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【読書記録 -104】天才! 成功する人々の法則

1万時間の法則

「1万時間の法則」という理論がある。

1万時間の法則は、心理学者K.アンダース・エリクソン博士が(音楽アカデミーの学生を対象にした研究を基に)提唱した「一流になるには約1万時間の意図的な練習が必要」という理論です。1日3時間で約10年かかる計算です。単なる練習量だけでなく、質の高い練習(目標設定、集中、フィードバック)が不可欠とされます。

どのような分野でも、世界レベルの技能を習得するには、約1万時間の練習が必要なのだが、本書『天才! 成功する人々の法則(原題:Outliers)』においては、その「努力」そのものよりも「努力以外の要因」について、統計データに基づいた仮説が展開されている。

ビル・ゲイツが成功した要因

著者 マルコム・グラッドウェルは、本書の中で「個人の才能や努力は、成功を構成する要素のごく一部に過ぎない」と解説している。成功に至る要素は、①本人の資質②絶好のタイミング、そして③特権的な環境の3つ。そしてそれらが複合的に組み合わさった結果である。

例えばビル・ゲイツのような成功者を、多くの人は「(突出した才能を持った)天才」と見なしてしまう。しかしマルコムは、成功には明確なパターンがあると言う。

ビル・ゲイツが成功したのは、彼が天才だったからだけ・・ではない。1960年代当時、世界的に見てもかなりレアであった「リアルタイムでコンピュータを使える環境」に、彼が中学生という若さでアクセスできたという(特別な)幸運があったからだ。つまり、彼が成功した要因は彼の才能だけではなく、「1万時間(のプログラミング経験を積む)練習をするための機会・・」を、誰よりも早く・・・・・・得ることができたことにあるのだ。

成功を左右するのは「時代」と「実践的知能」

才能は孤立した状態にある限り、それが突如として成功に変化することはない。人が成功に至るには、本人の才能が特定の特殊なコンテクストの中に置かれていなければならないのだ。

その特殊なコンテクストとは以下の3つだ。

  • 特別な機会とタイミング: 時代の波が来る瞬間に、すでに十分な準備(1万時間の練習)ができていること。

  • 実践的知能(Practical Intelligence): チャンスを掴み取る能力があること。それは、誰に何を言えば自分の望む結果を得られるかを嗅ぎ分ける力だ。

  • 文化的遺産: 先祖から受け継いだ価値観(本書においては、粘り強さを尊ぶ農耕文化などが例として挙げられている)が、無意識下で行動に影響を与え、それが成功を後押しする。

ボクたちが成功を再現するためにできること

ボクたちができることといえば、1万時間を積み重ねるために(今すぐにでも)訓練を開始することしかない。それ以外の「②絶好のタイミング」「③特権的な環境」に関しては、ある意味「運」次第だと言える。

だけど、そもそも1万時間の準備がない限り、チャンスが手元に来たとしても、それをつかむことはできない。

ボクが常々「訓練が大事」と言っているのはそれなのだ。

参考リンク集

Malcolm Gladwell Official Website
・Amazon『天才! 成功する人々の法則』書籍紹介ページ

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