャーショック的なヤツはもっぱらSNSの動画で楽しむことにしている。


しまった。
全然この本の紹介をしていない…

この本は「地政学エッセイ」なんだろうな。
ボクは本書を読み終わって、そんな風に感じた。

日本人は、国民性や言語の問題から、往々にして自国の歴史を日本列島という閉じた枠組みだけで捉えがちだ。それは学校教育においても同様で、日本史は日本史、世界史は世界史という枠組みの範囲内で授業が進み、子どもたちが自主的にディープダイブしていかない限り、表面的な関連性しか教えられることはない。

だが、世界は教科書に書かれないようなところでつながっている。本書の中で、著者はその例として鎖国時代(17世紀前半〜19世紀半ば)における日本産の「銀」の存在を挙げている。当時日本は世界有数の銀の産出国であり、その流通はヨーロッパの経済構造や、あのサン・ピエトロ大聖堂の建立資金にまで間接的に影響を与えていたんだそうだ。

最後に、本書の「はじめに」の章に書かれていた、著者の言葉を引用したい。

私は歴史家ではありませんが、長くヨーロッパから日本を見てまいりました。
そして私のまわりの、ごくフツーの外国の人たちが日本をどう見ているのかを知ることは、私の自分の国を見る目を変えてくれたともいえるのです。
世界が知っているのに、意外に日本人だけが知らない。そういう事実を日本人が見つけていくのも大切なことではないかと思うのです。

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