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【読書記録 -71】NO.6 (#1, #2)

人生は歩きまわる影にすぎぬ。あわれな役者だ。出番のあいだは舞台の上で、得意げに騒ぎたてるが、終われば消えて、あとに何も残らぬ。―マクベス 第5幕 第5場より―


未来の理想都市「NO.6」。
そこに発生した寄生蜂による不気味な死、情報の隠蔽。
隅々まで管理された清潔な理想都市に対し、そのゴミ捨て場のような存在の「西ブロック」…

主人公は、荒廃した西ブロックで生き抜く紫苑とネズミ。
紫苑はエリートコースから転落した無垢な好奇心を持った少年。ネズミは生まれた時から暴力や混沌が支配する世界で生き抜いているリアリストだ。

本作『NO.6』は、二人の少年の魂の結びつきを、繊細かつ強烈に描いた近未来青春SFの金字塔である。しかし、作中のあちこちにシェイクスピアからの引用がちりばめられており、情景描写もどこか抒情的だ。サブタイトルにも詩的な意図が込められている。


著者 あさのあつこは、岡山県出身の児童文学作家だ。
代表作『バッテリー』で野間児童文芸賞を受賞している。緻密な心理描写と情熱的な少年の葛藤を描かせれば右に出る者はいない。

本作は「閉塞感」という牢獄から脱出し、真の自由を求める少年たちの闘争記だ。温室育ちの紫苑がネズミと出会うことで、それまでのお互いの価値観が破壊され、大人へと成長していく物語だ。


本作は全9巻のシリーズである。
だが、残念ながらAudibleには2巻までしか公開されていない。

ボクは小説はAudibleで聴く派なので、続きが出るのをゆっくり待とうと思う。

参考リンク集

・Amazon『NO.6』 全9冊合本版 作品紹介ページ
・Audible『NO.6』#1 作品紹介ページ
・Audible『NO.6』#2 作品紹介ページ
・講談社コクリコ あさのあつこ 著者ページ
* アニメ「NO.6」公式サイト

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