【読書記録 -59】ほどなく、お別れです
死者と生者を結ぶ最期の対話
しまったなあ…
これは通勤中に読むヤツ(ボクの場合はオーディオブックで聴いているのだが)じゃなかったぞ。
本作は、葬儀社「坂東会館」で働くことになった主人公・清水美空の目線を通し、旅立つ人と遺される人が交わす、切なくも温かい「最期のメッセージ」を描き出した連作短編集だ。
著者の長月天音は、1977年新潟県生まれ。学習院大学文学部を卒業後、2018年に本作『ほどなくお別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞し、選考委員から「圧倒的なリアリティとファンタジーの融合」と絶賛された人物だ。
葬儀は単なる人生最後のイベントではない。
それは、遺された人々が前を向くための通過点だ。
清水美空は、葬祭プランナーの漆原とともに、数々の別れの場に立ち会う。彼女が子どものころから持っている ー亡くなった人の声を聴くことができるー という力によって、死者の想いを汲み取り、残された者の心を解きほぐしていく。

人は大切な誰かを失ったとき、言葉にならない後悔や深い悲しみが残る。それは、遺された者だけでなく、先立つ者にも…
今の時期が花粉の時期で良かった。
この物語で特にウルっとくるのは僧侶の里見の語り部分だが、ちょっとならマスクで誤魔化せるからな。
参考リンク集
* 小学館:ほどなくお別れです商品詳細
* 長月天音 著者特設ページ(小学館文庫)
