【読書記録 -101】科学的に証明された すごい習慣大百科
ー習慣化できないのは意志の弱さではなく、脳の仕様の問題だー
ボクたちが何か大きな目標を達成させたいなら、やはり習慣化が重要なカギとなる。小さなことをコツコツと積み重ねていくことによってしか、人生を豊かにすることはできないからだ。
なぜ習慣化に「仕組み」が必要なのか
脳には「現状維持を好む」という性質がある。脳は新しい挑戦を「リスク」と判断してブレーキをかけてしまうので、待っているだけではいつまでたってもやる気は湧いてこない。
人の脳には「側坐核」という部位があって、それがやる気を生み出す装置になっているが、側坐核は体がじっとしている限り活性化しないという特性がある。つまり、やる気は「スイッチ」ではなく「手回しエンジン」のようなものなのだ。外部から力を加えて(エンジンが回るための)きっかけを与えることによって、そのエンジンが動き出すのだ。
側坐核(Nucleus Accumbens: NAc)は、脳の深部に位置し、「やる気(モチベーション)」や「快感」や「報酬」を司る中枢となる神経細胞の集団です。腹側被蓋野(VTA)からドーパミンを受け取り、行動の促進や慢性痛の緩和に関与するほか、誘惑に負けない「ブレーキ」のような役割も持つ、報酬系において極めて重要な領域です。
そう、脳科学的に言っても「体が先、脳が後」が正解だ。まず動くことで、側坐核(脳のやる気を生み出す部位)が後から追いかけてくるのだ。
エンジンを回すための「3大原理」
まず動く:体が先、脳が後。負荷を極限まで小さくした行動から着手し、側坐核を強制的に稼働させる。
ハビット・スタッキング:コーヒーを淹れる間にTo-Doリストを書くなど、既存の習慣に新しい行動を加える。
ナッジ(Nudge):環境を整えることによって、人の行動を自然に誘導する。
小さな一歩が未来を変える
本書の著者 堀田秀吾は明治大学教授であり、シカゴ大学で博士号を取得した言語学者だ。 多角的な学術分野を融合した研究に加え、その研究成果を日常生活に活かせる形で発信している人物だ。
本書『科学的に証明された すごい習慣大百科』には、習慣化を定着させるためのテクニックが112個掲載されている。それは、ハーバードやスタンフォード、オックスフォードといった世界最高峰の研究機関による論文をベースにしたもので、仕事、勉強、ダイエット・健康、コミュニケーション、メンタル、生活の6つのカテゴリーに分類されている。

ただし、112個のテクニックすべてを行う必要はない。脳科学的に重要なのは、いきなり完璧を目指すのではなく、今の自分に合うものを1つだけ選ぶというところからスタートすることだ。
なぜなら、それが三大原理の1番目 -まず動くー だからな。
参考リンク集
・Amazon『科学的に証明された すごい習慣大百科』書籍紹介ページ
・明治大学 専任教員一覧:堀田秀吾プロフィール
